小5の子どもをSAPIXに通わせている知り合いから、こんな相談を受けたことがあります。「授業についていくのがやっとで、個別指導の塾か家庭教師を追加しようと思っている。良さそうなサービスを知らない?」。中学受験の塾は授業の進み方が速く、同じように悩んでいる家庭は少なくありません。
最近は、家庭教師の選択肢の1つとして、オンライン家庭教師を考える家庭も増えています。パソコンやタブレットを使い、画面ごしに先生から教わる方法です。
結論から言うと、オンライン家庭教師は、塾の授業の復習や苦手な単元の練習など、目的をしぼって使うと、中学受験でも十分に役立ちます。移動がなく、すき間の時間を使いやすいのが大きな利点です。一方で、手元のノートを見てもらう工夫や、子どもとの相性の確認が欠かせません。この記事では、対面の家庭教師との違い、向いている使い方、選ぶときの4つの注意を紹介します。
この記事でわかること
- オンラインと対面の違い
- 選ぶときの4つの注意
- オンラインと塾の役割を分ける
オンラインと対面の違い


オンラインの良いところ
オンライン家庭教師のいちばんの良さは、移動がないことです。先生が家に来る時間を調整したり、子どもが教室まで移動したりする必要がありません。塾のない日の夜など、すき間の時間を使いやすくなります。また、住んでいる地域に関係なく、遠くに住む先生も選べるため、選択肢が広がります。
オンラインで気をつけたいところ
一方で、画面ごしの授業では、子どもの手元のノートを先生が直接見ることができません。手元を映すカメラや、書いたものを共有する仕組みが必要です。図形の問題など、実際に手を動かしながら説明した方が分かりやすい内容では、工夫が求められます。また、通信が途切れたり、機器の調子が悪くなったりすることもあるため、事前の準備も大切です。
オンラインに向いている使い方


使い方1:塾の授業の復習
塾の授業で分からなかったところだけを、オンラインで教えてもらう使い方です。塾のテキストを使って、つまずいた問題を一緒に解き直してもらうと、塾の勉強を支える形になり、宿題が増えすぎることもありません。
使い方2:苦手な単元の集中練習
割合や速さ、図形など、何度もつまずいている単元を、期間を決めて集中的に練習する使い方です。「この単元が分かるようになるまで」と期間を区切ると、費用の見通しも立てやすくなります。
使い方3:すき間の時間に
塾のない日の夜に30分だけ、など、短い時間で使えるのもオンラインの良さです。移動がない分、子どもの負担も少なくてすみます。
使い方4:過去問の解き直しや記述の添削
小6の秋以降は、志望校の過去問の解き直しや、記述問題の添削をオンラインで見てもらう使い方もあります。解答用紙を写真で送り、画面ごしに解説してもらう形にすると、効率よく進められます。
選ぶときの4つの注意
注意1:目的を1つに決める
まずは、オンライン家庭教師に何を頼むのかを1つに決めましょう。目的がはっきりしていると、先生も指導の計画を立てやすく、成果も見えやすくなります。
注意2:通う塾の教材に対応できるか
塾の授業の復習を頼む場合は、通っている塾の教材や進み方に対応できる先生かどうかを確かめましょう。中学受験の指導経験があるかどうかも大切なポイントです。
注意3:体験授業で相性を確かめる
画面ごしの授業では、子どもが質問しやすいかどうかが、対面以上に大切です。体験授業を受けて、子どもが「この先生なら分からないことを聞ける」と感じるかどうかを確かめましょう。
注意4:費用と期間の見通しを立てる
オンライン家庭教師の費用は、サービスや先生によって大きく違います。塾の費用に加えてかかるものなので、どのくらいの期間続けるのか、見通しを立ててから始めましょう。料金の安さだけで選ばず、目的に合う指導が受けられるかどうかで判断することが大切です。
▶ 塾と家庭教師の併用はどんなときに必要かはこちら:塾と家庭教師の併用はどんなときに必要?|併用を考える3つのサインと、失敗しない家庭教師の選び方
オンラインで授業を受けるときの準備
オンライン家庭教師を始めるときは、授業を受ける環境を整えておきましょう。パソコンやタブレットのほかに、子どもの手元のノートを映すためのカメラやスタンドがあると、先生に途中の式や図を見てもらいやすくなります。音声が聞き取りにくいと集中が切れてしまうため、イヤホンやヘッドセットを用意するのもおすすめです。
授業を受ける場所も大切です。テレビの音や家族の会話が聞こえないところで、机の上には授業で使う教材だけを置いておきましょう。授業の前には、通信の状態や機器の充電を確かめておくと、当日に慌てずにすみます。
低学年や、画面に向かって話すことに慣れていない子どもの場合は、最初の数回は親が近くで見守ると安心です。授業が終わったら、「今日はどこが分かった?」と一言だけ聞いてみましょう。授業の内容を子どもが自分の言葉で話せれば、理解できているサインです。
オンラインと塾の役割を分ける
オンライン家庭教師を始めたら、塾との役割分担を決めておきましょう。塾では新しい内容を学び、オンラインでは塾の授業で分からなかったところを補う、というように役割を分けると、勉強の量が増えすぎずにすみます。オンラインの先生に塾の教材やテストの結果を共有しておくと、指導の内容が塾の勉強とつながりやすくなります。
よくある質問
Q. 低学年でもオンライン家庭教師は使えますか?
A. 画面に集中し続けるのが難しい子どももいるため、短い時間から始めるのがおすすめです。親が近くで見守れる時間に受けると安心です。
Q. オンラインと対面、どちらを選べばいいですか?
A. 移動の負担を減らしたいならオンライン、手元を見ながら丁寧に教えてほしいなら対面が向いています。体験授業を受けて、子どもの様子で決めましょう。
選ぶ前の5つのチェック
- □ 頼む目的を1つに決めた
- □ 通う塾の教材に対応できるか確かめた
- □ 体験授業で子どもとの相性を確かめた
- □ パソコンや手元を映す道具を準備した
- □ 費用と期間の見通しを立てた


まとめ:目的をしぼって、オンラインを上手に使う
オンライン家庭教師は、移動がなく、すき間の時間を使いやすいのが利点です。塾の授業の復習、苦手な単元の集中練習、過去問の解き直しなど、目的をしぼって使えば、中学受験でも十分に役立ちます。選ぶときは、目的を1つに決め、塾の教材への対応、子どもとの相性、費用と期間の見通しを確かめましょう。
まずは、オンライン家庭教師に頼みたいことを1つだけ、紙に書き出すところから始めてみてください。
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