中高一貫校に入ったあとの大学受験塾の選び方|鉄緑会だけではない選択肢と、カリキュラムの進み方で比べる4つの視点

中学受験が終わってほっとしたのもつかの間、中高一貫校に入ると、今度は大学受験の塾をどうするかが話題にのぼります。難関の中高一貫校では、中学に入ってすぐに大学受験の塾に通い始める生徒も少なくありません。

大学受験の塾というと、鉄緑会の名前を思い浮かべる家庭が多いと思います。ですが、選択肢は鉄緑会だけではありません。この記事では、鉄緑会のカリキュラムの進み方を手がかりに、ほかの塾も含めて比べるときの4つの視点と、入塾を決める前に家庭で確かめたいことを紹介します。

この記事でわかること

  • 中高一貫校生が通う大学受験塾
  • 塾を決める4ステップ
  • 中学受験直後に急がなくてもよい
目次

中高一貫校生が通う大学受験塾

首都圏や関西には、難関の中高一貫校の生徒が多く通う大学受験塾があります。大きく宣伝をしていなくても、先輩や保護者の口コミで広まり、難関大学に多くの合格者を出している塾もあります。

代表的なのが鉄緑会です。首都圏では、ほかにSEGも知られていて、基礎の徹底した理解や、公式の証明や発見に時間をかける教え方が特徴と言われています。英語に力を入れる平岡塾、面倒見がよいとされるグノーブル、関西で人気のある研伸館などもあります。それぞれの塾の今のコースや指導の内容は、塾に直接確かめてください。

鉄緑会のカリキュラムの進み方

鉄緑会の大きな特徴は、英語と数学の進み方の速さです。元記事を書いた時点の情報では、中1から中3の間に基礎のレベルを終え、中3までに高校の全範囲の基礎を学び終えます。高1では基礎の2周目と応用のレベルに入ります。

大学受験に力を入れる中高一貫校でも、高2までに受験の範囲を終え、高3で応用に取り組む進め方が多いと言われています。鉄緑会では、それよりもさらに1年以上早く、ひと通りの学習を終えることになります。

高1の英語と数学では、共通テストや標準的な大学入試を解く力をつけ、高2では東大などの難関大の問題で実践的な力を養い、高3は演習を中心に仕上げます。英語と数学の負担を高1・高2に寄せ、高3ではその負担を軽くして、理科や社会に時間を回せるようにする、という考え方のカリキュラムです。

▶ 鉄緑会のカリキュラムの速さと途中入会はこちら:鉄緑会のカリキュラムの速さ|中学で高校の内容に入る進み方と、途中入会でついていくための準備

比べるときの4つの視点

比べるときの視点のうち3つ
比べるときの視点のうち3つ

視点1:進み方の速さ

高校の範囲をいつまでに終えるのかは、塾によって大きく違います。速く進む塾は、早いうちから受験の問題に取り組める一方で、ついていくのが大変なこともあります。子どもの学校の進度と比べて、無理なくついていけるかを考えましょう。

視点2:教え方の特徴

理解を重視して、公式の成り立ちからじっくり考えさせる塾もあれば、演習の量で力をつける塾もあります。子どもがどちらの学び方で伸びるタイプかを考えて選ぶのがおすすめです。

視点3:面倒見

質問のしやすさ、宿題の確認、成績が伸び悩んだときのフォローなど、面倒見のよさも塾によって違います。自分で学習を進められる子どもと、細かくフォローしてもらった方が伸びる子どもでは、合う塾が変わります。

視点4:学校の勉強との両立

中高一貫校では、学校の授業も速く進み、宿題や定期テストもあります。部活や学校の行事もあります。塾の宿題の量や授業の曜日が、学校生活と両立できるかを確かめておきましょう。

塾を決める4ステップ

塾を決める4ステップ
塾を決める4ステップ

ステップ1:学校の進度を知る

まずは、子どもの学校で、いつ何を習うのかを確かめます。学校の進度が速ければ、塾の進度と合わせやすくなります。

ステップ2:候補の塾を挙げる

進み方の速さと教え方の特徴を手がかりに、候補の塾を挙げます。通いやすさや、同じ学校の先輩がどの塾に通っているかも参考になります。

ステップ3:体験授業や説明会に行く

できれば、子ども自身に体験授業や説明会に参加してもらいましょう。授業の雰囲気や先生の教え方を、子どもの目で確かめることが大切です。

ステップ4:親子で決める

最後は、子どもが続けられると思えるかどうかを大切にして、親子で決めます。中高の6年間は長いので、無理なく続けられる塾を選びましょう。

塾に通わないという選択も

中高一貫校によっては、学校の授業や補習だけで大学受験に向かう生徒も多くいます。学校の進度が速く、宿題や小テストで基礎を固める仕組みが整っている学校なら、まずは学校の勉強をしっかりこなすことを優先してもよいでしょう。

塾に通うかどうか迷ったときは、定期テストの結果や、学校の先生の話を手がかりに考えるのがおすすめです。学校の勉強で手いっぱいになっていないか、逆に物足りなさを感じていないか。子どもの様子を見ながら、必要になったときに塾を考えても遅くはありません。

同じ学校の先輩の話を聞く

学校の先輩や保護者の話は、塾選びの大きな手がかりになります。どの塾に通っていたか、学校の勉強とどう両立していたか、通ってみてどうだったか。学校説明会や保護者会などで、話を聞く機会があれば聞いてみましょう。ただし、先輩に合った塾が、わが子にも合うとはかぎりません。参考にしながら、子どもの様子と合わせて考えることが大切です。

中学受験直後に急がなくてもよい

中学受験が終わった直後は、子どもも親も疲れが残っている時期です。周りが入塾を決めていると焦るかもしれませんが、学校生活に慣れてから決めても遅くはありません。入塾テストの時期や、途中から入る方法も確かめておくと、落ち着いて考えられます。

よくある質問

Q. 中1からすぐに大学受験の塾に通った方がいいですか?

A. 学校の進度や子どもの様子によって違います。学校の勉強だけで手いっぱいなら、まずは学校生活に慣れることを優先してもよいでしょう。

Q. 鉄緑会に入れなかったら、大学受験で不利になりますか?

A. 鉄緑会以外にも、中高一貫校の生徒が多く通う塾はあります。子どもに合う進み方と教え方の塾を選ぶことが大切です。

入塾前の5つのチェック

  • □ 学校の進度と塾の進度を比べた
  • □ 教え方の特徴を確かめた
  • □ 宿題の量を聞いた
  • □ 部活や行事と両立できる
  • □ 子どもが通いたいと思っている
入塾前の5つのチェック
入塾前の5つのチェック

まとめ:評判より、学校の進度と子どもに合うかで選ぶ

中高一貫校に入ったあとの大学受験塾は、鉄緑会だけではありません。進み方の速さ、教え方の特徴、面倒見、学校の勉強との両立の4つの視点で比べ、子どもに合う塾を選びましょう。

まずは、子どもの学校の年間の進度を確かめるところから始めてみてください。

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