中学受験で難関校に合格すると、次に意識するのが大学受験です。東大受験の指導で知られる鉄緑会は、難関の中高一貫校に通う生徒の多くが名前を知る塾ですが、そのカリキュラムがどれくらいの速さで進むのか、具体的に知っている人は多くないかもしれません。
結論から言うと、鉄緑会のカリキュラムは、高2の終わりまでに大学入試に対応できる力をつけることを目指し、中学生のうちから高校の内容に入る、とても速いペースで進むと言われています。そのため、宿題も多く、途中から入会する場合は、進度の差を埋めるための準備が欠かせません。
この記事では、数学を例にした進み方の目安と、途中入会でついていくための準備、家庭でできるサポートを紹介します。講座の内容や進み方は変わることがあるので、最新の情報は鉄緑会の公式サイトで確かめてください。
この記事でわかること
- 鉄緑会のカリキュラムの考え方と、数学の進み方の目安
- 途中入会でついていくための準備
- 速さについていけるか見極めるサインと、家庭でできるサポート
鉄緑会のカリキュラムの考え方
鉄緑会のカリキュラムは、高3になったときに東大の入試に余裕を持って臨めるように、基本的に高2の終わりまでに、入試で合格できる学力を身につけることを目標にしていると言われます。高3の1年間は、入試に向けた演習にあてるという考え方です。
この目標から逆算すると、中学生のうちに、高校で学ぶ内容の基礎まで進めておく必要があります。そのため、中1から授業がとても速いペースで進んでいきます。
数学の進み方の目安


数学を例にすると、元記事を書いた時点の情報では、次のような進み方が目安とされていました。中1の1年間で中学3年分の範囲をまとめて学び、中2で高校の数学ⅠA、中3で数学ⅡBの基礎を学びます。高1と高2では、それぞれ発展的な内容と、入試に向けた実践的な内容に取り組み、高3は入試演習が中心になります。
中学生のうちに、高校の数学ⅡBの基礎まで進むというのは、学校の授業と比べてもかなり速いペースです。英語も数学と同じように速く進むと言われ、授業の内容を定着させるための宿題もたくさん出ます。
速いカリキュラムのよさと大変さ
よさ:高3の1年間を演習にあてられる
早い時期に高校の内容を一通り学んでおくことで、高3の1年間をまるごと入試演習にあてられます。過去問や難しい問題に取り組む時間を十分にとれるのは、大きな強みです。同じように高い目標を持つ仲間と学べることも、刺激になります。
大変さ:宿題の量と、体力・気持ちの負担
一方で、授業の速さについていくには、毎週の宿題をしっかりこなす必要があります。学校の授業や定期テスト、部活と両立しながら続けるには、体力と気持ちの強さも求められます。親が子どもの気持ちの面を支えることも大切になります。
途中入会でついていくための準備


鉄緑会に途中から入会する場合は、すでに授業が進んでいるところに合流することになります。速い進度に慣れていないと、追いつくのが難しいこともあります。入会前に、次の3つの準備をしておきましょう。
準備1:今の講座の進度を知る
まずは、入会を考えている講座が、今どこまで進んでいるかを確かめます。説明会や問い合わせで、各学年の講座の進み方を聞いておくと、自分の学習とどれくらい差があるかが分かります。
準備2:抜けている単元を先取りで埋める
進度の差が分かったら、入会までに抜けている単元を計画的に学んでおきましょう。学校の教科書や市販の参考書で、基本の内容を一通り押さえておくだけでも、入会後の授業の理解がぐっと楽になります。
▶ 指定校以外から入会するための準備はこちら:鉄緑会に指定校以外から入るには|入塾テストの準備と、入塾後「ついていけない」を防ぐ3つの壁の越え方
準備3:宿題の時間を確保する
入会すると、毎週の宿題にかなりの時間が必要になります。学校の勉強や部活と両立できるように、1週間の予定を見直しておきましょう。宿題をこなす時間がとれないまま入会すると、授業についていくのが苦しくなります。
速さについていけるか見極めるサイン
入会したあと、カリキュラムの速さについていけているかどうかは、いくつかのサインで見極めることができます。毎週の宿題を期限までに終えられているか、確認テストで基本の問題が解けているか、授業の内容を家で説明できるか。この3つがそろっていれば、速さに慣れてきていると考えてよいでしょう。
反対に、宿題がたまっていく、確認テストの点数が下がり続ける、授業の話をしなくなる、といった様子が続くときは、速さが負担になっているサインかもしれません。その場合は、苦手な単元を学校の教科書や参考書で復習する時間をとったり、受講する講座を減らしたりして、まずは足元を固めることを優先しましょう。速さについていくことより、理解を積み重ねることの方が、長い目で見て大きな力になります。
家庭でできるサポート
中高生になると、勉強の中身に親が細かく関わることは少なくなります。そのかわりに大切になるのが、生活全体を見守ることです。睡眠時間が削られていないか、学校の勉強が後回しになっていないか、部活や友だちとの時間を楽しめているかに目を向けましょう。
宿題が回らなくなったり、表情が暗くなったりしたときは、早めに話を聞くことが大切です。講座の数を減らす、時期をずらす、といった調整も選択肢です。入会はゴールではなく、6年間を過ごすための手段の1つだということを忘れないようにしたいものです。
学校の授業との関係
難関の中高一貫校の中には、学校の授業そのものが速く進む学校もあります。学校の進度が速い場合は、塾と学校の両方で同じ範囲を学ぶことで理解が深まる面もあれば、宿題の量が重なって負担が大きくなる面もあります。学校の進み方と塾の進み方を比べて、無理のない組み合わせを考えましょう。
よくある質問
Q. 中1の春から入らないと、ついていけませんか?
A. 途中からでも入会している生徒はいます。ただし、進度の差を埋める準備が必要です。入会を考えている時期の講座の進み方を確かめ、抜けている単元を先に学んでおきましょう。
Q. 鉄緑会に通わないと、速いペースの勉強はできませんか?
A. 学校の授業や参考書、ほかの塾でも、先取りの学習はできます。塾はあくまで手段の1つなので、子どもに合う方法を選んでください。
鉄緑会の速さと向き合う5つのチェック
- □ 公式サイトで最新の講座と進度を確かめた
- □ 学校の授業の進み方と比べた
- □ 途中入会なら抜けている単元を洗い出した
- □ 宿題にあてる時間を1週間の予定に入れた
- □ 子どもの体力と気持ちを見守った


まとめ:速さを知り、合うかどうかを見極める
鉄緑会のカリキュラムは、高2の終わりまでに入試に対応できる力をつけることを目指し、中学生のうちから高校の内容に入る速いペースで進むと言われます。高3を演習にあてられる強みがある一方で、宿題の量や体力の負担も大きくなります。
途中から入会する場合は、進度の差を知り、抜けている単元を埋め、宿題の時間を確保してから入会しましょう。まずは、公式サイトで最新の講座と進み方を確かめるところから始めてみてください。
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