高学年で伸びる子の3つの土台|「学ぶ楽しさ」「自分を認める力」「覚える力」を入塾前から家庭で育てる方法

高学年で伸びる子の3つの土台

ここ数か月で、私の周りでも、小1から中学受験の塾に通わせる家庭が増えてきました。わが家の息子も小1から通っていますが、これはもともと予定していた時期でした。入塾の理由や時期は、家庭によってさまざまです。

ただ、どの時期に入塾するにしても大切なのは、高学年になってから伸びるための土台を育てておくことだと考えています。この記事では、入塾の一般的な時期と、高学年で伸びる子に多い3つの土台、そしてその土台を家庭で育てる方法を紹介します。

この記事でわかること

  • 入塾の一般的な時期は小3の2月
  • 家庭で育てる4ステップ
  • 基礎固めは、その先にもつながる
目次

入塾の一般的な時期は小3の2月

中学受験の塾に入る時期は低学年化しているといわれますが、一般的には、新小4のカリキュラムが始まる小3の2月が多いです。小3から小4にかけての学びは、中学受験で必要な「考える力」の土台を作る大切な時期です。

低学年から入塾する場合は、何のために通わせるのか、目的と戦略をはっきりさせておくことが大切です。塾に任せきりにするのではなく、親が家庭での学習の方法を作っていくことも欠かせません。

▶ 新4年から塾に入るまでの準備はこちら:新4年からSAPIX・早稲田アカデミーに入塾するまでの準備|入塾テスト対策と、入塾前に育てたい3つの力

伸びる子の3つの土台

伸びる子の3つの土台
伸びる子の3つの土台

小4から塾に入って、御三家などの難関校に合格していく子には、大きく3つのタイプが多いといわれます。学ぶことを楽しめる子、自分を認められる子、よく覚えている子です。こうした子は、学年が上がるにつれて成績が伸び、合格をつかんでいきます。

土台1:学ぶことを楽しめる

学ぶことを楽しめる子は、知らなかったことを知ることに喜びを感じ、学ぶことの本当のおもしろさを分かっています。そのため、高学年になって勉強の内容が難しくなっても、それを苦に感じず、楽しみながら身につけていくことができます。

土台2:自分を認められる

自分を認める気持ち、いわゆる自己肯定感が強い子は、自分に自信を持っていることが多く、難しい問題にぶつかっても弱気にならず、どんどん挑戦していきます。この挑戦する姿勢が、中学受験で必要な思考力にもつながります。

土台3:よく覚えている

覚える力がある子は、勉強の内容を覚えるだけでなく、ふだん見たり聞いたりした出来事や、ちょっとした体験、授業で話された話題まで、よく覚えています。こうした子は、集中力や興味・関心が高く、学習の面でも力を発揮しやすいです。

家庭で育てる4ステップ

家庭で育てる4ステップ
家庭で育てる4ステップ

ステップ1:子どもの「なぜ?」に一緒に付き合う

学ぶ楽しさは、子どもの「なぜ?」から育ちます。子どもが疑問を口にしたら、すぐに答えを教えるのではなく、「どうしてだと思う?」「一緒に調べてみようか」と付き合ってみましょう。自分で分かったときの喜びが、学ぶ楽しさにつながります。

ステップ2:できたことを言葉で認める

自分を認める気持ちは、小さな成功の積み重ねから育ちます。問題が解けたとき、昨日より速く計算できたとき、「できたね」「がんばったね」と言葉にして認めてあげましょう。結果だけでなく、取り組んだ過程をほめることも大切です。

ステップ3:その日の出来事を話して思い出す

覚える力は、思い出す練習で鍛えられます。夕食のときに、「今日の学校でどんなことがあった?」「塾でどんな話を聞いた?」と聞いてみましょう。出来事を思い出して話すことが、そのまま覚える力の練習になります。

ステップ4:読み書き計算の基礎を毎日続ける

3つの土台を支えるのが、読み書き計算の基礎です。基礎が不十分なまま高学年の学習に入ると、授業についていくのが難しくなり、小6の直前で息切れしてしまう子もいます。毎日少しずつ、基礎の練習を続けましょう。

3つの土台は、塾に入ってからも育てられる

すでに塾に通っている場合でも、3つの土台は育てられます。塾の授業で新しく知ったことを家で話してもらう、テストで前より解けた問題を一緒に喜ぶ、授業で聞いた話を夕食のときに思い出してもらう。塾の勉強と家庭の会話をつなげることで、3つの土台が少しずつ育っていきます。

反対に、点数や順位ばかりを気にした声かけが続くと、学ぶ楽しさや、自分を認める気持ちがしぼんでしまうこともあります。テストの結果を見るときも、点数より、何が分かるようになったかに目を向けてあげてください。

基礎固めは、その先にもつながる

小3からの学びの基礎固めは、中学受験に合格するためだけのものではありません。中学に入ってからの勉強、大学受験、そして社会に出てからも、学ぶことを楽しみ、自分を認め、よく覚えておく力は、ずっと役に立つ力です。

▶ 塾に任せきりにしない家庭学習の3本柱はこちら:中学受験は塾に任せきりでは伸びにくい|家庭学習の3本柱「読み書き計算・毎日の習慣・考える力」と親の関わり方

よくある質問

Q. うちの子は覚えるのが苦手です。どうすればいいですか?

A. 覚えることが苦手でも、興味のあることならよく覚えている子は多いです。まずは子どもが好きなことについて話す時間を作り、思い出して話す練習から始めてみましょう。

Q. 自己肯定感を育てるには、ほめればいいですか?

A. ほめることは大切ですが、結果だけをほめるより、取り組んだ過程や工夫をほめる方が、自分を認める気持ちにつながりやすいです。

Q. 入塾の時期は、早いほど有利ですか?

A. 早く始めることより、入塾までに学ぶ楽しさや基礎の力を育てておくことの方が大切です。家庭の考えと子どもの様子に合わせて時期を決めましょう。

3つの土台の5つのチェック

  • □ 子どもの「なぜ?」に付き合っている
  • □ できたことを言葉で認めている
  • □ その日の出来事を話す時間がある
  • □ 読み書き計算を毎日続けている
  • □ 入塾の目的を家庭で話した
3つの土台の5つのチェック
3つの土台の5つのチェック

まとめ:入塾の時期より、入塾までの土台づくり

中学受験の塾に入る一般的な時期は小3の2月ですが、どの時期に入るにしても、高学年で伸びるための土台を育てておくことが大切です。学ぶことを楽しめる、自分を認められる、よく覚えている。この3つの土台は、毎日の会話と習慣の中で育てることができます。

まずは、今日の夕食のときに、「今日はどんなことがあった?」と子どもに聞いてみるところから始めてみてください。

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