中学受験の学校別模試とは?小6秋に判定より見るべき4つのポイント

小6の秋は、週末のたびに模試があるような毎日ですよね。なかでも志望校の名前がついた「学校別模試」は、結果が返ってくると親のほうがドキッとします。判定の欄にCやDが並んでいると、その夜はなかなか眠れない。そんな経験をしている方も多いと思います。

わが家の長男も、早稲田アカデミーのNN志望校別模試を開成・麻布・武蔵・早稲田の4コースで受けてきました。結果としては4コースとも1位を取れましたが、ここまでずっと順調だったわけではありません。小5のときには算数の「比」でつまずき、成績が大きく落ちた時期もありました。

だからこそ感じるのは、学校別模試は「判定を見るもの」ではなく「次に何をするかを決めるもの」だということです。この記事では、学校別模試がどんなものかを整理したうえで、結果が返ってきたときに判定より先に見るべき4つのポイントと、親子で使えるふり返り表を紹介します。

目次

学校別模試とは?志望校の入試に近い形で受ける模試

学校別模試は、特定の学校の入試問題に近い形式・時間・難しさで作られた模試です。ふだんの公開模試が「いろいろな学校を受ける子の中での位置」を測るのに対して、学校別模試は「その学校を受ける子の中での位置」と「その学校の問題との相性」を測るものだと考えると分かりやすいです。

6年生の9〜12月に集中して行われ、同じ学校の模試を秋の間に何回か受けられるのが一般的です。志望校の校舎を会場にする回もあり、本番の雰囲気を知る機会にもなります。

主な学校別模試

サピックス・四谷大塚・早稲田アカデミーなどの主な学校別模試の一覧
主な学校別模試(名称・対象校は年度で変わります)

代表的なものとして、サピックスの「学校別サピックスオープン」、四谷大塚の「学校別判定テスト」、早稲田アカデミーの「NN志望校別オープン模試」や「学校別合格判定模試」などがあります。対象校や日程は年度によって変わるので、受ける前に各塾の公式サイトで確認してください。

早稲田アカデミーのNN志望校別コースは、小6の4月から始まる学校別の講座で、受講には選抜テストを通る必要があると紹介されています。他塾に通いながら受ける生徒もいるとされ、模試だけでも受けられるのが特徴の一つです。

何回、どの学校の模試を受ける?

第一志望の学校別模試は、秋の間に複数回受けて変化を見るのがおすすめです。1回だけだと、その日の調子や問題との相性に結果が大きく左右されるからです。

第二志望以降の学校も、問題の形式が大きく違う場合は1回受けておくと安心です。記述が多い、算数の大問が少ない、理社の時間が短いなど、学校ごとのクセは実際に時間を計って解いてみないと分かりません。

一方で、毎週のように模試を入れると、見直しと過去問の時間がなくなります。模試の回数を増やすより、受けた模試を1回ずつ丁寧にふり返るほうが、得点につながりやすいと一般的に言われています。予定を立てるときは、模試の翌週に見直しの時間をあらかじめ確保しておきましょう。

結果が返ってきたら:判定より先に見る4つのポイント

学校別模試の結果を見る4ステップ
学校別模試の結果を見る4ステップ

① 判定より「合格者平均との差」を見る

A〜Eの判定は、その時点の得点から見た合格可能性の目安で、確率の話です。それより役に立つのは、科目ごとに「合格者平均(または合格ライン)まであと何点か」を見ることです。たとえば算数があと8点、国語は届いている、と分かれば、残りの時間をどこに使うかが自然に決まります。

② 設問別正答率で「落とし方」を見る

成績表に設問ごとの正答率が載っていれば、まずは正答率が高いのに落とした問題に印をつけます。正答率50%以上の問題は、合格する子の多くが取ってくる問題です。逆に、正答率が1割を切るような難問は、落としても合否への影響は小さいことが多いと言われます。復習の順番は「みんなが取れた問題」からが基本です。

③ 大問ごとの時間配分を書き出す

学校別模試は、本番と同じ時間で解く練習でもあります。問題用紙に、大問ごとにかかった時間を子ども自身に書いてもらうと、「前半の計算に時間を使いすぎて、最後の大問に手がつかなかった」といった原因が見えてきます。点数より、時間の使い方の失敗のほうが直しやすいこともあります。

▶ あわせて読みたい:過去問で時間切れになったら(4つの時間メモ)

④ 次の模試までの課題を1つに絞る

見直しで課題がたくさん見つかっても、次の模試までにできることは限られています。「比の文章題を解き直す」「最後の大問に15分残す」のように、課題は1つに絞って過去問演習につなげます。わが家も小5で比につまずいたときは、単元別の問題集でその単元だけを集中的にやり直しました。範囲を絞るほうが、親子ともに続けやすいと感じています。

▶ あわせて読みたい:過去問の復習を次の一週間へつなげる家庭の進め方

▶ 落とした単元の復習例:中学受験算数 割合の文章題でもとにする量を見分ける家庭復習

親子で使える「模試のふり返り表」

模試のふり返り表の書き込み欄
模試のふり返り表(1回1枚)

結果が返ってきたら、次の5つを1枚の紙に書き出します。親子で15分ほどあれば十分です。

  • □ 受けた模試・日付
  • □ 合格者平均との差(科目ごと)
  • □ 正答率50%以上で落とした問題
  • □ 時間が足りなかった大問
  • □ 次の模試までにやる1つ

この表を成績表と一緒にファイルしておくと、同じ学校の模試を2回目、3回目と受けたときに、合格者平均との差が縮んでいるか、同じ失敗を繰り返していないかがひと目で分かります。判定が同じCでも、差が縮んでいれば前に進んでいます。

▶ あわせて読みたい:中学受験 模試の後に親子で話す順番

学校別模試で親がやらないほうがいいこと

一つは、判定だけを見て志望校を変える話を子どもの前ですることです。秋の判定はまだ動きます。志望校の見直しは、複数回の結果と過去問の得点をそろえてから、塾の先生と相談して決めるのが一般的です。

もう一つは、全部の問題を解き直させることです。難問まで含めて全部やり直すと、時間も気力も足りなくなります。上の②のとおり、正答率の高い問題から順に、できる範囲で十分です。

まとめ:学校別模試は「次にやること」を決める道具

学校別模試は、志望校の入試に近い形で今の位置と問題との相性を確かめる模試です。結果が返ってきたら、判定より先に、合格者平均との差、設問別正答率、時間配分を見て、次の模試までの課題を1つに絞りましょう。

今日できることは、直近の模試の成績表を出して、正答率50%以上で落とした問題に赤丸をつけることです。それだけで、次の1週間にやることが見えてきます。

学校別模試の結果の見方で迷っていることや、「うちはこうしている」という工夫があれば、ぜひコメントで教えてください。同じ小6の保護者として、一緒に乗り切りましょう。

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参考資料

インターエデュ(2021年9月)学校別模試の日程

ダイヤモンド・オンライン(2024年8月)早稲田アカデミーNN志望校別コース

小学校受験コンパス(2026年5月)早稲田アカデミー塾データ

学校別模試 判定より大事な結果の見方と復習の順番

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