低学年の国語は「説明文の読書」で伸ばす|物語から説明文へ本を切りかえた数か月と、図書館での本の選び方

低学年のうちから、国語の長文問題に苦手意識を持ってしまう子どもは少なくありません。物語は楽しく読めるのに、説明文になると手が止まる。テストの最後の長文で時間切れになる。わが家の息子も、数か月前までは、塾のテストの長文問題にまったく歯が立ちませんでした。

先輩の家庭から、低学年の国語の伸ばし方を聞く機会があり、それをきっかけに、わが家では読書の中身を少し変えてみることにしました。物語の本だけでなく、説明文の本を多く読むようにしたのです。その結果、数か月で長文問題が見違えるようにできるようになり、早稲田アカデミーの公開テストの国語は、50点から80点に上がりました。

結論から言うと、低学年の国語を伸ばすには、物語から説明文へと、少しずつ読む本の種類を広げていくことが効果的です。ただし、大切なのは、我慢して読ませないこと。子どもが自分で選んだ本を、楽しく読むことがいちばんです。この記事では、説明文の読書が国語に効く理由と、図書館での本の選び方を紹介します。

この記事でわかること

  • 説明文の読書が国語に効く3つの理由
  • 強制した読書は続かない
  • 読書と問題演習をつなげる
目次

説明文の読書が国語に効く3つの理由

説明文の読書が国語に効く3つの理由
説明文の読書が国語に効く3つの理由

理由1:入試には説明文も出る

中学受験の国語では、物語文と説明文の両方の問題が出ます。物語ばかりを読んでいると、説明文の問題で、文章の書かれ方に慣れていないために手が止まってしまうことがあります。ふだんから説明文に触れておくことで、テストで出会ったときの抵抗感が小さくなります。

理由2:文章の流れに慣れる

説明文には、主張があり、具体例があり、まとめがある、というような決まった流れがあります。説明文の本をたくさん読んでいると、この流れが自然と身につき、テストでも「答えはこのあたりにありそう」と見当をつけやすくなります。

理由3:知らない言葉に出会える

説明文の本や伝記には、物語にはあまり出てこない言葉がたくさん出てきます。歴史や自然、科学に関わる言葉に触れることで、語彙が増え、理科や社会の勉強にもつながります。

図書館で本を選ぶ4ステップ

図書館で本を選ぶ4ステップ
図書館で本を選ぶ4ステップ

ステップ1:親が一緒に図書館へ行く

まずは、親が積極的に図書館に連れていくことから始めましょう。わが家では、息子と一緒に図書館に行き、本を選ぶ時間を楽しんでいます。親に読書の習慣がなくても大丈夫です。図書館に行き、子どもの興味をかき立てるような環境をつくってあげることは、どの家庭でもできます。

ステップ2:子どもの興味から説明文の本を探す

説明文の本といっても、難しい本を選ぶ必要はありません。恐竜、電車、宇宙、生き物、スポーツ選手の伝記など、子どもが興味を持ちそうなテーマの本を探しましょう。好きなテーマの本なら、説明文でも夢中になって読むことがあります。

ステップ3:子どもに自分で選ばせる

本は、子どもに自分で選ばせるのがポイントです。親は、説明文の本が並ぶ棚に連れていく、面白そうな本をそっと見せる、といった誘導や雰囲気づくりまでにとどめましょう。わが家では、物語の本は少しだけ、説明文や伝記の本を多めに、子どもが選んだ本を手当たり次第に借りてくるようにしています。

ステップ4:合わない本は読まなくていい

借りてきた本でも、子どもが興味を持たなかったら、その本は読まなくてかまいません。我慢して読ませると、読書そのものが嫌いになってしまいます。たくさん借りてくれば、その中に1冊は夢中になれる本があるものです。

強制した読書は続かない

「国語のために本を読みなさい」と強制すると、子どもにとって読書は勉強の1つになってしまいます。読書は、楽しいから続くものです。親ができるのは、本に出会う機会をたくさんつくり、子どもが自分で選んだ本を楽しめる環境を整えることです。

読んだ本について、「どんなことが書いてあった?」と聞いてみるのもおすすめです。子どもが本の内容を話してくれたら、それは文章の要点をつかむ練習にもなっています。

▶ 音読と親子の会話で読解力を上げる方法はこちら:小学生の国語の読解力を上げる方法|塾の教材を毎日3回音読し、親子で要点を話した3か月の記録

家の中に本がある環境をつくる

図書館で借りてきた本は、子どもの目につきやすい場所に置いておきましょう。リビングのテーブルや、ソファの横のかごなど、手を伸ばせばすぐに取れる場所に置くと、テレビを見る前やおやつのあとに、ふと手に取ることが増えます。本棚にしまいこむより、表紙が見えるように置く方が、子どもの興味を引きます。

親が本を読んでいる姿を見せるのも効果があります。新聞でも雑誌でもかまいません。家族がそれぞれ好きなものを読む時間があると、子どもにとって読書が特別なことではなく、生活の一部になっていきます。

返却日が近づいたら、「どの本がいちばん面白かった?」と聞いてみましょう。子どもが選んだ本の傾向が分かると、次に図書館に行ったときに、どの棚に連れていけばよいかのヒントになります。

読書と問題演習をつなげる

読書で説明文に慣れてきたら、塾のテキストやテストの説明文の問題にも、少しずつ自信を持って取り組めるようになります。問題を解いたあとに、「この文章は何について書いてあった?」と聞き、本を読むときと同じように要点を話してもらうと、読書で身につけた力が問題演習にもつながっていきます。

ただし、読書の効果はすぐに点数に表れるとは限りません。わが家の場合は数か月かかりました。焦らずに、楽しく読み続けることを大切にしてください。

よくある質問

Q. 物語しか読みたがりません。

A. 無理に説明文だけにする必要はありません。物語を楽しみながら、子どもの好きなテーマの説明文の本や伝記を、1冊ずつ混ぜていきましょう。

Q. どのくらいの量を読めばいいですか?

A. 量を決めるより、毎日少しでも本に触れる習慣をつくることが大切です。寝る前の10分など、時間を決めておくと続けやすくなります。

読書を続ける5つのチェック

  • □ 月に何回か図書館に一緒に行っている
  • □ 説明文や伝記の本も借りている
  • □ 本は子ども自身が選んでいる
  • □ 合わない本は途中でやめてよいと伝えた
  • □ 読んだ本の話を親子でしている
読書を続ける5つのチェック
読書を続ける5つのチェック

まとめ:物語から説明文へ、楽しく広げる

低学年の国語は、物語だけでなく説明文の本にも親しむことで伸びていきます。図書館に一緒に行き、子どもの興味から説明文の本を探し、自分で選ばせる。合わない本は無理に読ませない。この積み重ねで、長文問題への苦手意識は少しずつ小さくなります。

次の週末は、図書館の説明文や伝記の棚に、子どもと一緒に行ってみてください。

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