塾に通い始めてしばらくすると、「このまま今の塾でいいのだろうか」と考える場面が出てくることがあります。成績や授業の内容だけでなく、授業の曜日や時間が家庭の生活に合わなくなる、という理由で転塾を考える家庭も少なくありません。
わが家もそうでした。息子は小1から早稲田アカデミーに通っていますが、小1で早稲アカを選んだ決め手は、土曜日に授業があったことでした。平日はほかの習い事があり、平日の通塾は難しかったからです。ところが、新小2のころ、新小3からは授業が平日になる見込みだと聞きました。平日に通うのであれば、ほかの塾も選択肢になる。そう考えて、早稲アカを続けながら、SAPIXの入塾テストの準備も始めることにしました。
結論から言うと、低学年の入塾テストは、学校の勉強の基礎がしっかりしていれば、特別な対策をしなくても力を出しやすいテストです。大切なのは、計算や漢字などの基礎を見直すこと、時間を計って解く経験をしておくこと、そして読める字で丁寧に答案を書くことです。この記事では、転塾を考えたきっかけと、入塾テストの前に家庭で整えたいことを紹介します。
この記事でわかること
- 転塾を考えたきっかけは「授業の曜日」
- テスト前に整える4ステップ
- 転塾を考えるときに家族で話したいこと
転塾を考えたきっかけは「授業の曜日」
中学受験の大手塾では、学年が上がると授業の回数や科目が増えるのが一般的です。SAPIXや早稲アカ、四谷大塚などでは、新小3から理科や社会が加わり、授業の時間も増えると言われています。授業が増えれば、通う曜日や時間も変わることがあります。
早稲アカの先生に聞くと、息子の校舎では、新小3の授業は平日になる見込みだということでした。土曜授業を理由に選んだ塾が平日授業になるのなら、平日授業の塾も含めて、もう一度選び直してもいいのではないか。そう考えたのが、SAPIXの入塾テストを受けようと思ったきっかけです。
授業の曜日のように、成績とは関係のない理由で塾を見直すことは、決してめずらしいことではありません。習い事や家族の予定と両立できるかどうかは、塾を長く続けるうえでとても大切な条件です。
入塾テストで見られる3つの力

1:学校の勉強の基礎
低学年の入塾テストでは、主に国語と算数が出題されます。計算、漢字、短い文章の読み取りなど、学校の勉強の基礎ができているかどうかが、点数の土台になります。学年で習う内容をしっかり理解していれば、大きく点を落とすことはありません。
2:初めて見る問題に取り組む力
中学受験の塾のテストでは、学校では見たことのない形の問題が出ることもあります。図形を頭の中で動かす問題や、条件を整理する問題などです。すぐに解けなくても、あきらめずに手を動かしてみる粘り強さが、点数につながります。
3:答案を書く力
意外と見落としがちなのが、答案の書き方です。字が薄くて読めない、解答欄からはみ出している、数字の0と6の区別がつかない。せっかく正しく解けていても、読み取れない答案では点になりません。
テスト前に整える4ステップ

ステップ1:テストの形式を確かめる
まずは、入塾テストの科目と時間を確かめましょう。学年によって、科目の数や試験時間が変わることがあります。最新の情報は、塾の案内や説明会で確かめてください。形式が分かれば、どのくらいの時間で何問解くのかが見えてきます。
ステップ2:計算と漢字を見直す
テストまでの数週間は、今の学年で習った計算と漢字を中心に見直しましょう。新しいことを覚えるより、すでに習ったことを確実に解けるようにする方が、点数につながります。毎日10分〜15分でも十分です。
ステップ3:時間を計って解く
低学年の子どもは、時間を計ってテストを受ける経験がまだ少ないものです。市販の問題集などを使い、本番と同じくらいの時間で解く練習をしておきましょう。時間の感覚がつかめると、本番で焦りにくくなります。
ステップ4:答案の書き方を確かめる
最後に、答案の書き方を親子で確かめます。字をはっきり濃く書く、とめ・はね・はらいを区別して書く、解答欄からはみ出さずに書く。どれも当たり前のことですが、テストになると急いで雑になりがちです。ふだんの宿題から意識しておくと、本番でも自然にできるようになります。
結果をどう受け止めるか
入塾テストの結果は、今の力を知るための材料です。思うような点数が取れなくても、どの問題で落としたのかを見れば、これから伸ばすべきところが分かります。反対に、良い結果が出ても、それだけで転塾を決める必要はありません。
わが家も、テストの準備を進めながら、授業の曜日や息子の気持ちを含めて家族で話し合いました。最終的には、息子本人の「今の塾で続けたい」という気持ちを大切にして、早稲アカを続けることにしています。入塾テストを受けることは、塾を選び直すきっかけであると同時に、今の塾の良さを見直すきっかけにもなりました。
▶ 低学年の「席取り入塾」は必要かはこちら:低学年の「席取り入塾」は必要?|SAPIXなど大手塾に入る時期の考え方と、急がなくてよい家庭の見分け方
転塾を考えるときに家族で話したいこと
入塾テストを受ける前に、なぜ塾を変えたいのかを家族で話しておきましょう。わが家の場合は授業の曜日でしたが、ほかにも、授業の進み方が合わない、通塾時間が長い、子どもが別の塾に興味を持っている、などさまざまな理由があります。理由がはっきりしていれば、テストの結果が出たときにも、何を基準に決めればよいかがぶれません。
子どもの気持ちも、必ず聞いておきましょう。今の塾の先生や友だちが好きな子どもにとって、塾を変えることは大きな出来事です。「今の塾のどこが好き?」「新しい塾ってどう思う?」と、子どもの言葉で話してもらうと、親が気づかなかった本音が見えてくることがあります。
よくある質問
Q. 低学年の入塾テストのために、塾の対策講座は必要ですか?
A. 学校の勉強の基礎ができていれば、特別な講座に通わなくても力を出しやすいです。家庭で計算や漢字を見直し、時間を計って解く練習をしておけば十分なことが多いです。
Q. 入塾テストに落ちたら、もう入れませんか?
A. 塾によっては、時期を変えて再び受けられる場合があります。どの問題で点を落としたかを確かめ、基礎を固めてから再び挑戦する家庭もあります。
入塾テスト前の5つのチェック
- □ テストの科目と時間を確かめた
- □ 学年の計算と漢字を見直した
- □ 時間を計って問題を解いてみた
- □ 字を濃く丁寧に書く練習をした
- □ 受ける理由を親子で話した

まとめ:基礎と丁寧な答案が、いちばんの準備
低学年の入塾テストは、学校の勉強の基礎がしっかりしていれば、特別な対策がなくても力を出しやすいテストです。形式を確かめ、計算と漢字を見直し、時間を計って解き、丁寧な答案を書く。この4つを整えておけば、今の力をしっかり出せます。
転塾を考えるときは、テストの結果だけでなく、授業の曜日や子どもの気持ちも含めて、家族で話し合ってみてください。
関連記事
- 低学年の「席取り入塾」は必要?|SAPIXなど大手塾に入る時期の考え方と、急がなくてよい家庭の見分け方
- SAPIXのクラス名の読み方|αクラスとアルファベットクラス、クラスの位置を見るときの注意点
- 新4年からSAPIX・早稲田アカデミーに入塾するまでの準備|入塾テスト対策と、入塾前に育てたい3つの力
- SAPIXへの転塾を考える前に知っておきたいこと|早稲アカから小4で移った家庭が1年半で辞めた3つの理由
あわせて読みたい


コメント