塾に入ると、家庭のことや子どものことを書いて提出する「個人カルテ」のような書類を求められることがあります。わが家も、子どもが小1のときに通い始めた塾で、個人カルテを提出しました。
書く項目は、家族構成、志望校、本人の性格、家族の希望や教育方針などです。この記事では、個人カルテに家庭の方針をどう書くか、小1で志望校を書くときの考え方、そして合格実績の数だけで塾を選ばない理由を紹介します。
この記事でわかること
- 個人カルテには何を書く?
- 合格実績の数だけで塾を選ばない理由
- 個人カルテを先生との相談に生かす
個人カルテには何を書く?


個人カルテは、塾の先生が子どもと家庭のことを知るための資料です。【要確認】項目や名称は塾や校舎によって異なりますが、多くは次のような内容です。
家族構成
家族の人数や、きょうだいの有無などを書きます。家庭の様子が分かると、先生も声かけや宿題の量の相談がしやすくなります。
志望校
わが家が提出したカルテでは、志望校を第5志望まで書く欄がありました。とはいえ、小1の時点で書くのは、あくまで現時点の希望です。
本人の性格
得意なこと、苦手なこと、好きなことなどを書きます。授業中の様子と合わせて、先生が子どもを理解する手がかりになります。
家庭の教育方針
家庭としてどのように中学受験に向き合うかを書く欄です。ここが、塾の先生と相談するときの土台になります。
書き方の例
個人カルテは、長く書くより、先生が読んですぐに分かることを意識すると伝わりやすくなります。わが家が書いた内容をもとに、書き方の例を紹介します(内容は一部変えています)。
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 家族構成 | 父・母・本人の3人。平日の宿題は母、土日は父が見ています |
| 本人の性格 | 好きなことには集中できる。初めての問題には慎重で、手が止まりやすい |
| 得意・苦手 | 計算は好き。文章題は問題文を読み飛ばすことがある |
| 家庭の方針 | 本人のやる気や興味を尊重しつつ、親として積極的に支援したい |
| 相談したいこと | 宿題の量の目安、家庭での丸つけのしかた |
「相談したいこと」の欄がない場合も、余白に一言書いておくと、最初の面談で話のきっかけになります。性格の欄は、良いところと気になるところを1つずつ書くと、先生が授業中に声をかけるときの参考にしてもらえます。
わが家が書いた家庭の方針
わが家の方針は、書く前から決まっていました。「本人のやる気や興味、意思を最大限に尊重しつつ、親として積極的に支援する」というものです。
方針を一文にまとめておくと、迷ったときに立ち返る場所になります。勉強のさせ方、塾の宿題の量、習いごととの両立など、細かい判断をするときにも、この一文に照らして考えることができます。
まだ方針がはっきりしていない家庭は、「子どもに何を大切にしてほしいか」「親はどこまで関わるか」の2つを話し合ってみると、一文にまとめやすくなります。
小1で志望校を書くときの考え方
小1で志望校を書くのは、少し早く感じるかもしれません。わが家も、今の学力は並のレベルで、これから5年間の成長の中でピークを迎えられればよいと考えていました。
そこで、志望校は「今の時点で行ってほしいと思う学校」として書きました。選ぶときに考えたのは、通学の利便性と、高校・大学への進学の様子です。
低学年のうちに書く志望校は、目標というよりも、家庭が学校に何を求めているかを先生に伝えるものだと考えると、気が楽になります。子どもの成長や興味の変化に合わせて、学年が上がるごとに見直していけば十分です。
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合格実績の数だけで塾を選ばない理由
志望校を書いたあと、塾ごとの合格実績を調べてみました。数だけを見ると、大手の塾が多くの合格者を出していることが分かります。
ただ、実績の数だけを見て塾を選んだり、塾を変えたりするのはナンセンスだと考えています。塾によって、問題の難しさ、授業のスタイル、方針が違うからです。合格者の数が多い塾が、どの子にも合うとは限りません。
実績の数字を見るときのポイント
合格実績の数字を見るときは、次のような点に気をつけると、数字の意味を読み違えにくくなります。
- 在籍している生徒の人数が多い塾ほど、合格者の数も多くなりやすい
- 1人の生徒が複数の学校に合格すると、それぞれ1人として数えられることが多い
- 短期間の講習だけを受けた生徒が、合格者に含まれている場合もある
- 校舎ごと、クラスごとの実績は、全体の数字とは違うことがある
数字そのものより、「通う予定の校舎で、子どもと同じくらいの成績の子が、どんな学校に進んでいるか」を聞くほうが、わが子にとって意味のある情報になります。入塾相談のときに、遠慮せずに聞いてみましょう。
塾選びの4つの基準


子どもの性格に合うか
学力だけでなく、子どもの性格に合うかどうかが大切です。競い合う雰囲気で伸びる子もいれば、落ち着いた環境のほうが力を出せる子もいます。
予習型か復習型か
授業の前に予習をしてくる塾と、授業のあとに復習をする塾があります。子どもの学び方に合うスタイルを選ぶと、無理なく続けやすくなります。
通塾の頻度
週に何回通うかは、子どもの体力や習いごととの両立に関わります。学年が上がると通う日が増えることも考えておきましょう。
費用
塾の費用は、学年が上がるにつれて増えていきます。季節の講習なども含めて、続けられる金額かどうかを確かめておくことが大切です。
▶ 体力と性格で考える塾選びはこちら:塾選びは子どもの体力と性格から|拘束時間の長い塾、進み方がゆるやかな塾、それぞれに合う子と確かめ方
個人カルテを先生との相談に生かす
個人カルテは、出したら終わりではありません。保護者会や面談のときに、カルテに書いた方針をもとに先生と相談すると、話がかみ合いやすくなります。
たとえば、宿題の量が多すぎると感じたときも、「本人の意思を尊重しつつ支援する」という方針を伝えておけば、子どもに合った取り組み方を一緒に考えてもらいやすくなります。
学年が上がったら見直したい項目
個人カルテに書いた内容は、学年が上がるにつれて変わっていきます。わが家では、新学年が始まる前に、次の項目を見直すようにしています。
| 項目 | 見直すポイント |
|---|---|
| 志望校 | 文化祭や説明会で感じたこと、成績の変化 |
| 本人の性格 | 塾に慣れて変わったところ |
| 家庭の方針 | 親の関わり方を減らす部分・増やす部分 |
| 習いごと | 続けるもの、やめるもの、時間の変化 |
カルテを書き直す機会がない場合も、面談のときに「前に書いた内容から変わったこと」として伝えると、先生も子どもの今の様子をつかみやすくなります。
よくある質問
Q. 小1で書いた志望校は、あとで変えてもよいですか?
A. 変えて問題ありません。低学年で書く志望校は現時点の希望です。学年が上がるごとに、子どもの成長に合わせて見直していきましょう。
Q. 家庭の方針が夫婦で違うときはどうすればよいですか?
A. カルテを書く前に、子どもに何を大切にしてほしいかを話し合ってみましょう。共通する部分を一文にまとめるだけでも、塾の先生に伝わりやすくなります。
Q. 合格実績は全く見なくてよいのですか?
A. 参考にはなります。ただ、実績の数だけで決めず、子どもの性格や授業のスタイル、費用、通塾の頻度も合わせて考えることが大切です。
Q. 個人カルテに、子どもの苦手なことを書いても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。苦手なことが分かっていると、先生も授業中に気をつけて見てくれます。責めるような書き方ではなく、「こういうところがあるので見守ってほしい」という書き方にしましょう。
個人カルテを書く前の5つのチェック
- □ 家庭の教育方針を一文にまとめた
- □ 志望校は「現時点の希望」と考えている
- □ 子どもの性格や得意・苦手を書き出した
- □ 通学の利便性も考えている
- □ 塾の授業のスタイルを確かめた


まとめ:個人カルテは塾と家庭をつなぐ資料
個人カルテに家庭の方針を書くことは、わが家にとって中学受験への向き合い方を言葉にするきっかけになりました。小1で書く志望校は現時点の希望として気楽に考え、塾は実績の数だけでなく、性格、授業のスタイル、通塾の頻度、費用といった基準で選んでいきましょう。
まずは、家庭の教育方針を一文にまとめるところから始めてみてください。
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