「これ、全然わからない!」「どういうこと?教えて!」。子どもにこう言われて、どう教えればよいか悩んだことはありませんか。わが家の6歳の子どもも、日常生活や家庭学習の中で、よくこう言ってきます。
この記事でわかること
- 得意な問題と苦手な問題
- 自分で調べる力を育てる
- 教えるときの言葉の選び方
得意な問題と苦手な問題
わが家では、毎週、通信教材のテキストに父親と一緒に取り組んでいます。ものの数を数える問題や、図形の形を見分ける問題は、すらすら解けます。
一方で、規則性を見つける問題や並べ替えの問題、文を作る問題など、論理的に考える必要のある問題は、まだ苦手なようです。
教えてから任せる4つのステップ


1. 解き方を丁寧に教える
子どもが壁に当たったら、最初は解き方を丁寧に教えます。
2. すぐに任せる
教えた直後に、「じゃあ、パパが見ておくから、自分で考えてやってみて!」と言います。
3. 見守って確かめる
子どもが自分で解く様子を見ていると、教えたことを理解しているかどうかが分かります。そして子どもは、解き方を理解したうえで「自分で」解くという流れを身につけていきます。
4. 考えても分からなければ調べる
自分で考えても分からないときは、調べる方法を教えます。
教えてから任せるときのやりとりの例
並べ替えの問題でつまずいたときの、わが家のやりとりの例です。
| ステップ | 親の言葉 | 子どもの様子 |
|---|---|---|
| 1. 教える | 「まず、いちばん小さいものを探してみよう」 | 指でさしながら探す |
| 2. 任せる | 「じゃあ、次の問題は自分でやってみて。パパは見てるね」 | ひとりで解き始める |
| 3. 見守る | (途中で口を出さず、終わるまで待つ) | 少し迷いながらも最後まで解く |
| 4. 調べる | 「分からなかったところ、一緒に調べてみようか」 | 図鑑や動画で確かめる |
ポイントは、ステップ2で「同じタイプの問題」をすぐに解かせることです。教わった直後に自分で解くと、子どもは「教わったやり方で解けた」という手ごたえを感じられます。
考える問題と覚える問題を分ける


考える問題は、考えて解く
規則性や並べ替えのような問題は、解き方を理解して、自分で考えて解くことが大切です。教えたあとに任せる方法は、こうした問題に向いています。
覚える問題は、数をこなして覚える
季節に関係するものを覚えるような記憶の問題は、「決まりごとだから、これは覚えてね」と伝え、そのまま覚えることを大切にしています。考えても答えが出るものではないので、くり返し取り組んで覚えます。
問題の種類によって教え方を変えると、子どもも「これは考える問題」「これは覚える問題」と区別できるようになり、取り組み方が分かりやすくなります。
問題の種類と教え方の目安
| 問題の種類 | 例 | 教え方 | 練習の量 |
|---|---|---|---|
| 考える問題 | 規則性、並べ替え、図形 | 解き方を1回教え、あとは自分で考える | 1日2〜3問をじっくり |
| 覚える問題 | 季節の行事、生き物の名前 | 一緒に声に出して覚える、クイズにする | 1日5〜10問を短く |
| 練習する問題 | 計算、ひらがなの書き取り | 正しいやり方を確認して、くり返す | 毎日少しずつ |
問題の種類が分かると、子どもに「これは考える問題だから、ゆっくりでいいよ」「これは覚える問題だから、何回も言ってみよう」と声をかけやすくなります。子ども自身も、問題に合った取り組み方を少しずつ覚えていきます。
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自分で調べる力を育てる
とはいえ、父親が毎回教えるのには限界があります。子どもには、自分から考えたり調べたりするようになってほしいと思っています。
わが家は、子どもがインターネットで調べることを覚えるのには、条件つきで賛成です。最初からインターネットに頼るのはだめですが、自分で考えたり、記憶をたどったりしても答えが見つからなければ、インターネットで調べてもよいと考えています。
自分で調べて新しい気づきを得て、知識がさらに広がれば、それに越したことはありません。わが家では、ある程度、動画を見て勉強することも認めています。ときどき見すぎて母親に叱られることもありますが、動画も今はよい学びの手段の1つだと考えています。
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「わからない」は成長のチャンス
子どもが「わからない」と言うのは、新しいことに出会ったしるしです。すぐに答えを教えるのではなく、教えたあとに自分で解く経験を積ませることで、子どもは少しずつ自分で考える力をつけていきます。
教える側も、子どもがどこで分からなくなっているのかを知ることができます。「わからない」は、親子にとって成長のチャンスです。
教えるときの言葉の選び方
子どもに教えるときは、大人の言葉ではなく、子どもが分かる言葉を選ぶことが大切です。たとえば「規則性」という言葉は使わずに、「どんな順番で並んでいるかな?」と聞くと、子どもも考えやすくなります。
また、一度にたくさんのことを説明しないことも大切です。1つのことを教えたら、すぐに自分でやってもらう。この短いくり返しのほうが、長い説明よりも身につきやすくなります。
子どもが自分で解けたら、「自分でできたね!」としっかりほめましょう。
調べる力を育てる道具と使い方
子どもが自分で調べる力を育てるには、調べる道具を手の届くところに置いておくことが大切です。
| 道具 | 使い方の例 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 図鑑 | 気になった生き物や恐竜を探す | 子どもの目の高さの棚に置く |
| 子ども向けの辞書 | 分からない言葉を引く | 引いた言葉に印をつける |
| 動画・インターネット | 図鑑にないことを親と一緒に調べる | 使う時間と見るものを決めておく |
調べたことは、家族に話してもらうようにしています。「今日、これを調べたよ」と話すことで、調べた内容が自分の言葉になり、記憶にも残りやすくなります。
よくある質問
Q. 教えても分からないときは、どうすればよいですか?
A. 説明の仕方を変えてみましょう。言葉だけでなく、絵を描いたり、具体物を使ったりすると、伝わりやすくなることがあります。
Q. 子どもがすぐに「わからない」と言うときはどうすればよいですか?
A. まずは「どこまで分かった?」と聞き、自分で考える時間をとってみましょう。少しでも考えたことをほめると、粘り強さが育ちます。
Q. インターネットで調べさせるのは、何歳からがよいですか?
A. 年齢よりも、親がそばで見守れるかどうかが大切です。最初は親と一緒に調べることから始めましょう。
Q. 覚える問題を楽しく覚えるには、どうすればよいですか?
A. クイズにしたり、カードにしたり、お風呂や移動中のすきま時間に少しずつくり返したりすると、楽しみながら覚えられます。
Q. 親が答えを分からない問題を聞かれたら、どうすればよいですか?
A. 「一緒に調べてみよう」と言って、図鑑やインターネットで一緒に調べましょう。親が調べる姿を見せることも、よいお手本になります。
Q. 教えても同じ問題をまた間違えます。
A. 少し時間をおいてから、同じ問題をもう一度解いてもらいましょう。2〜3日後に解けるかどうかで、本当に身についたかが分かります。何度も間違えるときは、教え方を変えてみるのも1つの方法です。
教え方の5つのチェック
- □ 教えたあとに自分で解かせている
- □ 考える問題と覚える問題を分けている
- □ 覚える問題は数をこなしている
- □ まず自分で考える時間をとっている
- □ 調べるときのルールを決めている


まとめ:教えたら任せ、考える問題と覚える問題を分ける
子どもに「わからない」と言われたら、丁寧に教えたあと、すぐに「自分でやってみて」と任せてみましょう。考える問題は考えて解き、覚える問題は数をこなして覚える。考えても分からないときは調べる。この流れが、子どもが自分で学ぶ力を育てます。
まずは次に「わからない」と言われたとき、教えたあとに「自分でやってみて」と声をかけてみてください。
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