年末が近づくと、塾から正月特訓の案内が届きます。大晦日や元日をはさんで、朝から夕方まで塾で勉強する講座です。受験生の家庭にとっては、入試直前の大切な時期。「参加させた方がいいのだろうか」「家族で過ごすお正月はどうしよう」と迷う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、正月特訓に参加するかどうかは、学年と、子どもが家で集中できるかどうかで考えるのがおすすめです。小6で、家ではつい気がゆるんでしまう子どもや、同じ志望校の仲間と励まし合うことでやる気が出る子どもには、参加する意味があります。一方で、小5や、家でもしっかり勉強できる小6であれば、無理に参加しなくても問題ありません。正月特訓への参加が、そのまま合格につながるわけではないからです。
この記事では、参加を考える3つの視点、小6・小5それぞれの判断基準、参加しない場合の家での過ごし方を紹介します。正月特訓の内容や対象は、塾や年度によって違います。くわしくは通っている塾の案内で確かめてください。
この記事でわかること
- 参加を考える3つの視点
- 参加を決める4ステップ
- 参加する場合に気をつけたいこと
参加を考える3つの視点

視点1:家で集中できるか
年末年始の家は、テレビの特番、親戚の集まり、大掃除や初詣など、ふだんと違う予定がたくさんあります。にぎやかな家の中で、子どもが集中して勉強できるかどうかを考えてみましょう。家にいるとついだらけてしまう、という子どもにとっては、塾で決まった時間に勉強できることが大きな意味を持ちます。
視点2:仲間の力
正月特訓では、ふだんとは違う校舎の、同じ志望校を目指す子どもと一緒に授業を受けることもあります。同じ目標を持つ仲間と出会い、「一緒に合格しよう」と励まし合うことで、やる気が高まる子どももいます。ハチマキにお互いへのメッセージを書き合って、最後の追い込みに臨んだという話を聞いたこともあります。
視点3:体調と休息
一方で、入試本番は目の前です。正月特訓で朝から夕方まで勉強し、疲れをためてしまうと、1月や2月の入試に響くこともあります。人が多く集まる場所で、体調を崩さないように気をつけることも必要です。子どもの体力と、休む時間がとれるかどうかも考えておきましょう。
小6・小5それぞれの判断基準
小6:志望校別の講座に通う子は参加を前向きに
小6で、塾の志望校別の講座に通っている子どもは、正月特訓に参加する子が多いと言われています。同じ志望校の仲間と最後の追い込みをする場として、参加する意味は大きいでしょう。そうでない小6の子どもは、子どものやる気や、家での勉強の様子を見て、参加するかどうかを決めれば十分です。家でもしっかり計画を立てて勉強できるなら、家での追い込みでも問題ありません。
小5:無理に参加しなくてよい
小5は、まだ入試まで1年あります。お正月は、家族と過ごす時間を大切にしながら、ふだん通りの勉強を続けるので十分です。冬期講習の復習や、苦手な単元の見直しに時間を使いましょう。小5のうちに家族との時間を大切にしておくことは、小6の1年間を走りきる力にもなります。
参加を決める4ステップ

ステップ1:講座の内容を確かめる
まずは、正月特訓の日程、時間、内容を確かめましょう。何日間あるのか、1日に何時間授業があるのか、昼食はどうするのか。具体的に分かると、家庭の予定と比べやすくなります。
ステップ2:子どもの気持ちを聞く
次に、子どもの気持ちを聞きます。「正月特訓、行ってみたい?」と聞いてみましょう。子ども自身が「行きたい」と思っているなら、参加した方が前向きに取り組めます。反対に、乗り気でない場合は、その理由を聞いてみてください。
ステップ3:家の予定と比べる
帰省や親戚の集まりなど、家族の予定と重ならないかを確かめます。帰省を予定している場合は、帰省の期間を短くするのか、正月特訓をあきらめるのかを、家族で話し合っておきましょう。
ステップ4:参加しない場合の計画も立てる
参加しないと決めた場合は、家での勉強の計画を立てておきましょう。何もしないまま年末年始が過ぎてしまうと、子どもも親も焦ってしまいます。
参加しない場合の家での過ごし方
正月特訓に参加しない場合は、ふだん通りの生活リズムで過ごすことを大切にしましょう。朝は入試本番と同じ時間に起き、午前中は過去問や苦手な単元の見直し、午後は解き直しや暗記ものにあてる。1日の流れを決めておくと、年末年始でもだらけずに過ごせます。
初詣で合格を祈る、家族で少しだけ出かけるなど、気分転換の時間も大切です。時間を決めて楽しみ、終わったら勉強に戻るようにすると、メリハリのある年末年始になります。
▶ 入試直前の年末年始、受験生の家庭の過ごし方はこちら:入試直前の年末年始、受験生の家庭はどう過ごす?|帰省先での勉強、生活リズム、過去問の出来が悪いときの対処
参加する場合に気をつけたいこと
正月特訓に参加する場合は、帰宅したあとの過ごし方に気をつけましょう。朝から夕方まで勉強して帰ってきた子どもは、とても疲れています。夜は授業の復習を少しだけにして、早めに寝ることを優先します。
また、正月特訓の内容をすべて完璧にこなそうとしないことも大切です。分からなかった問題は、印をつけて冬休み明けに解き直せば十分です。本番に向けて疲れをためないことを第一に考えましょう。
よくある質問
Q. 周りがみんな参加するので不安です。
A. 周りが参加するかどうかより、わが子にとって必要かどうかで考えましょう。家で集中できるなら、参加しなくても問題ありません。
Q. 正月特訓に参加しないと、合格は難しいですか?
A. 正月特訓への参加が、そのまま合格につながるわけではありません。大切なのは、年末年始をどのように過ごし、入試本番に向けて力を整えるかです。
正月特訓を決める前の5つのチェック
- □ 講座の日程と時間を確かめた
- □ 子どもが参加したいか聞いた
- □ 家で集中できる環境か考えた
- □ 体調を崩さない生活を組めるか考えた
- □ 参加しない場合の家での計画を立てた

まとめ:学年と子どもの様子で決める
正月特訓に参加するかどうかは、学年と、子どもが家で集中できるかどうかで考えましょう。小6で家ではだらけてしまう子どもや、仲間と励まし合うことでやる気が出る子どもには意味があります。小5や、家でもしっかり勉強できる小6であれば、無理に参加しなくても問題ありません。
まずは、正月特訓の日程を確かめ、子どもに「行ってみたい?」と聞くところから始めてみてください。
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