合不合判定テストの結果の見方|80%偏差値と成績表から11月・12月にやる4つのこと【中学受験】

合不合判定テストの結果の見方 80%偏差値と成績表から11月・12月にやる4つのこと

合不合判定テストの成績表が返ってきた日。最初に目に入るのは、どうしても志望校の判定の欄です。「また判定が下がった」「80%の偏差値まであと5もある」。夕食の前に成績表を開いて、つい言葉が強くなってしまった。そんな経験をした保護者の方も多いのではないでしょうか。

先に結論を書きます。合不合判定テストの結果は、1回の判定で決めずに、直近3回の偏差値の平均と幅で読むのが基本です。そして、成績表でいちばん役に立つのは判定の欄よりも、「正答率が高いのに落とした問題」の一覧です。ここを次の1週間で直すことが、第5回・第6回、そして入試本番の得点に直結します。

この記事でわかること

  • 2026年の合不合判定テストの日程と、残り2回(第5回・第6回)の位置づけ
  • 80%偏差値と判定を「1回で決めない」読み方
  • 成績表から、次の1週間で直す問題を選ぶ手順
目次

合不合判定テストとは?2026年は年6回、残りは2回

合不合判定テストは、四谷大塚が小6を対象に行う、志望校の合格可能性を判定する模試です。公開情報によると年6回実施されていて、2025年は延べ8万8137人が受験しました。四谷大塚の生徒だけでなく、他塾に通う子も受けられる大規模な模試なので、志望校の中での自分の位置を見るのに向いています。

2026年の後半の日程は、次のとおりと案内されています。

回実施日(2026年)この時期の使い方
第3回9月6日(日)夏の成果と、秋の課題を知る
第4回10月11日(日)志望校の併願パターンを考え始める
第5回11月15日(日)直しの効果を確かめる
第6回(最終回)12月6日(日)時間配分と本番の動きを確かめる

つまり11月上旬の今は、第4回の結果を手にして、第5回まで約1週間、第6回まで約1か月という位置です。ここから先は「判定を上げるための模試」ではなく、「入試本番に向けて、取れる問題を確実に取る練習の場」として使うと、結果に振り回されにくくなります。日程は年度によって変わるので、最新の案内は塾や公式サイトで確かめてください。

80%偏差値と判定の読み方:1回で決めない

80%偏差値とは、その学校の合格可能性が80%と見込まれる偏差値の目安です。同じように50%偏差値が示されている場合は、その間が「五分五分から有望」の範囲と考えると読みやすくなります。

80%偏差値と50%偏差値の位置と、判定を1回で決めない3つの見方
80%偏差値は「線」ではなく「目安」(考え方の模式図)

大切なのは、80%偏差値を「越えれば合格・届かなければ不合格」という線として見ないことです。模試の偏差値は、その回の問題との相性や体調で、2〜3ポイント上下するのは珍しくありません。1回だけの判定で志望校を変えたり、子どもを責めたりするのは早すぎます。

おすすめは、次の3つの見方です。1つ目は、直近3回の4教科偏差値の平均を出すこと。2つ目は、上下の幅(いちばん高い回といちばん低い回の差)を見ること。3つ目は、志望校の過去問の得点と並べて判断することです。たとえば偏差値が58・55・61なら平均は58で、幅は6。80%偏差値が60なら「平均ではあと2、いい回なら届いている」と読めます。

過去問で合格最低点に近い点が取れているなら、模試の判定が少し低くても慌てる必要はありません。逆に、判定はよくても過去問で点が取れていないなら、学校ごとの出題に慣れることが先です。

▶ あわせて読みたい:中学受験の学校別模試とは?小6秋に判定より見るべき4つのポイント

成績表で最初に見る4つの数字

成績表を開いたら、判定の欄より先に、次の4つを順番に見ます。成績表の項目名や表示は回や形式によって違うことがあるので、手元の成績表で当てはまる欄を探してください。

合不合判定テストの成績表で最初に見る4つの数字
成績表はこの4つから見る

① 4教科偏差値の推移:今回の数字だけでなく、前回・前々回と並べて、平均と幅を見ます。

② 科目別の偏差値:4教科の中で、どの科目が全体の足を引っぱっているかを見ます。算数で5下がっている、社会だけ大きく上がった、など、次に時間を使う科目が見えてきます。

③ 正答率の高い問題の×:一般的な模試の成績表には、問題ごとの受験者全体の正答率が載っています。正答率50%以上なのに×だった問題を数えてください。ここが「取れるはずだった点」で、直せば最も早く点数に変わる部分です。

④ 志望校判定の推移:判定の文字(A・Bや%)よりも、80%偏差値との差が前回より縮んだか広がったかを見ます。差が縮んでいれば、判定の文字が同じでも前進しています。

判定が悪かったときの考え方

判定が悪かったときは、まず「どの問題で点を落としたか」を分けます。正答率の高い問題を落としていたのか、正答率の低い難問が取れなかっただけなのかで、意味はまったく違います。

正答率の低い難問が取れなかっただけなら、志望校の出題傾向によっては気にしなくてよい場合もあります。一方で、正答率60〜70%の問題を3問も4問も落としているなら、そこを直すだけで偏差値が数ポイント動く可能性があります。

志望校を変えるかどうかは、1回の判定ではなく、直近3回の平均と過去問の得点、そして子ども本人の気持ちを合わせて考えます。11月の時点で決めきる必要はなく、第6回と過去問の結果を見てから決める家庭も多いと言われています。

▶ あわせて読みたい:受験の志望校変更はいつまで?11月の模試結果で迷ったら決める前の5つの確認

塾の先生に聞いておきたい3つのこと

成績表だけで判断に迷うときは、塾の面談や質問の時間を使いましょう。聞くことを3つに絞っておくと、短い時間でも次の行動が決まります。

1つ目は「この成績で、今の志望校の過去問は何点くらい取れていればよいか」。模試の偏差値を、志望校の過去問の得点という別の物差しに置き換えてもらう質問です。

2つ目は「正答率の高い問題で落としている単元は、どこから直せばよいか」。先生は多くの子の答案を見ているので、つまずきの順番を知っていることが多いはずです。

3つ目は「第6回を、この子はどう使えばよいか」。時間配分の練習に使うのか、苦手科目の確認に使うのか、目的を先に決めておくと、結果が返ってきたときの見方もはっきりします。

面談のあとは、聞いた内容を書き込み表の横にメモしておくと、次の成績表が返ってきたときに見比べられます。

第5回・第6回までの使い方

残り2回は、「判定を上げる」よりも「本番で取るべき問題を取る」練習として使います。

第5回11月15日・第6回12月6日から入試までの使い方
第5回・第6回はこう使う

第5回(11月15日)まで:第4回の成績表から、正答率50%以上で×だった問題を選び、1日2〜3問ずつ解き直します。解き直しは、解説を読んで分かったつもりで終わらせず、何も見ずにもう一度解けるかまで確かめます。

第6回(12月6日)まで:最終回は、時間配分の確認にも使います。算数で最初の計算問題と小問集合に何分かけたか、見直しの時間が残ったかを、問題用紙にメモしておくと、入試本番の作戦が立てやすくなります。

12月から入試まで:模試の判定よりも、志望校の過去問の得点の推移を中心に見ていきます。模試で見つけた「取りこぼしやすい単元」を、過去問の直しと一緒に確認していきましょう。

▶ あわせて読みたい:中学受験の過去問は何年分解く?第一志望・併願校別の目安と11月からの割り振り

親の声かけ:判定の話は最後にする

成績表が返ってきた日の声かけは、順番が大切です。最初に「お疲れさま。どの問題が難しかった?」と、問題の話から始めます。次に、正答率の高い問題で取れていたところを1つ見つけて伝えます。判定の話は、いちばん最後で十分です。

判定が悪かった日ほど、子ども自身がいちばん分かっています。親が数字を読み上げるより、「次の1週間で、この3問を直そう」と行動の話に変えるほうが、次の回に向けて気持ちを切り替えやすくなります。

書き込み表:合不合の振り返りシート

成績表を見ながら、回ごとに書き込んでいきます。

回4教科偏差値いちばん下がった科目正答率50%以上の×(問題数)80%偏差値との差
第3回(  )(  )(  )(  )
第4回(  )(  )(  )(  )
第5回(  )(  )(  )(  )
第6回(  )(  )(  )(  )

「正答率50%以上の×」の列が回ごとに減っていけば、判定の文字が変わらなくても、取れる問題を確実に取る力がついているということです。

よくある質問

Q1. 合不合の判定と、学校別の模試の判定が違うときはどちらを見ますか?

A. どちらか一方ではなく、両方と過去問の得点を並べて見ます。合不合は受験者が多く全体の中での位置が分かり、学校別の模試はその学校の出題形式に近い問題で力を見られる、と役割が違います。

Q2. 正答率の高い問題を落とす原因が、計算ミスばかりです。

A. 計算ミスは「どの場面で起きたか」を記録すると減らしやすくなります。途中式を書く場所、見直しのタイミングを決めて、模試の前の1週間で練習しておきましょう。

Q3. 第6回を受けずに、過去問に集中してもいいですか?

A. 家庭の判断でかまいません。ただ、最終回は本番に近い緊張感で時間配分を確かめられる機会でもあります。受けるかどうかは、塾の先生とも相談して決めるのがおすすめです。

まとめ

合不合判定テストの結果は、1回の判定で決めず、直近3回の偏差値の平均と幅、そして過去問の得点と合わせて読みます。成績表では、4教科偏差値の推移、科目別の偏差値、正答率の高い問題の×、志望校判定の推移の4つを順番に見ていきます。

2026年の残りは、第5回(11月15日)と第6回(12月6日)の2回です。判定を上げることより、取るべき問題を確実に取る練習として使いましょう。

今日できる1つの行動:第4回の成績表を開いて、正答率50%以上で×だった問題に印をつけ、数を書き込み表に書いてみてください。

模試の結果との付き合い方で工夫していることがあれば、ぜひコメントで教えてください。

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参考資料:リセマム(2026年8月24日・10月15日)、スクールコンパス「後期模試ガイド」。日程は2026年の公開情報によるもので、最新の情報は四谷大塚の公式サイト・塾の案内で確認してください。

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