中学受験が第一志望に届かなかったら|進学先で6年間をどう使うか、大学受験までのロードマップを親子で描く4つの手順

中学受験は、何年もかけて準備をしても、全員が第一志望に合格できるわけではありません。思うような結果が出なかったとき、子どもも親も、大きな悔しさを感じるものです。

ですが、中学受験の結果は、終わりではありません。進学した学校で6年間をどう過ごすかによって、大学受験で当初の目標以上の結果を出す人もいます。反対に、第一志望に合格しても、そこで気がゆるんでしまうと、大学受験で苦労することもあります。

この記事でわかること

  • 6年間を生かす3つの考え方
  • 進学先の学校のよいところを知る
  • 中学の3年間で特に大切にしたいこと
目次

6年間を生かす3つの考え方

6年間を生かす3つの考え方
6年間を生かす3つの考え方

考え方1:中学受験の結果は終わりではない

中学受験の結果が思わしくなくても、大学受験までにはまだ6年の時間があります。中学受験で身につけた学習の習慣や、知識、問題を解く力は、進学先の学校でもそのまま生きていきます。中学受験で不本意な結果が出ても、大学受験で逆転することは十分に可能です。

考え方2:戦略的に学ぶ

逆転のために大切なのは、やみくもに勉強することではなく、戦略的に学ぶことです。大学受験でどんな目標を目指すのかを決め、そこから逆算して、今やるべきことを考える。この考え方は、中学受験の勉強でも身につけてきたはずです。

考え方3:合格しても慢心しない

これは、第一志望に合格した家庭にも言えることです。難関校に進学したからといって、それだけで大学受験がうまくいくわけではありません。進学先でも気をゆるめず、大学受験までのロードマップを描いておくことで、合格のイメージを持ちながら6年間を過ごすことができます。

ロードマップを描く4ステップ

ロードマップを描く4ステップ
ロードマップを描く4ステップ

ステップ1:子どもの気持ちを受けとめる

結果が出た直後は、子どもの悔しさや悲しさを受けとめることが何より大切です。すぐに「次は大学受験だ」と切り替えさせようとせず、まずは子どもの気持ちに寄り添い、ここまでがんばってきたことを認めてあげましょう。

ステップ2:目標を話し合う

気持ちが落ち着いてきたら、少しずつ先の話をしてみましょう。どんなことを学びたいのか、どんな大人になりたいのか。大学受験の目標は、まだぼんやりしていてもかまいません。話し合うこと自体が、新しいスタートのきっかけになります。

ステップ3:逆算して区切る

目標が見えてきたら、6年間をいくつかの区切りに分けて考えます。中学の3年間で基礎を固める、高1で苦手をなくす、高2で受験の範囲を一通り終える、高3で演習に取り組む、というように、大まかな目安を決めておくと、毎日の勉強の意味が分かりやすくなります。

ステップ4:1年ごとに見直す

ロードマップは、一度決めたら終わりではありません。成績の変化や、子どもの興味の変化に合わせて、1年ごとに見直しましょう。学年の終わりに、親子で振り返る時間をとるのがおすすめです。

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進学先の学校のよいところを知る

第一志望ではなかった学校に進学すると、どうしても「本当はあの学校に行きたかった」という気持ちが残ることがあります。ですが、進学先の学校にも、その学校ならではのよいところがたくさんあります。

少人数で先生との距離が近い、補習や面倒見が手厚い、部活や行事が充実している。こうしたよいところを、親子で一緒に見つけていきましょう。学校を好きになれると、6年間の過ごし方は大きく変わります。

「何があっても合格できる準備」という心構え

受験の当日は、何が起こるか分かりません。体調をくずすこともあれば、緊張でいつもの力が出せないこともあります。そうしたことも考えて、多少調子が悪くても合格できるくらいの準備をしておく。この心構えは、リスクへの備えとして、大学受験にもそのまま生かせる考え方だと感じています。

中学受験で思うような結果が出なかった経験も、「次は余裕を持って準備しよう」と考えるきっかけになります。悔しさを、6年後への準備の力に変えていきましょう。

中学の3年間で特に大切にしたいこと

大学受験までの6年間のうち、最初の中学の3年間は、基礎を固める大切な時期です。中高一貫校では、中学のうちから授業が速く進むことも多く、ここでつまずくと、高校で取り戻すのに時間がかかります。

とくに英語と数学は、積み重ねの科目です。分からないところをそのままにせず、定期テストのたびに見直して、苦手をためないようにしましょう。中学受験で身につけた「間違えた問題を解き直す」習慣は、ここでも大きな力になります。

また、中学の3年間は、部活や行事、友だちとの時間など、勉強以外の経験も大切な時期です。勉強だけに偏らず、学校生活を楽しむことが、6年間を走りきる力につながります。

よくある質問

Q. 第一志望に届かなかったことを、子どもがずっと気にしています。

A. 時間がかかるのは自然なことです。無理に忘れさせようとせず、進学先での新しい経験や、できるようになったことに目を向けられるよう、少しずつ声をかけていきましょう。

Q. 中学に入ってすぐに大学受験の塾に通った方がいいですか?

A. まずは学校生活に慣れることを優先し、学校の勉強についていけているかを見てから考えても遅くはありません。学校の進度や子どもの様子に合わせて決めましょう。

Q. 進学先の学校に、なかなかなじめないようです。

A. 新しい環境に慣れるには時間がかかります。部活や行事など、勉強以外で楽しめることが見つかると、学校への気持ちが変わることもあります。先生に様子を相談してみるのもよいでしょう。

進学後の5つのチェック

  • □ 子どもの悔しさを受けとめた
  • □ 進学先のよいところを知った
  • □ 大学受験の目標を話した
  • □ 学年ごとの目安を決めた
  • □ 1年ごとに見直す時期を決めた
進学後の5つのチェック
進学後の5つのチェック

まとめ:結果より、ここからの6年間

中学受験で第一志望に届かなくても、進学先での6年間の過ごし方によって、大学受験で目標以上の結果を出すことはできます。子どもの気持ちを受けとめたうえで、目標を話し合い、逆算したロードマップを親子で描きましょう。第一志望に合格した家庭も、慢心せずにロードマップを描いておくことが大切です。

まずは、子どもがここまでがんばってきたことを、言葉にして伝えるところから始めてみてください。

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