中学受験の本番まで、あと8か月ほどという時期になると、6年生の親は志望校をあらためて調べ始めることが多いと思います。ちょうどそのころ、毎年、難関大学の高校別の合格者数ランキングが、雑誌や受験情報のサイトで発表されます。
元記事を書いた当時、わが家が第1志望として考えていた学校は、その年のランキングの上位には入っていませんでした。正直、少し驚きました。ですが、ランキングの数字だけでは分からないことも多くあります。この記事では、学校選びで大学合格実績のランキングを見るときの注意点と、数字の裏で確かめたいことを整理します。
この記事でわかること
- ランキングを見る4つの注意点
- 入学後の伸び方にも目を向ける
- 合格実績だけで選ばない
ランキングを見る4つの注意点


注意1:人数か、割合か
ランキングは、合格者の人数で並べられていることがほとんどです。ですが、卒業生の人数は学校によって大きく違います。卒業生が多い学校は、合格者の人数も多くなりやすいので、卒業生の人数に対する割合でも見てみましょう。
注意2:現役か、浪人もふくむか
合格者数には、現役生だけの数と、浪人生をふくめた数があります。どちらの数字なのかを確かめておかないと、学校同士を正しく比べることができません。
注意3:1年だけで見ない
合格者数は、年によって大きく上下することがあります。1年分のランキングだけを見て判断するのではなく、数年分の推移を見て、安定しているのか、伸びているのかを確かめましょう。
注意4:大学は1つではない
ランキングは、特定の大学の合格者数で作られることが多いものです。ですが、進学先の大学は1つではありません。医学部、海外の大学、私立大学など、生徒の進路はさまざまです。学校がどんな進路を大切にしているかも見ておきましょう。
数字の裏を確かめる4ステップ


まずは、学校のホームページや資料で、進学先の一覧を見てみましょう。学校の公式の資料では、現役と浪人の内訳や、卒業生の人数が分かることもあります。次に、数年分の資料を並べて、推移を比べます。
学校説明会では、進路指導の方針について聞いてみるのがおすすめです。「どの時期から大学受験の準備を始めるか」「学校の授業で大学受験に対応できるか」といった質問をすると、学校の考え方がよく分かります。
そして最後に、子どもがその学校で6年間を過ごす様子を想像してみましょう。合格実績は、学校の一面にすぎません。
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ランキングで不安になったときは
志望校がランキングの上位に入っていないと、本当にこの学校でよいのだろうかと不安になることもあるでしょう。そんなときは、もう一度、その学校を志望した理由を親子で振り返ってみましょう。
授業の雰囲気がよかった、部活動に入りたい、文化祭が楽しかったなど、志望した理由の多くは、ランキングには表れないものです。その理由が変わっていなければ、ランキングの順位だけで志望校を変える必要はありません。
反対に、ランキングをきっかけに、まだ見ていなかった学校に興味を持つこともあります。その場合は、説明会や文化祭に足を運んで、実際に自分の目で確かめてから考えましょう。ランキングは、学校を知るための入り口として使うのがちょうどよいと思います。
入学後の伸び方にも目を向ける
合格実績を見るときは、入学したときの学力と、卒業するときの進路の関係にも目を向けてみましょう。中学入試の偏差値がそれほど高くなくても、6年間で生徒を大きく伸ばしている学校もあります。
こうした学校では、授業の工夫や、補習、進路指導などの面倒見が手厚いことが多いようです。説明会では、「入学後にどんなサポートがあるか」「成績が伸び悩んだ生徒にはどう関わるか」を聞いてみると、学校の姿勢が見えてきます。
子どもとランキングの話をするとき
ランキングの話題は、子どもの前ではあまり大きく扱わない方がよいかもしれません。子どもが「この学校は順位が低いから」と、学校の価値を数字だけで判断するようになってしまうこともあります。
子どもと話すときは、「この学校では、こんな勉強ができるんだって」「こんな部活があるよ」と、学校の中身を話題にするのがおすすめです。子ども自身が学校の魅力を感じることが、受験勉強の大きなやる気につながります。
合格実績だけで選ばない
大学合格実績の高い学校は、確かに魅力的です。ですが、その実績は、入学した生徒の学力や努力、学校の授業、塾での勉強など、さまざまな要素が合わさった結果です。同じ学校に入っても、子どもによって伸び方は違います。
学校選びでは、合格実績に加えて、校風、授業の進め方、部活動や行事、通学の時間など、いくつかの視点から見比べることが大切です。子どもが「この学校に通いたい」と思えることが、6年間を充実させる何よりの力になります。
よくある質問
Q. 合格実績は、どこで確認できますか?
A. 多くの学校は、ホームページや学校案内で進学実績を公表しています。数年分を比べるときは、同じ条件の数字かどうかを確かめましょう。
Q. 合格実績が伸びている学校は、狙い目ですか?
A. 伸びている理由を、説明会などで確かめてみるのがおすすめです。授業や進路指導の変化が背景にあることもあります。
Q. ランキングの上位校を目指すべきですか?
A. 子どもの学力や性格、通学のしやすさなど、さまざまな視点から考えることが大切です。上位校かどうかより、子どもに合う学校かどうかを優先しましょう。
Q. ランキングはいつごろ発表されますか?
A. 多くは春ごろに、雑誌や受験情報のサイトで発表されます。学校の公式の進学実績は、学校のホームページや学校案内で確認できます。
実績の見方5つのチェック
- □ 卒業生の人数を確認した
- □ 現役の合格者数を確認した
- □ 数年分の推移を見た
- □ いろいろな大学の進学先を見た
- □ 学校の雰囲気も確かめた


まとめ:数字と、子どもに合うかの両方で
大学合格実績のランキングは、学校選びの参考になる情報の1つです。人数だけでなく割合で見る、現役か浪人もふくむかを確かめる、数年分の推移を見る、いろいろな大学の進学先を見る。この4つの注意点を意識し、数字の裏にある学校の姿を確かめていきましょう。
まずは、気になる学校のホームページで、数年分の進学実績を並べてみるところから始めてみてください。
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