小1の子どもを持つ知り合いから、こんな相談を受けたことがあります。「中学受験の塾の入塾テストを受けさせようと思っているんだけれど、正直なところ、小2から塾に通わせるのってどう?」。
わが家の息子は、小1の4月から早稲田アカデミーに通っています。なので、私の答えは「賛成」です。ただし、条件つきです。
結論から言うと、低学年から中学受験の塾に通わせてもよいと私が考える条件は2つあります。1つ目は、子ども自身が学ぶことに前向きで、勉強に興味を持っていること。2つ目は、塾が合わなければいつでも方向を変えられる、という選択肢を親子で持っておくことです。この記事では、この2つの条件と、低学年の塾で学ぶこと、入塾前に案内資料で確かめておきたいことを紹介します。
この記事でわかること
- 低学年の塾で学ぶこと
- 満席の校舎に入りたいとき
- 通わせ始めてから見ておきたいサイン
低学年の塾で学ぶこと
中学受験の塾というと、難しい問題を毎日たくさん解くイメージがあるかもしれません。ですが、低学年のカリキュラムは、学ぶことの楽しさを体験することが中心になっている塾が多いです。難関校の対策で知られる塾でも、低学年のうちは、考える楽しさや、分かる喜びを感じることを大切にしています。
入塾テストがある塾もありますが、気負わずに受けて、合格したら通ってみる、というくらいの気持ちで十分だと思います。低学年のうちは、テストの結果で一喜一憂するより、子どもが塾を楽しめるかどうかの方がずっと大切です。
わが家が賛成する2つの条件

条件1:子ども自身が学ぶことに前向き
1つ目の条件は、子ども自身が学ぶことに前向きであることです。「もっと漢字を読めるようになりたい」「難しい計算ができるようになりたい」「生き物や自然のことをもっと知りたい」。こうした気持ちがある子どもにとって、塾は好奇心を満たしてくれる場所になります。
反対に、勉強に強い抵抗がある子どもを無理に通わせると、塾が苦痛になり、勉強そのものが嫌いになってしまうことがあります。まずは、子どもが学ぶことを楽しんでいるかどうかを見てあげてください。
条件2:いつでも方向転換できる選択肢を持つ
2つ目の条件は、塾が合わなければ方向を変えてよい、という選択肢を親子で持っておくことです。中学受験の勉強は、小学校の勉強とは比べものにならないほど難しく、子どもの自主性や忍耐力、そして親のサポートが必要になります。
授業についていけない、楽しく通えない、といった状態が続いたら、ほかの塾に移る、個別指導や家庭教師と組み合わせる、中学受験そのものを考え直す、といった道もあります。「始めたら最後まで続けなければいけない」と思いこまず、柔軟に考えられることが、低学年から塾に通ううえで大切だと感じています。
入塾前に確かめる4ステップ

ステップ1:案内資料で低学年の学び方を読む
入塾を考えている塾があれば、まずは入塾の案内資料を取り寄せましょう。塾のサイトからダウンロードできる場合もあります。とくに見ておきたいのは、低学年の教育の考え方と、算数や国語でどんなことを学ぶのかが書かれたページです。
ステップ2:年間の予定を確かめる
次に、年間の予定を確かめます。授業の回数、テストの時期、季節の講習など、1年間の流れが分かると、家庭の予定と両立できるかどうかが見えてきます。
ステップ3:授業の曜日と時間を確かめる
低学年のうちは、習い事をしている子どもも多いでしょう。授業の曜日と時間が、習い事や家族の予定と重ならないかを確かめておきましょう。学年が上がると授業の曜日が変わることもあるため、高学年の予定も聞いておくと安心です。
ステップ4:子どもと話す
最後に、案内資料を子どもと一緒に眺めながら、「こんなことを勉強するみたいだよ。行ってみたい?」と聞いてみましょう。子ども自身が興味を持てば、入塾後も前向きに通えます。
満席の校舎に入りたいとき
人気のある塾では、校舎によっては満席で、新しい生徒の募集を止めていることもあります。その場合でも、校舎に問い合わせると、空きが出たときに連絡をもらえる順番待ちの仕組みがあることがあります。どうしても通いたい校舎がある場合は、一度問い合わせてみるとよいでしょう。
▶ 低学年の「席取り入塾」は必要かはこちら:低学年の「席取り入塾」は必要?|SAPIXなど大手塾に入る時期の考え方と、急がなくてよい家庭の見分け方
低学年から通うときに気をつけたいこと
低学年から塾に通うときは、塾の勉強が生活の中心にならないように気をつけましょう。外で遊ぶ時間、家族と過ごす時間、好きなことに夢中になる時間。こうした時間も、子どもの成長にとって大切です。
また、宿題を完璧にこなすことにこだわりすぎないことも大切です。低学年のうちは、宿題の量より、毎日少しでも机に向かう習慣ができているかどうかを見てあげてください。
通わせ始めてから見ておきたいサイン
入塾したあとは、子どもの様子を少し気にかけておきましょう。塾のある日を楽しみにしているか、授業で習ったことを家で話してくれるか、宿題に自分から取りかかれているか。こうした様子が見られれば、塾が子どもに合っているサインです。
反対に、塾の前になると元気がなくなる、宿題を嫌がる日が続く、といった様子があれば、無理をさせていないかを見直すタイミングです。授業の内容が難しすぎるのか、通う曜日や時間が負担になっているのか、子どもと話しながら原因を探ってみてください。低学年のうちは、立ち止まって考え直しても、遅れを取り戻す時間は十分にあります。
よくある質問
Q. 低学年から通わないと、高学年で追いつけませんか?
A. 多くの大手塾では、新4年(小3の2月)から本格的なカリキュラムが始まります。家庭で学ぶ習慣が身についていれば、そこから入塾しても十分に間に合う家庭が多いです。
Q. 入塾テストに落ちたら、どうすればいいですか?
A. 低学年のうちは、結果を気にしすぎる必要はありません。ほかの塾も含めて考え直す、時期を変えて再び受ける、家庭学習を続けるなど、選択肢はいくつもあります。
低学年で入塾する前の5つのチェック
- □ 子どもが学ぶことを楽しんでいる
- □ 合わなければ変えてよいと話した
- □ 案内資料で低学年の学び方を確かめた
- □ 授業の曜日と習い事が重ならない
- □ 遊ぶ時間が十分に残る

まとめ:条件がそろえば、低学年からの通塾もよい選択
小1・小2から中学受験の塾に通わせてもよいかどうかは、子ども自身が学ぶことに前向きか、合わなければ方向を変えられる選択肢を親子で持っているか、の2つの条件で考えるのがおすすめです。入塾前には、案内資料で低学年の学び方や年間の予定、授業の曜日を確かめ、子どもと一緒に話し合いましょう。
まずは、気になる塾の案内資料を取り寄せて、子どもと一緒に眺めるところから始めてみてください。
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