わが家の息子は、算数が得意で好きなのですが、国語の読解力にはまだまだ課題があります。中学受験では、国語はもちろん、ほかの教科でも問題文を正確に読み取る力が欠かせません。
読解力は、特別な問題集をたくさん解くことよりも、正確に読む力と、読んだ文を自分に問い直す力から育っていきます。この記事では、低学年から家庭でできる正確な音読のしかたと、1文ずつ問い直して読む方法、読解が伸びにくい子への関わり方を紹介します。
この記事でわかること
- 読解が伸びにくい2つのタイプ
- 読み聞かせから自分で読むへ
- 家庭で続けるコツ
読解が伸びにくい2つのタイプ


物知りなのに読解が伸びないタイプ
低学年のころはとても活発で物知りだった子が、学年が上がるにつれて、国語で伸び悩むことがあります。知りたい気持ちは強いのに、知識を図鑑の絵や映像、人から聞いた話で得ることが多く、文字を読んで知識を得る経験が少ないことが原因の1つと考えられます。
このタイプの子は、好きな分野の本や説明文を使って、文章から知識を得る練習を少しずつ増やしていくのがおすすめです。
読書好きなのに読解が苦手なタイプ
本を読むのが好きなのに、読解の問題になると点が取れない子もいます。物語のイメージを追うのは得意でも、自分なりの読み方をしていて、書いてあることを正確に読み取れていないことがあります。
読書を楽しめているのは、とても良いことです。そのうえで、物語では書いてある通りに正確に読むこと、説明文では筋道を追って読むことを練習すると、読書の質が高まっていきます。
読解力の土台は正確な音読
読解力の土台になるのは、正確に音読する力です。国語が苦手な子は、助詞を読み飛ばしたり、言葉を読み違えたりすることがよくあります。間違った読み方からは、正しい読解はできません。
音読は、速さよりも正確さを大切にしましょう。ゆっくりでよいので、1文字ずつ正確に読む練習をします。読み違いがあったら、その場でやさしく直してあげることが大切です。
問い直して読む4ステップ


読解力のある子は、文章を読みながら、自然に自分に問いかけています。読解が苦手な子は、自分が分かっているのかどうかも分からないまま読み進めてしまうため、問い直すことも、読み直すこともできていないことが多いのです。
たとえば、「公園のベンチで、おじいさんが青い鳥にパンをあげていました。」という文を読んだとします。内容がすぐにつかめなかったら、次のように問い直します。
「だれが?」と問うと、「おじいさん」。「何をしていた?」と問うと、「パンをあげていた」。「だれに?」と問うと、「青い鳥」。「どこで?」と問うと、「公園のベンチ」。このように、問い直す、読み直す、わかる、を何度もくり返していきます。
最初は、親が小さな問いを出してあげましょう。子どもは問いに答えようとして、文を読み直し始めます。これを何回もくり返すうちに、子どもが自分で問い直し、読み直せるようになっていきます。
▶ 読解力がすべての教科に必要な理由はこちら:読解力は国語だけでなく、すべての教科に必要|算数や理科の問題文を読み解く力と、子ども新聞のスクラップで活字に慣れる方法
読み聞かせから自分で読むへ
低学年のうちは、読み聞かせも読解力を育てる大切な時間です。読み聞かせのあとに、「だれが出てきた?」「最後はどうなった?」と問いかけると、聞きながら内容をつかむ練習になります。
少しずつ、子どもが自分で読む時間を増やしていきましょう。最初は、親が1ページ読み、子どもが次の1ページを読む、という交代読みがおすすめです。自分で読む部分が増えていくと、文字から内容をつかむ力が自然と育っていきます。
説明文を読む練習も忘れずに
物語が好きな子は、説明文を読む機会が少なくなりがちです。説明文では、「何について書いてある?」「理由はどこに書いてある?」と問いながら読むことで、筋道を追って読む力がつきます。
子どもが好きな分野、たとえば生き物や乗り物、宇宙などの説明文を選ぶと、楽しみながら読めます。図鑑の解説文を1つ読んで、分かったことを一言でまとめてもらうのも、説明文の練習になります。
読んだあとに、親が「へえ、そうなんだ。もっと教えて」と聞き役になると、子どもは自分の言葉で説明しようとします。人に説明することで、読んだ内容がしっかり頭に残ります。
慣れてきたら、親が音読するのではなく、子どもに1文ずつ読んでもらい、そのたびに小さな問いを出す形にしていきます。子どもが自分で読み、自分で答えを探す時間を少しずつ増やしていきましょう。
家庭で続けるコツ
問い直しの練習は、毎日の音読や読み聞かせの中で、短い時間で取り組めます。1日に1つの段落だけ、3つくらいの問いを出すだけでも十分です。
問いに答えられたら、「よく見つけたね」とほめてあげましょう。答えられなかったときは、答えを教えるのではなく、「もう一度、この文を読んでみよう」と読み直しをうながします。文の中から答えを見つける経験が、読解力の自信につながります。
よくある質問
Q. 音読は何年生まで続ければよいですか?
A. 学年に関係なく、読み違いが多いうちは続けるのがおすすめです。高学年になったら、難しい文章や設問の文だけを音読するなど、使い方を変えていきましょう。
Q. 算数は得意なのに、国語だけ苦手です。
A. 算数が得意な子は、筋道を立てて考える力を持っています。説明文から読み始め、「なぜ?」「どうして?」と問いながら読むと、得意な考え方を国語にも活かせます。
Q. 子どもが問いに答えられず、嫌がってしまいます。
A. 問いを1つに減らし、答えが文の中にはっきり書いてある簡単な問いから始めましょう。答えられた成功体験を積むことが大切です。
読解力を育てる5つのチェック
- □ ゆっくり正確に音読している
- □ 読み違いをその場で直している
- □ 1文ごとに問いを出している
- □ 答えを文中から探している
- □ 説明文も読んでいる


まとめ:正確に読み、問い直す習慣を
国語の読解力は、正確な音読と、読んだ文を自分に問い直す習慣から育ちます。ゆっくり正確に読み、「だれが?」「何を?」と小さな問いを出して、文の中から答えを探す。この練習を毎日少しずつ続けることで、自分で問い直し、読み直せる子に育っていきます。
まずは今日の音読で、1つの段落に3つの問いを出してみるところから始めてみてください。
関連記事
- 読解力は国語だけでなく、すべての教科に必要|算数や理科の問題文を読み解く力と、子ども新聞のスクラップで活字に慣れる方法
- 小1の全国統一小学生テストの結果をどう受け止める?|偏差値40台でも慌てない理由と、成績表の受け取りで聞いた家庭学習のアドバイス
- 小1の算数でつまずかない秘訣
- 学力を客観視する事の重要性
あわせて読みたい




















コメント