受験の志望校変更はいつまで?11月の模試結果で迷ったら決める前の5つの確認

11月の模試の結果が返ってきて、第一志望の判定がまた厳しかった。成績表を前に「このまま受けさせていいのか」「志望校を変えたほうがいいのか」と考え込んでしまう。小6の秋は、そんな夜が増える時期だと思います。

先に結論を書きます。受験校を最終的に決めるのは12月ごろという家庭が多く、11月の時点ではまだ判断材料を集める時間があります。そして、1回の模試の判定だけで第一志望を変える必要はありません。

この記事では、志望校を変えるかどうかを決める前に家庭で確かめておきたい5つのことと、「変える」以外に選べる道を、父親の目線で整理します。

目次

志望校変更はいつまでに決める?

首都圏の2月入試を考えると、10月から11月は模試や過去問で材料を集め、11月から12月に塾の面談で相談し、12月ごろに受験校の組み合わせを決める、という流れが一般的です。出願は12月から1月にかけて始まる学校が多いですが、時期は学校ごとに違うので、必ず各校の募集要項で確かめてください。

つまり「いつまで」に対する答えは、出願の締め切りではなく、塾の面談で相談できるうちに、です。面談の前に材料をそろえておくと、先生とも具体的な話ができます。

10月から1月の出願までに志望校を決めきる流れ
志望校を決めきるまでの流れ(首都圏の2月入試を想定した目安)

▶ あわせて読みたい:中学受験の塾面談で聞くこと

模試の結果が悪かった日から1週間でやること

成績表が返ってきた日は、親も子も気持ちが揺れています。その日のうちに志望校の話を始めると、ほとんどの場合、話がこじれます。結果が返ってきた夜は「お疲れさま」とだけ伝えて、数字の話は翌日以降に回すくらいでちょうどいいと思います。

1〜2日目は、子どもが自分で解き直しをする時間です。親は口を出さず、どの問題を解き直したかだけ聞いておきます。3〜4日目に、親が成績表を時系列に並べ、過去問の得点表と見比べます。5日目以降に、親子で15分ほど話す時間を取り、子どもの気持ちを聞きます。

この順番にすると、志望校の話をするころには材料がそろっていて、感情ではなく事実で話せます。塾の面談がその後にあれば、なお理想的です。

決める前の5つの確認

① 模試は1回ではなく推移で見る

判定は、その日の出来に左右されます。体調や問題との相性で、偏差値が大きく上下することは珍しくありません。直近の1回ではなく、夏以降の3回以上を並べて、上がっているのか、横ばいなのか、下がっているのかを見てください。

学校別模試(志望校別の模試)を受けている場合は、その結果も一緒に並べます。全体の模試よりも、志望校の問題に近い形式での立ち位置がわかります。

▶ あわせて読みたい:中学受験の学校別模試とは?小6秋に判定より見るべき4つのポイント

② 過去問の得点を合格最低点と比べる

模試の判定よりも、過去問の得点のほうが志望校との距離を正確に表すことがあります。合格最低点を公表している学校なら、年度ごとに「あと何点足りないか」を書き出してみてください。

差が縮まってきているなら、判定が厳しくても伸びしろがあります。逆に、何年分解いても大きな差が埋まらないなら、組み合わせを考え直す材料になります。

▶ 時間が足りないときは:過去問で時間切れになったら(4つの時間メモ)

③ 落とした問題が「取れる問題」か分ける

点数だけを見ると落ち込みますが、落とした問題を「取れるはずだった問題」と「今は手が届かない問題」に分けると、見え方が変わります。

計算ミスや問題の読み違いなど、取れるはずの問題で落としている点が多いなら、残りの2か月で十分に取り返せる可能性があります。

分け方のコツは、解説を読んで「あ、そうか」とすぐ分かる問題を「取れる問題」、解説を読んでも手順が長くて自力では再現できない問題を「今は手が届かない問題」とすることです。取れる問題の失点を合計して、合格最低点との差と比べてみてください。差のほとんどが取れる問題で埋まるなら、第一志望を変える理由は小さくなります。

④ 子ども本人の気持ちを聞く

第一志望をどうするかは、最後は本人が納得できるかどうかです。「この学校に行きたい」という気持ちが強いなら、それ自体が残りの期間の原動力になります。

聞くときは、成績表を見せながら問い詰めるのではなく、「今どんな気持ち?」と短く聞くくらいがちょうどいいと感じます。親が決めてしまうと、うまくいかなかったときに子どもが自分を責めることにもなりかねません。

子どもが「わからない」と答えることもあります。そのときは無理に答えを出させず、「受かったらどんな学校生活を送りたい?」と、学校の中身の話に切り替えると、本音が出てきやすくなります。秋に学校説明会や文化祭に行っていれば、そのときの感想を思い出してもらうのも一つの方法です。

⑤ 併願校で合格の見通しが立っているか

第一志望に挑戦を続けられるかどうかは、実は併願校の組み方で決まります。2月1日以降の日程で、今の成績で合格の見通しが立つ学校が入っていれば、第一志望はそのままでも安心して挑めます。

逆に、併願校まで厳しい学校ばかりで組んでいるなら、変えるべきは第一志望ではなく併願校のほうかもしれません。

志望校を変える前の5つの確認チェックリスト
志望校を変える前の5つの確認(面談の前に)

「変える」以外に選べる3つの道

5つを確かめたうえで、それでも不安が残る場合も、いきなり第一志望を下げる必要はありません。選択肢は大きく3つあります。

1つ目は、第一志望はそのままにして、併願校で合格の見通しを厚くすることです。2つ目は、受ける日を組み替えることです。2月1日は別の学校にして、第一志望は2回目以降の入試で挑戦を残す、という組み方もあります(2回目入試の有無や科目は学校ごとに違います)。3つ目が、第一志望そのものを変えることです。これは、材料がそろい、本人も納得しているときに選ぶ最後の手段だと考えています。

志望校を変える前に選べる3つの選択肢
「変える」の前に選べる3つの選択肢

塾の面談で聞いておきたい3つの質問

材料がそろったら、塾の先生に相談します。限られた面談時間を有効に使うために、聞くことを3つに絞っておくのがおすすめです。

1つ目は「今の成績の推移から見て、第一志望の合格の可能性をどう見ていますか」です。判定の数字ではなく、答案を見ている先生の見立てを聞きます。2つ目は「残りの期間で、得点を上げやすい科目や単元はどこですか」です。伸びしろがどこにあるかが分かると、第一志望を続けるかどうかの判断材料になります。3つ目は「併願校の組み方で、見直したほうがいいところはありますか」です。日程や学校の組み合わせは、多くの受験生を見てきた塾のほうが情報を持っています。

先生の答えはその場でメモしておき、帰宅後に夫婦で共有します。どちらか一人だけが面談に行く場合は特に、聞いた言葉をそのまま書き残しておくと、あとで解釈がずれません。

親が気をつけたいこと

一つは、模試が返ってきたその日に結論を出さないことです。結果を見た直後は、親も子も気持ちが揺れています。一晩おいて、材料を並べてから考えるだけで、判断はずいぶん落ち着きます。

もう一つは、親の不安をそのまま子どもに向けないことです。小6の秋は親の気持ちも揺れやすい時期です。不安な気持ちは夫婦や塾の先生に話して、子どもの前では「次の1問」に目を向けるようにしたいところです。

夫婦で意見が分かれることもあると思います。そのときは、どちらの意見が正しいかを決める前に、5つの確認のどこで見方が違うのかを一緒に探してみてください。模試の推移の読み方が違うのか、子どもの気持ちの受け止め方が違うのか。違いがはっきりすると、塾の先生に何を聞けばいいかも見えてきます。

よくある質問

Q. 12月の模試まで待ってから決めてもいいですか?

A. 塾の面談や出願の準備に間に合うなら、待つこと自体は問題ありません。ただ、出願の準備には写真や書類など時間のかかるものもあります。第一志望を変えるかどうかとは別に、候補になりそうな学校の出願準備だけは先に進めておくと、どちらに決めても慌てずに済みます。

Q. 過去問が合格最低点に届かないのですが、まだ間に合いますか?

A. 年度ごとの得点が上がってきているか、落とした問題が「取れる問題」かどうかで見方が変わります。差が縮まっていて、取れる問題の失点で埋まる程度なら、残りの期間で届く可能性はあります。判断に迷うときは、答案を塾の先生に見てもらうのが確実です。

Q. 子どもが「絶対に変えたくない」と言っています。

A. 本人の気持ちが強いなら、第一志望はそのままにして、併願校で合格の見通しを厚くする組み方を考えるのがおすすめです。挑戦を続ける覚悟が決まると、残りの期間の勉強に集中できる子も多いと言われています。

志望校を変える前のチェックリスト

  • □ 模試は3回以上の推移で見た
  • □ 過去問の得点を合格最低点と比べた
  • □ 落とした問題が「取れる問題」か分けた
  • □ 子ども本人の気持ちを聞いた
  • □ 併願校で合格の見通しが立っている

塾の面談には、このリストと模試の成績表、過去問の得点表を持っていくと話が早く進みます。

まとめ:1回の判定で決めず、材料をそろえてから

受験校を決めるのは12月ごろという家庭が多く、11月はまだ材料を集める時期です。模試の推移、過去問の得点、落とした問題の種類、本人の気持ち、併願校の見通し。この5つをそろえてから、塾の先生と相談して決めれば十分間に合います。

今日できることは、夏以降の模試の成績表を時系列に並べて、第一志望の偏差値に印をつけてみることです。1枚の紙にするだけで、判定の数字に振り回されにくくなります。

志望校を変えるかどうかで迷った経験や、こうして決めたというお話があれば、ぜひコメントで教えてください。

関連記事

あわせて読みたい

あわせて読みたい
中学受験の併願校の選び方|4つの層で組む受験パターンと、日程表・当日の移動で失敗しないコツ 中学受験の併願校は、偏差値だけでなく「合格したら進学してもよいか」で選ぶことが大切です。挑戦校・第一志望・実力相応校・合格を確保する学校の4つの層で組む考え方、併願校を選ぶ3つの基準、受験校数の目安、日程表と合格発表・手続き期限の確かめ方、当日の移動の準備まで紹介します。

参考資料

各校の募集要項(出願期間・入試日程・合格最低点の公表有無は学校ごとに確認してください)

志望校変更?11月の模試結果で迷ったら決める前に見ること

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次