年長の秋に受けた初めての模試は、全国平均にも、入塾の基準にも届かない、厳しい結果でした。
それでもわが家は、気持ちを立て直して、次のテストに照準を合わせることにしました。この記事では、厳しい結果のあとに子どもを責めず、子ども自身にふり返りを始めてもらうための声かけを紹介します。
この記事でわかること
- 決して責めず、「次がんばろう」
- 子どもが素直に話せる関係をつくる
- ふり返りの時間を短く区切る
決して責めず、「次がんばろう」
結果が分かったとき、子どもを責めることは決してしませんでした。「次がんばろう!」と励ましました。
初めてのテストで、子どもなりに一生懸命取り組んだはずです。その努力を認めずに結果だけを責めてしまうと、子どもはテストそのものを嫌いになってしまうかもしれません。
ふり返りを始める3つの声かけ


「次がんばろう」
まずは、責めずに励まします。結果は変えられませんが、次は変えられます。
「初めてのテストだったし、難しかった?」
わが家では、子どもに「初めてのテストだったし、難しかった?」と優しく聞いてみました。すると子どもは、「できた問題と、分からない問題があった!」と素直に教えてくれました。
「どうしてできなかったの?」と聞くと、子どもは責められていると感じてしまいます。「難しかった?」という聞き方なら、子どもも素直に答えやすくなります。
「もう一度、一緒にふり返ろうか」
子どもが自分で「分からない問題があった」と言ってくれたら、ふり返りに誘うチャンスです。わが家では、「だから、もう一度パパ先生とふり返りしようか!」と言うと、子どもは「うん!」と元気よく返事をしてくれました。
避けたい言葉と言い換えの例
厳しい結果のあとは、親の気持ちがそのまま言葉に出てしまいがちです。わが家で気をつけた言い換えの例です。
| 避けたい言葉 | 言い換えの例 |
|---|---|
| 「どうしてできなかったの?」 | 「初めてのテストだったし、難しかった?」 |
| 「あれだけ練習したのに」 | 「練習したところ、どれか出てきた?」 |
| 「次は絶対に点を取ろうね」 | 「次は、どこをがんばってみようか」 |
| 「〇〇くんはできてたよ」 | 「前より、できるようになったところがあるね」 |
言い換えの言葉は、どれも子どもが答えやすい形になっています。責める言葉には子どもは黙ってしまいますが、答えやすい問いかけには、少しずつ自分の言葉で話してくれるようになります。
次の目標に向かう4つのステップ


1. 親が気持ちを立て直す
厳しい結果に、親が落ち込むのは自然なことです。けれども、親の落胆は子どもに伝わります。まずは、親自身が気持ちを切り替えましょう。
2. 次の目標を決める
次に受けるテストを決めて、そこに照準を合わせます。わが家が次に受けるテストは、少し難しめだという情報もありました。今度こそ基準を越えようと、目標がはっきりしました。
3. 子どもに聞く
「難しかった?」と優しく聞いて、子ども自身にテストのことを話してもらいます。
4. 一緒に復習する
わが家では、3連休を使って、模試の問題を家でしっかり復習しました。連休のような、まとまった時間がとれるときは、じっくり復習するチャンスです。
3連休を使った復習の例
わが家では、3連休を使って、模試の問題を復習しました。1日の時間は短めにして、楽しく続けられるようにしました。
| 日 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 1日目 | 「難しかった?」と聞き、できた問題を一緒に確認 | 15分 |
| 2日目 | 間違えた問題のうち、子どもが「分からなかった」と言った問題を解き直す | 20分 |
| 3日目 | 解き直した問題をもう一度、ひとりで解いてみる | 15分 |
1日目は、間違えた問題には触れず、できた問題だけを確認しました。最初に「できた」を確かめておくと、2日目からの解き直しにも、子どもが前向きに取り組めます。
▶ 模試の答案をもとにした解き直しはこちら:模試の復習は「自分で考えた答案」から|家ではできるのにテストで間違える、ペーパーに慣れるための解き直し
子どもが素直に話せる関係をつくる
子どもが「分からない問題があった」と素直に言えるのは、責められないと分かっているからです。ふだんから、できなかったことを叱らずに受け止めていると、子どもは自分の弱点も話してくれるようになります。
子どもが自分で弱点に気づき、言葉にできれば、ふり返りはぐっと進めやすくなります。親が一方的に「ここが間違っていた」と伝えるより、子ども自身の言葉から始めるほうが、復習にも前向きに取り組めます。
▶ 入塾テストの結果を子どもにどう伝えるかはこちら:入塾テストの結果を子どもにどう伝える?|「不合格」と言わずに前進を伝え、できなかったことは叱らない
子どもの答えに合わせた声かけの例
「難しかった?」と聞いたときの子どもの答えは、いくつかのパターンに分かれます。答えに合わせて次のひと言を変えると、ふり返りが自然に進みやすくなると言われます。
「難しかった」と答えたとき
「どの問題が難しかった?」と、具体的に聞いてみましょう。子どもが問題を思い出して話せたら、それだけで立派なふり返りです。「よく覚えていたね」と、思い出せたことをほめてあげてください。
「分からない」「覚えていない」と答えたとき
無理に思い出させる必要はありません。「じゃあ、今度一緒に見てみようか」と軽く誘い、答案や問題が手元にあるときに改めて取り組めば十分です。
「楽しかった」と答えたとき
テストを楽しめたこと自体が、大きな収穫です。「どこが楽しかった?」と聞くと、得意な分野が見えてくることもあります。得意な問題から話を始めると、苦手な問題のふり返りにも入りやすくなります。
ふり返りの時間を短く区切る
幼い子どもにとって、長い時間のふり返りは負担になりがちです。1回10分ほどと決めて、集中できるうちに切り上げると、「またやってもいいかな」という気持ちが残りやすいと言われます。
うまく話せた日は、最後に「ちゃんと話してくれてありがとう」と伝えましょう。話したことを認めてもらえた経験が、次のふり返りへのハードルを下げてくれます。
次のテストまでの過ごし方の目安
厳しい結果のあと、次のテストまでの時間を、次のように使うと、親子ともに落ち着いて準備できます。
| 時期 | すること |
|---|---|
| 結果が出た週 | 親が気持ちを立て直し、子どもと短くふり返る |
| 2週目 | 子どもが「分からなかった」と言った問題の種類を練習する |
| 3週目以降 | ふだんの家庭学習の中で、少しずつ苦手を補う |
| テストの前の週 | できるようになった問題を確かめて、自信をつける |
次のテストの目標は、点数ではなく、「前回分からなかった種類の問題に、1問でも答えられる」のような小さなものにしておくのがおすすめです。小さな目標を達成できると、子どもは次のテストにも前向きに向かえます。
よくある質問
Q. 「難しかった?」と聞いても、「全部できた」と言うときは?
A. 子どもはできたと思っていることも多いものです。否定せず、「じゃあ一緒に確かめてみよう」と誘ってみましょう。
Q. 結果が悪かったことを、子どもに伝えるべきですか?
A. 幼い子どもには、点数や合否より、できた問題と次にがんばることを伝えるほうが前向きになりやすいです。
Q. 親がどうしても落ち込んでしまうときは?
A. 少し時間をおいて、気持ちが落ち着いてから子どもと話しましょう。夫婦で気持ちを話し合うのも助けになります。
Q. きょうだいがいる場合、ふり返りはどうすればよいですか?
A. ほかのきょうだいと比べず、その子だけと向き合える時間をつくると、子どもも安心して話しやすくなります。
Q. ふり返りは、毎回のテストで必要ですか?
A. すべてのテストで丁寧に行う必要はありません。大きなテストのあとや、子どもが気にしている様子のときに、短く行うだけでも十分です。
Q. 結果が厳しくて、親のほうが立ち直れません。
A. 親が落ち込むのは自然なことです。一晩おいてから子どもと話す、配偶者と気持ちを話し合うなど、まずは親自身の気持ちを整える時間をとりましょう。
ふり返りの声かけ5つのチェック
- □ 結果のことで子どもを責めていない
- □ 親が気持ちを立て直した
- □ 次の目標を決めた
- □ 「難しかった?」と優しく聞いた
- □ ふり返りに子どもを誘った


まとめ:責めずに聞いて、子どもの言葉からふり返る
テストの結果が厳しかったときは、子どもを責めずに「次がんばろう」と励まし、「難しかった?」と優しく聞いてみましょう。子どもが自分の言葉で話してくれたら、「一緒にふり返ろうか」と誘うことで、前向きな復習が始められます。
次にテストがあったら、まずは「難しかった?」と聞いてみてください。
関連記事
- 模試の復習は「自分で考えた答案」から|家ではできるのにテストで間違える、ペーパーに慣れるための解き直し
- 入塾テストの結果を子どもにどう伝える?|「不合格」と言わずに前進を伝え、できなかったことは叱らない
- 全国統一小学生テスト(年長編)を受験しました!
- 「どうして勉強ばかりするの?」と子どもに言われたら|ひとりにしない伴走と、テストで転んでも何度でも挑戦する気持ち
あわせて読みたい




















コメント