難関と呼ばれる中高一貫校の中には、とても自由な校風を持つ学校があります。勉強ばかりしているイメージを持たれがちですが、実際には、授業も学校生活も、生徒の自主性にまかせる部分が大きい学校も少なくありません。
自由な校風の学校は、合う子にとっては、6年間で大きく伸びる場所になります。この記事では、自由な校風の学校によく見られる3つの特徴と、そうした学校が合う子、学校説明会や文化祭で確かめたいことを整理します。
この記事でわかること
- 自由な校風の学校の3つの特徴
- 入学後に必要になる力
- 偏差値だけで選ばない
自由な校風の学校の3つの特徴


特徴1:独自教材の授業
学校によっては、教科書を使わず、先生が作ったオリジナルのプリントで授業を進めるところもあります。教科書の内容をこえて、学ぶことの奥深さに触れる授業が行われ、テストもあえて難しい問題が出されることがあります。
こうした授業では、点数よりも「分からないことを考え続ける力」が求められます。難しい問題を前にしても、おもしろがって取り組める子には、刺激の多い環境です。
特徴2:校則が少なく、自分で考えて行動する
校則がとても少なく、服装や持ち物も含めて、生徒の判断にまかせている学校もあります。「人に迷惑をかけなければよい」という考え方で、自分で考えて行動することを大切にしています。
自由である分、自分を律する力が必要です。勉強の時間も遊びの時間も、自分で決めて管理できるかどうかが問われます。
特徴3:多彩な部活動・同好会
部活動や同好会の種類がとても多く、好きなことをとことん深める文化がある学校もあります。一見すると勉強とは関係なさそうな活動でも、深く探究する経験が、生徒の個性や才能を伸ばしていきます。
自由な校風の学校が合う子
自由な校風の学校が合うのは、まず、自分の好きなことや興味があることをはっきり持っている子です。好きなことを深めたい子にとって、時間の使い方を自分で決められる環境は大きな魅力になります。
また、言われなくても自分で動ける子、難しいことをおもしろがれる子も向いています。反対に、決められたことをきちんとこなすのが得意で、ルールがはっきりしている方が安心できる子は、面倒見のよい学校の方が力を発揮しやすいこともあります。どちらが良いということではなく、子どもの性格に合うかどうかが大切です。
校風を確かめる4ステップ


校風は、資料を読むだけではなかなか分かりません。まずは学校の資料で教育方針や行事を確認し、学校説明会では授業の進め方や学校生活について話を聞きましょう。
そして、ぜひ足を運びたいのが文化祭です。生徒が自分たちで企画し運営している様子や、展示の内容、生徒同士の雰囲気から、その学校らしさが伝わってきます。帰り道に「どんなところが楽しかった?」「通ってみたいと思った?」と親子で話してみると、子どもの感じ方が分かります。
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入学後に必要になる力
自由な校風の学校に入学すると、勉強の進め方も生活のしかたも、自分で決める場面が一気に増えます。中学受験のころは、塾のカリキュラムや親のサポートに沿って勉強を進めてきた子も多いでしょう。入学後は、その役割の多くを自分で担うことになります。
そのために、小学生のうちから少しずつ身につけておきたいのが、自分で計画を立てる力と、困ったときに人に相談する力です。たとえば、1週間の勉強の予定を子ども自身に立ててもらい、親は確認するだけにする、といった練習ができます。うまくいかなかったときに、どこを直せばよいかを一緒に考える経験も、入学後に役立ちます。
また、好きなことに夢中になれる経験も大切です。図鑑を読みこむ、工作に没頭する、何かを集めて調べるなど、子どもが自分から深めたいと思えることを、受験勉強の合間にも大切にしてあげましょう。その経験が、入学後に部活動や探究活動で力を発揮する土台になります。
面倒見のよい学校との違い
学校選びでは、自由な校風の学校と、面倒見のよさを大切にする学校を比べることも多いでしょう。面倒見のよい学校では、小テストや補習などで、学習の進み具合をこまめに見てもらえることが多く、決められたことをきちんとこなすのが得意な子は安心して力を伸ばせます。
どちらの学校にも良さがあり、大切なのは子どもの性格に合うかどうかです。説明会では、「授業についていけない生徒には、どんなサポートがありますか」と聞いてみると、学校の考え方がよく分かります。
偏差値だけで選ばない
学校選びでは、偏差値や大学合格実績に目が行きがちです。ですが、中高一貫校は6年間を過ごす場所です。どんなに評判のよい学校でも、子どもに合わなければ、6年間を楽しく過ごすことは難しくなります。
授業の進め方、校則、部活動や行事など、いくつかの視点から学校を見比べてみましょう。子どもが「この学校に通いたい」と思えることが、受験勉強を続ける大きな力にもなります。
学校選びは、親が情報を集めて候補をしぼり、最後は子どもの気持ちを聞いて決める、という流れが多いでしょう。子どもが自分で選んだと思える学校であることが、入学後の6年間を前向きに過ごす力にもなります。
よくある質問
Q. 自由な校風の学校は、勉強をしなくなりませんか?
A. 自由な分、自分で勉強の時間を決める力が必要です。小学生のうちから、自分で計画を立てて勉強する習慣をつけておくと、入学後も安心です。
Q. 文化祭はいつごろ見に行けばよいですか?
A. 志望校を考え始める小4〜小5のうちに、いくつかの学校を見ておくのがおすすめです。開催の時期や見学の方法は、学校の案内で確認しましょう。
Q. 子どもの性格がどちらの学校に合うか分かりません。
A. いくつかの学校の説明会や文化祭に行き、子どもがどんな様子だったかを見るのがいちばんの手がかりです。楽しそうにしていた学校の共通点を探してみましょう。
学校選び5つのチェック
- □ 教育方針を読んだ
- □ 授業の進め方を聞いた
- □ 校則や生活のルールを確認した
- □ 文化祭や部活動を見た
- □ 子どもの感想を聞いた


まとめ:校風と子どもの性格を合わせて選ぶ
自由な校風の中高一貫校には、独自教材の授業、少ない校則、多彩な部活動といった特徴があります。自分の好きなことを持ち、自分で考えて動ける子には、大きく伸びる環境です。資料や説明会、文化祭で校風を確かめ、子どもの性格に合う学校を選んでいきましょう。
まずは、気になる学校の文化祭の日程を調べるところから始めてみてください。
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