中学受験の大手塾では、低学年のうちからテストの結果でクラスが分かれていることがあります。ただ、低学年のクラス分けの仕組みは、くわしく公開されていないことも多く、「うちの子はどのクラスにいるのだろう」「どうやってクラスが決まっているのだろう」と、気になっている保護者も多いのではないでしょうか。
わが家の息子は、小1の4月から早稲田アカデミーの低学年のコースに通っています。入塾したばかりのころは、校舎の低学年の生徒も少なく、クラスは2つでした。正直に言うと、最初は低学年でもクラス分けがあることを知らず、人数が多いから分けているだけだと思っていました。
ところが、後期の授業が始まって生徒が増えると、3つ目のクラスができました。教室の雰囲気が少し変わったように感じ、先生に確かめてみると、低学年でもテストの結果でクラスが分かれている、ということでした。
結論から言うと、クラス分けが気になったときは、遠慮せずに先生に聞いてみるのがいちばんです。ただし、基準の点数を聞き出そうとするより、今のクラスでの子どもの様子と、次に向けて家庭でできることを聞く方が、ずっと役に立ちます。この記事では、クラスの変化に気づいたときのことと、先生に聞くときのコツ、面談で確かめたい5つのことを紹介します。
クラスの変化に気づいたら

クラスが増えたとき
生徒が増えると、新しいクラスができることがあります。わが家の校舎がそうでした。クラスが増えると、それまで同じ教室にいた友だちと分かれることもあり、子どもが気にすることもあります。
友だちが別のクラスに移ったとき
同じ学年なのに、友だちが別の教室で授業を受けている。子どもからそんな話を聞いたら、クラス分けがあるサインかもしれません。子どもがどう感じているのかを、まずは聞いてみましょう。
テキストの進み方が違うとき
クラスによって、授業の進み方や、追加で取り組む問題の量が違うこともあります。宿題の量や内容が友だちと違う、という話から、クラスの違いに気づくこともあります。
先生に聞くときの4ステップ

ステップ1:聞きたいことをメモする
まずは、聞きたいことを紙に書き出しましょう。聞きたいことがたくさんあっても、1回の相談では3つくらいに絞るのがおすすめです。先生も限られた時間の中で答えてくれるので、要点がはっきりしていると、具体的な話を聞きやすくなります。
ステップ2:面談や相談の時間を使う
授業の前後は、先生も次の授業の準備や、ほかの保護者の対応で忙しいことが多いです。気になることがある場合は、面談の機会を使うか、電話などで相談の時間をとってもらいましょう。
ステップ3:子どもの今の様子から聞く
「クラスの基準は何点ですか」と聞くより、「今のクラスで、授業中の様子はどうですか」と聞く方が、先生も答えやすく、家庭にとっても役立つ話が聞けます。授業中に発言しているか、集中できているか、どんな問題が得意か。子どもの様子を知ることが、次の一歩につながります。
ステップ4:家庭でできることを確かめる
最後に、「家庭で取り組むとよいことはありますか」と聞いてみましょう。先生は、授業での様子をもとに、具体的な助言をくれることがあります。助言をもらったら、まずは1つだけ、家庭で続けてみてください。
低学年のクラスの違いをどう受け止めるか
低学年のクラスの違いは、高学年ほど大きくないと感じています。息子の校舎で見ていても、上から2つ目と3つ目のクラスで、授業の内容や子どもたちの理解に大きな差はないように思いました。少人数のクラスでは、先生が一人ひとりの理解をていねいに見てくれることもあります。
クラスの名前に一喜一憂するより、子どもが授業を楽しみ、分かったことを家で話してくれるかどうかを見ていく方が、低学年のうちは大切だと思います。クラスは、テストのたびに変わることもあります。
▶ 低学年でクラスが下がってから戻るまでの体験はこちら:低学年でクラスが下がったら|半年かけて上のクラスに戻った小2の体験と、家庭で続けた3つのこと
クラスが変わったときの子どもへの声かけ
クラスが変わったことを子どもが気にしているときは、まずは気持ちを聞きましょう。新しいクラスになって緊張している、仲の良い友だちと離れてさみしい。そんな気持ちを受け止めたうえで、「新しいクラスの先生はどんな人?」「今日の授業で分かったことは何?」と、授業の中身に話を向けていきます。
上のクラスに移ったときも、喜びすぎないことが大切です。クラスはテストのたびに変わることがあるため、「クラスが上がったからえらい」という声かけを続けると、下がったときに子どもが必要以上に落ちこんでしまいます。「毎日の宿題をがんばったからだね」と、取り組んだ過程をほめるようにしましょう。
低学年のうちは、クラスの位置より、塾に楽しく通い続けられることの方がずっと大切です。親がクラスの話題を控えめにしているだけで、子どもも落ち着いて授業に向き合えるようになります。
聞いた情報の扱い方
面談で聞いた話は、家庭の中だけで使うようにしましょう。クラスや成績に関わる話は、子どもや家庭によって受け止め方が違います。ほかの保護者との会話で広めてしまうと、思わぬ誤解を生むこともあります。
また、聞いた基準や仕組みは、校舎や時期によって変わることがあります。一度聞いた話が、ずっとそのまま当てはまるとは限りません。気になることがあれば、その都度、先生に確かめるのが安心です。
よくある質問
Q. クラス分けの基準を聞いても教えてもらえませんでした。
A. 低学年のクラス分けの基準は、公開していない塾も多いです。基準を知ることより、今のクラスでの子どもの様子と、家庭でできることを聞く方が役に立ちます。
Q. 子どもがクラスのことを気にしています。
A. クラスの位置より、授業で分かったことや楽しかったことを聞いてみてください。親がクラスの話をしすぎないことも大切です。
Q. 面談は何回くらい申し込んでもいいですか?
A. 定期的な面談に加えて、気になることがあるときに相談するのは問題ありません。ただ、毎回の授業のたびに相談するより、聞きたいことをまとめて、時期を決めて相談する方が、先生も具体的に答えやすくなります。
面談で確かめる5つのチェック
- □ 今のクラスでの授業の様子を聞いた
- □ クラスが決まるテストの時期を聞いた
- □ 得意なところと苦手なところを聞いた
- □ 家庭で取り組むとよいことを聞いた
- □ 次の面談や相談の機会を確かめた

まとめ:基準より、子どもの様子を聞く
低学年でもクラス分けがあると気づいたときは、遠慮せずに先生に聞いてみましょう。聞きたいことをメモし、面談の時間を使い、子どもの今の様子と家庭でできることを確かめる。この順番で聞けば、クラスの基準を知るよりも、ずっと役に立つ話が聞けます。
次の面談では、「今のクラスで、授業中の様子はどうですか」と聞くところから始めてみてください。
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