11月に入り、早稲田アカデミーのNN志望校別コースも、いよいよ入試前の最後の山場です。日曜日は朝から夕方まで志望校別の授業、帰ってくると添削された答案が手元に残る。その答案をどう扱えばいいのか、家でどこまで見ればいいのか、迷っている保護者の方も多いのではないでしょうか。
わが家の長男は、早稲アカのNN志望校別模試で、開成・麻布・武蔵・早稲田の4コースすべてで1位(偏差値99)をとったことがあります。志望校別の模試や講座は、志望校の基準で今の力を測れる貴重な機会です。だからこそ、「受けて終わり」にするのはもったいないものです。
先に結論を書きます。NNの価値は、志望校の出題に合わせた授業そのものに加えて、「志望校の基準で見た答案」が毎週返ってくることにあります。その答案を1週間のうちに家で生かせるかどうかで、入試までの伸び方が変わります。この記事では、NNの中身を公式情報で整理したうえで、日曜の答案を家で生かす5つのコツをまとめます。
早稲アカNN志望校別コースとは
NNは「何がなんでも」の頭文字です。早稲田アカデミーが小6向けに開いている志望校別の講座で、公式サイトでは「NN(何がなんでも)志望校別コース」と紹介されています。
クラスは学校ごとに分かれています。公式サイトや解説記事によると、男子校は開成・麻布・武蔵・駒場東邦、女子校は桜蔭・女子学院・雙葉、共学校は渋谷幕張、早慶系は早稲田・早大学院・早稲田実業・慶應義塾普通部の、合わせて12校です。
授業は、それぞれの学校の入試を分析した担当の先生が作るオリジナル教材を使い、志望校で求められる力を伸ばす形で進みます。麻布クラスの公式ページでは、少人数で一人ひとりの答案を添削・分析すると書かれています。

入会の仕組みと後期の日程
NNには誰でも入れるわけではありません。公式サイトでは、NN志望校別オープン模試で資格を得た人が受講できると案内されています。2026年度は10月に行われた第5回のオープン模試が後期の入会試験を兼ねていて、資格を得た場合は11月分から受講できるとされています。オープン模試は塾生以外も受験でき、他塾に通う子も受講しています。合格の基準点は公表されていません。
後期の日程を、麻布クラスの例で見てみます。11月分は11月1日・8日・22日、12月分は11月29日・12月13日・20日、1月分は1月10日・11日・17日・24日で、12月30日から1月3日には正月特訓があります。11月からの日曜講座は10回、そこに正月特訓が加わる計算です。日曜講座は9時30分から18時までの間に150分の授業が3枠組まれています。
費用は、麻布クラスの公式ページで後期の日曜講座が月39,200円(教材費込・税込)、正月特訓(4科セット)が71,400円(税込)と案内されています。ほかのクラスの日程や費用は、それぞれの案内で確認してください。

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日曜のNNを家で生かす5つのコツ
① 答案は「火曜まで」に直す
日曜に返ってきた答案は、その週の火曜日までに直すのがおすすめです。日が空くほど、子どもは「どう考えて書いたか」を忘れてしまいます。月曜と火曜の夜に30分ずつ、添削された問題を解き直す時間を先に予定に入れておきましょう。
直すときは、解説を読む前に、もう一度自分の力で解いてみることが大切です。解けたら、添削のコメントと自分の答えを見比べて、どこが足りなかったのかを一言で書き出します。
② 全部ではなく「次に取れる問題」から
志望校別の問題は難しく、すべてを直そうとすると時間がいくらあっても足りません。直す問題は、「次に同じ形が出たら取れそうな問題」にしぼりましょう。
目安は、正答率が高かったのに落とした問題、途中までは合っていた問題、記述で部分点をもらえた問題の3つです。逆に、正答率がとても低い問題は、先生に解き方の方針だけ確かめて深追いしない、と割り切ることも必要です。
③ 添削コメントは「言葉」で残す
記述の添削で書かれるコメントは、志望校の採点者がどこを見ているかを教えてくれる貴重な情報です。答案を返されたままにせず、「理由を1つしか書いていない」「本文の言葉を使っていない」など、コメントを短い言葉にしてノートの1ページにためていきましょう。
入試の直前に見返すと、同じ指摘が何度も出ていることに気づきます。そこが、わが子が最後に直すべきポイントです。
▶ noteでも書いています:中学受験の記述答案を講評から書き直す
④ 過去問とNNの答案をつなげる
家で解いている志望校の過去問と、NNの答案を別々に扱わないこともコツです。過去問で落とした問題とNNで落とした問題が同じ分野なら、そこは入試までに必ず手を打つべき弱点です。
週に1回、過去問の記録とNNの答案を並べて「同じつまずき」を探す時間を10分だけ取ってみてください。親が一緒に見るのは、この10分だけでも十分です。
▶ 過去問の復習の進め方は:過去問の復習を次の一週間へつなげる家庭の進め方
⑤ 金曜・土曜は「次の日曜」のために休む
日曜は朝から夕方まで集中する長い1日です。金曜と土曜は、新しい問題を詰め込むより、睡眠をしっかりとって体調を整えることを優先しましょう。
持ち物や昼食の準備も前日の夜に済ませておくと、日曜の朝に慌てずに済みます。日曜の過ごし方は、そのまま入試当日の練習にもなります。

NNの1週間を書き込む表
毎週日曜の夜に、次の表を親子で埋めてみてください。答案を生かせているかが、ひと目でわかります。
- 今週のNNで落とした問題:科目( )問題番号( )
- その中で「次に取れる」問題:( )
- 添削コメントを一言で:( )
- 直す日:月曜( )火曜( )
- 過去問と同じつまずき:(ある・ない)分野( )
受講中に親が気をつけたいこと
NNのクラスでは、まわりも同じ学校を目指す子ばかりです。毎週の演習やテストの順位が気になるのは自然なことですが、点数や順位だけで声をかけると、子どもは答案を見せたがらなくなります。
答案を見るときは、まず「ここは考え方が合っているね」とできたところを一つ伝えてから、直す問題を一緒に選ぶ流れにすると、子どもも前向きに取り組みやすくなります。
また、日曜講座が続くと疲れがたまります。朝起きられない、食欲が落ちる、宿題に手がつかないといった様子が続くときは、無理をさせず担当の先生に相談してください。入試まで走り切ることが、何より大切です。
塾の面談で聞いておきたいこと
NNの使い方に迷ったら、担当の先生に相談しましょう。面談では、「NNの答案で、この子が直すべき問題はどれですか」「平日の授業とNN、過去問の優先順位はどう考えればいいですか」「正月特訓までに、家で仕上げておくべき分野はどこですか」の3つを聞いてみてください。
先生の答えは、上の表と一緒にノートに残しておくと、次の面談で振り返りやすくなります。
▶ 面談の準備は:中学受験の塾面談で聞くこと
よくある質問
Q. 11月からでもNNに入れますか?
A. 2026年度は、10月の第5回オープン模試で資格を得た人が11月分から受講できると公式に案内されています。それ以降の受講については公式ページに記載がないため、通っている校舎やカスタマーセンターに確認してください。
Q. 他塾に通っていてもNNを受けられますか?
A. オープン模試は塾生以外も受験でき、資格を得れば他塾生も受講できると案内されています。ただ、日曜は通っている塾の講座と重なることもあるので、両方の予定と負担を先に確かめてください。
Q. NNの答案は親がどこまで見るべきですか?
A. 全部を親が解説する必要はありません。直す問題を一緒に選ぶこと、添削コメントを言葉にして残すこと、直す日を予定に入れることの3つだけでも、答案は十分に生きてきます。
まとめ:NNは「答案」を生かしてこそ
早稲アカのNN志望校別コースは、12校の志望校ごとに、入試を分析した授業と答案の添削を受けられる講座です。その価値を入試まで生かすには、日曜に返ってきた答案を火曜までに直す、次に取れる問題にしぼる、添削コメントを言葉で残す、過去問とつなげる、金曜と土曜は休む、の5つを意識してみてください。
今日できることは、直近のNNの答案を1枚取り出して、「次に取れる問題」に印をつけることです。それだけで、今週の家庭学習で何をすればいいかがはっきりします。
NNの答案をどう活用しているか、悩んでいることがあれば、ぜひコメントで教えてください。
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参考資料
早稲田アカデミー「NN志望校別コース(後期)麻布クラス」 https://www.waseda-ac.co.jp/elementary/option/target/azabu/
早稲田アカデミー「NN志望校別オープン模試[第5回]」 https://www.waseda-ac.co.jp/elementary/exam/nnattack_entrance3.html
(2026年11月1日に確認。日程・費用はクラスや年度によって変わるため、最新の案内で確認してください)

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