12月に入ると、中学受験を控えた家庭は、受験校を最終的に決め、最後の追い込みに入ります。年が明ければ、1月には関西や千葉・埼玉などの入試が始まり、2月の本番はすぐそこです。残りの時間で、何を優先して勉強すればよいのか、迷う家庭も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、12月の弱点補強は、「志望校で出題されるかどうか」で選ぶのがポイントです。志望校によく出る単元の苦手は、優先して対策します。一方で、苦手な単元でも、志望校でほとんど出題されないなら、時間をかけて対策する必要はありません。弱点補強ばかりに時間を使うと、かえって得意な単元が崩れ、成績が下がることもあります。
この記事でわかること
- やるべき苦手・やらなくていい苦手
- 12月の追い込み4ステップ
- 苦手を見分けるときの手がかり
やるべき苦手・やらなくていい苦手

やるべき苦手:志望校によく出る単元
弱点補強がおすすめなのは、弱点がはっきりしていて、しかも志望校での出題率が高い場合です。過去問を解いて、毎年のように出題されている単元で点を落としているなら、そこは優先して対策しましょう。
また、得意な単元でも注意が必要な場合があります。たとえば、算数の規則性や場合の数が得意な子どもでも、志望校で出題されている形式の問題になると解けない、ということがあります。この場合も、志望校の形式に合わせた対策が必要です。
やらなくていい苦手:志望校にほとんど出ない単元
反対に、苦手な単元でも、志望校ではほとんど出題されないこともあります。たとえば、立体図形の切断が苦手でも、志望校の過去問でほとんど見かけないなら、特に対策をする必要はありません。その時間を、よく出る単元や得意な単元の練習に回した方が、点数につながります。
弱点補強ばかりでは成績が下がることも
12月は、苦手を少しでもなくしたいという気持ちから、弱点補強ばかりに時間を使ってしまいがちです。ですが、苦手な問題ばかりに取り組んでいると、子どもは自信をなくし、得意だった単元の練習もおろそかになります。その結果、全体の成績が下がってしまうことがあります。
直前期に大切なのは、得意な単元で確実に点を取れる力を保ちながら、志望校によく出る苦手だけを補強することです。弱点補強と得意の維持のバランスを意識しましょう。
過去問を解く年数の目安
過去問を解く年数は、志望校の順位によって変えるのが一般的です。目安としては、第1志望校は5年分、第2志望校と第3志望校は3年分を、各科目1回ずつ解きます。第1志望校と第2志望校は、冬期講習の前後から2回目に取り組む家庭もあります。
過去問は、解いて点数を出して終わりではありません。間違えた問題を解き直し、なぜ間違えたのかを確かめることで、志望校の出題の傾向と、自分の弱点が見えてきます。2回目に解くときは、1回目に間違えた問題が解けるようになっているかを確かめましょう。
▶ 過去問の復習方法はこちら:過去問の復習方法|解く日と直す日を分けて「次の1週間」につなげる進め方と得点記録表【中学受験】
12月の追い込み4ステップ

ステップ1:過去問で出題の傾向を確かめる
まずは、解いた過去問を見直し、志望校でよく出る単元を書き出します。毎年出ている単元、配点が大きい大問、出題の形式。傾向をつかむと、残りの時間で何を優先すればよいかが見えてきます。
ステップ2:弱点をしぼる
次に、子どもの弱点のうち、志望校によく出るものだけをしぼりこみます。あれもこれもと手を広げず、2〜3つにしぼるのがおすすめです。
ステップ3:解き直しで定着させる
しぼった弱点は、過去問や塾のテキストの類題を使って解き直します。冬期講習のころに、第1志望校と第2志望校の過去問の2回目に取り組むと、弱点が克服できているかを確かめられます。
ステップ4:得意な単元を保つ
弱点補強と並行して、得意な単元の練習も毎日少しずつ続けましょう。計算や漢字など、毎日の基本の練習も欠かさないことが大切です。
12月の過ごし方で気をつけたいこと
12月は、冬期講習や正月特訓など、塾の予定も増える時期です。予定がぎっしり詰まると、子どもは疲れてしまいます。睡眠時間をしっかり確保し、体調を崩さないことを第一に考えましょう。
また、受験校の最終決定も12月のうちに済ませておくと、1月以降は勉強に集中できます。出願の手続きや日程の確認も、早めに進めておきましょう。
▶ 正月特訓は参加するべきかはこちら:正月特訓は参加するべき?|小6・小5それぞれの判断基準と、参加しない場合の家での過ごし方
苦手を見分けるときの手がかり
やるべき苦手かどうかを判断するときは、志望校の過去問を単元ごとに見ていくのが確実です。たとえば算数なら、ここ数年の大問で「速さ」「図形」「場合の数」などがどれくらいの頻度で出ているかを数えてみると、志望校が好む単元が見えてきます。理科や社会でも、記述が多いのか、計算問題が多いのか、時事問題が出るのかで、12月にやるべきことは変わります。
もう一つの手がかりは、模試の結果です。何度も同じ単元で点を落としているなら、その単元はまだ理解があいまいなままかもしれません。ただし、模試で点を落とした単元でも、志望校にほとんど出ないなら後回しにしてかまいません。過去問と模試の両方を見て、「志望校に出る」かつ「まだ取れていない」単元から順に手をつけていきましょう。
迷ったときは、塾の先生に過去問の答案を見せて相談するのもおすすめです。志望校の出題を知っている先生なら、どこを優先すべきかを具体的に教えてくれます。
よくある質問
Q. 苦手な単元を放っておいて大丈夫ですか?
A. 志望校でほとんど出題されない単元なら、直前期に時間をかける必要はありません。よく出る単元の苦手と、得意な単元の維持を優先しましょう。
Q. 過去問を5年分解く時間がありません。
A. 時間がない場合は、最新の年度から解き、解き直しを優先しましょう。たくさんの年度を解くより、解いた年度の間違いを確実に直す方が効果的です。
12月の5つのチェック
- □ 受験校と日程を決めた
- □ 第1志望の過去問を5年分解いた
- □ 志望校によく出る苦手を書き出した
- □ 出ない苦手は後回しにした
- □ 得意な単元の練習も続けている

まとめ:志望校に合わせて、しぼって磨く
小6の12月の弱点補強は、志望校で出題されるかどうかで選びましょう。よく出る単元の苦手は優先して対策し、ほとんど出ない単元の苦手は後回しにします。過去問は、第1志望校5年分、第2・第3志望校3年分を目安に、解き直しまで行いましょう。
まずは、解いた過去問を見直して、志望校によく出る単元を書き出すところから始めてみてください。
関連記事
- 過去問の復習方法|解く日と直す日を分けて「次の1週間」につなげる進め方と得点記録表【中学受験】
- 過去問で時間が足りないときの対策|小6秋に親子で残す「4つの時間メモ」と時間配分の決め方【中学受験】
- 正月特訓は参加するべき?|小6・小5それぞれの判断基準と、参加しない場合の家での過ごし方
- 入試直前の年末年始、受験生の家庭はどう過ごす?|帰省先での勉強、生活リズム、過去問の出来が悪いときの対処
あわせて読みたい


コメント