父親が教育熱心だということに、子どもが気づき始めたころのことです。父親が仕事でいないときに、子どもが母親に「どうして勉強ばかりするの?」と訴えていたそうです。
無理もないことだと思います。早くから子どもに競争の意識を持たせ、中学受験をさせたいという、親のエゴもあるからです。この記事では、そんな子どもの言葉に対して、わが家が伝え続けていることと、テストで転んでも何度でも挑戦すればよいという考え方を紹介します。
この記事でわかること
- 「ひとりじゃないよ、一緒にがんばろう」
- 挑戦を続けるための4つのステップ
- 信じる気持ちを支える小さな成功体験
「ひとりじゃないよ、一緒にがんばろう」
わが家が子どもに言い続けているのは、「ひとりで勉強するんじゃなくて、ぱぱと一緒にがんばろうね」という言葉です。ひとりぼっちでやるんじゃないよ、ぱぱがいるよ、と日ごろから伝えています。
勉強が嫌になるのは、量が多いからだけではありません。ひとりで取り組まされていると感じると、子どもは心細くなります。「一緒に」という言葉は、そんな心細さをやわらげる力があると考えています。
親子で向き合う3つの姿勢


ひとりにしない
高校受験や大学受験になると、子どもはひとりで受験に取り組むことになります。けれども、中学受験は親子で取り組む受験です。親がそばで伴走することが、子どもの支えになります。
親子で信じ抜く
中学受験は、親子で成功を「信じ抜いて」取り組むことが大切だと考えています。周りから何と言われても、信念を持って信じ抜くことの大切さを、子どもにも感じてほしいと思っています。
転んでもいい
塾のテストなどで転んでもかまいません。わが家が挑戦していた入塾テストは、何度も受けることができました。信じる気持ちが折れない程度に、何度でも挑戦すればよいと考えています。
3つの姿勢を日々の行動にすると
3つの姿勢は、気持ちだけでなく、毎日の小さな行動に表すことが大切だと感じています。
| 姿勢 | 毎日の行動の例 |
|---|---|
| ひとりにしない | 宿題の時間は、親も同じテーブルで本を読む |
| 親子で信じ抜く | 目標を紙に書いて、家族が見える場所に貼る |
| 転んでもいい | テストの結果が悪くても、まず「挑戦したね」と言う |
特に「ひとりにしない」は、勉強を教えることとは違います。親が横で自分のことをしているだけでも、子どもは「ひとりでやっているわけではない」と感じられます。
映画や絵本から信念の大切さを感じる
わが家では、映画にもなったある絵本の作品を通して、子どもに信念の大切さを感じてほしいと考えました。周りに否定されても自分の信じることを大切にし、行動を起こす。そうしたお話は、子どもに言葉で説明するよりも、心に届きやすいこともあります。
物語の力を借りて、親が伝えたいことを子どもと共有するのも、1つの方法です。
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挑戦を続けるための4つのステップ


1. 子どもの気持ちを受け止める
「どうして勉強ばかり?」と言われたら、まずは「そう思うのも無理はないよね」と受け止めます。
2. 一緒にいると伝える
「ひとりでやるんじゃないよ、一緒にがんばろう」と伝えます。
3. 結果より挑戦を大切にする
テストで基準に届かなくても、挑戦したこと自体を認めます。何度も受けられるテストなら、また次に挑戦すればよいのです。
4. 折れない程度に調整する
子どもの気持ちが折れてしまっては、元も子もありません。負担が大きすぎると感じたら、量やペースを調整しましょう。
気持ちが折れそうなときのサイン
ステップ4の「折れない程度に調整する」には、子どものサインに早めに気づくことが大切です。わが家で気をつけているサインです。
| サイン | 調整の例 |
|---|---|
| 机に向かうまでに時間がかかる | その日の量を半分にする |
| 「どうせできない」と言う | できる問題から始め、成功体験を作る |
| 寝つきが悪い、朝起きられない | 夜の学習を短くし、早く寝る |
| 好きな遊びにも元気がない | 1日勉強を休んで、好きなことをする |
勉強を休む日を作ることは、決して後退ではありません。気持ちを立て直して、また前を向けるようになることのほうが、長い受験勉強ではずっと大切です。
親のエゴと向き合う
子どもに勉強をさせることには、親のエゴも含まれています。わが家も、そのことを自覚しています。
だからこそ、子どもにひとりで頑張らせるのではなく、親も一緒に取り組む姿勢が大切だと考えています。親が本気で伴走していることが伝われば、子どもも「一緒にがんばろう」という気持ちになりやすくなります。
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伴走するときに気をつけたいこと
「一緒にがんばろう」と伝えても、親が横で厳しく指示を出し続けていては、子どもは「一緒」とは感じられません。伴走するときは、子どもが自分で考える時間を大切にし、親は見守ったり、できたことを一緒に喜んだりする役に回ることも大切です。
また、親が疲れているときや、仕事で時間がとれないときもあります。そんなときは、もう一人の親や家族に協力してもらい、家族みんなで子どもを支える形をつくりましょう。
伴走は、ずっと隣にいることだけではありません。取り組んだあとに「見たよ、がんばったね」と声をかけるだけでも、子どもは「ひとりじゃない」と感じられます。
信じる気持ちを支える小さな成功体験
信じる気持ちを持ち続けるには、小さな成功体験が欠かせません。昨日解けなかった問題が今日は解けた、テストの点数が少し上がった。そうした小さな前進を見逃さずに伝えることで、子どもは「やればできる」と信じられるようになります。
小さな成功体験を作る工夫
信じる気持ちを支えるのは、毎日の小さな「できた」の積み重ねです。わが家では、次のような工夫で、成功体験を目に見える形にしています。
- できるようになった問題に、シールを貼る
- 1週間で解けた問題の数を、カレンダーに書く
- 前は解けなかった問題を、1か月後にもう一度解いてみる
- 家族の前で、できるようになったことを発表してもらう
「1か月前は解けなかったのに、今は解けた」という経験は、子どもにとって大きな自信になります。結果がすぐに出ないときこそ、こうした小さな成長を親子で一緒に確かめていきましょう。
よくある質問
Q. 子どもが「勉強ばかり」と不満を言うのは、やりすぎのサインですか?
A. そうした場合もあります。気持ちを受け止めたうえで、量や時間を見直してみましょう。遊ぶ時間や休む時間も大切です。
Q. テストで何度も失敗すると、自信をなくしませんか?
A. 結果ではなく挑戦したことをほめ、「前よりここができた」と伝えると、自信を保ちやすくなります。
Q. 親が一緒に勉強する時間がとれないときはどうすればよいですか?
A. 毎日でなくても、取り組んだあとに見てあげる、週末に一緒に取り組むなど、関わり方を工夫しましょう。
Q. 「一緒にがんばろう」と言っても、子どもが乗り気にならないときは?
A. 無理に勉強に向かわせず、まずは子どもの話を聞く時間をとりましょう。気持ちが落ち着いてから、短い時間だけ一緒に取り組むのもおすすめです。
Q. 中学受験で、親はどこまで関わればよいですか?
A. 低学年のうちは親の関わりが大きくなりますが、学年が上がるにつれて、少しずつ子どもに任せる部分を増やしていくのが一般的です。
Q. 親が熱心すぎるのではと、不安になります。
A. 不安を感じるのは、子どものことをよく見ている証拠です。子どもの表情や様子を見ながら、量や声かけを調整していけば、熱心さは子どもにとって心強い支えになります。
親子で受験に向き合う5つのチェック
- □ 子どもの不満を受け止めた
- □ 「一緒に」と伝えている
- □ 親のエゴになっていないか考えた
- □ テストの失敗を責めていない
- □ 子どもの負担を見直している


まとめ:ひとりにせず、何度でも一緒に挑戦する
「どうして勉強ばかりするの?」と子どもに言われたら、まずは気持ちを受け止め、「ひとりじゃないよ、一緒にがんばろう」と伝えてみましょう。中学受験は親子で取り組む受験です。テストで転んでも、信じる気持ちが折れない程度に、何度でも一緒に挑戦していきましょう。
まずは今日、子どもに「一緒にがんばろうね」と声をかけてみてください。
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