中学受験の塾を選ぶとき、どうしても合格実績の数字に目がいきます。ですが、塾選びでもう1つ大切なのが、「親がどれだけ子どもの勉強を見られるか」です。塾の授業の進め方によって、家庭に求められる関わり方は大きく変わるからです。
わが家の息子は早稲田アカデミーに通っています。塾選びでは、合格実績やカリキュラムに目が行きがちですが、家庭でどれくらい勉強を見られるかも大切な視点です。この記事では、塾の進め方と家庭の関わり方の相性、そして子どもの性格から塾を選ぶ3つの視点を紹介します。
この記事でわかること
- 塾選びの3つの視点
- 相性を確かめる4ステップ
- 説明会や体験授業で確かめたいこと
塾選びの3つの視点


視点1:塾の進め方
大手の塾といっても、授業の進め方はそれぞれ違います。同じ問題をじっくり考えさせ、決まったペースで知識をまんべんなく積み上げていく塾もあれば、たくさんの問題を解いてくり返すことで、考え方や解き方に慣れさせていく塾もあります。
じっくり考えさせる塾では、宿題が比較的少なめな分、解き方や知識を定着させるための家庭での工夫が必要になることがあります。くり返しで身につける塾では、やることがはっきりしていて親が管理しやすい一方、納得しないと先に進めないタイプの子は戸惑うこともあります。
視点2:家庭で勉強を見られる時間
どの塾でも、家庭での学習は欠かせません。とくに大切なのは、小4・小5のうちに1週間の学習のリズムを作れるかどうかです。リズムができていないと、塾のテストが来るたびに慌ててテスト勉強をすることになり、テストの直しに時間をとられて、次のテストの準備ができない、という悪循環に陥ってしまいます。
小6になるとテストの回数が増え、毎週の勉強が回らなくなると、親の負担は大きくふくらみます。親がどれくらい勉強を見られるのか、平日と週末に分けて考えておきましょう。
視点3:子どもの性格
子どもの性格も、塾選びの大切な手がかりです。親は、意外とわが子の長所をつかめていないことがあります。たとえば、理解に時間がかかる子は、速く問題を解くのは苦手でも、じっくりコツコツ取り組める粘り強さを持っています。
反対に、理解が速い子は、スピードや器用さがある一方で、ムラやミスが多いこともあります。まじめにコツコツ学んで、前に習ったことをきちんと覚えていられる子なのか、たくさんの問題をスピーディーにこなせる子なのか。わが子のタイプを見きわめて、合う進め方の塾を選びましょう。
塾は「子どもが自ら伸びる環境」
「御三家を目指すなら、この塾」という選び方が間違いだとは言いません。ですが、ある塾に通えば全員が志望校に合格できる、というわけではもちろんありません。多くの親は、大手の塾に通わせていれば成績が上がると考えがちです。
塾は勉強の内容を教えてくれる場所ですが、子どもの力を伸ばすのは、塾だけの役割ではありません。あくまで「子どもが自ら伸びる環境」として塾を選ぶことが大切です。そのためには、子どもの学力と性格をしっかり見きわめる必要があります。
▶ 大手4塾の特徴と塾選びの6つのポイントはこちら:中学受験の大手4塾の違い|日能研・四谷大塚・SAPIX・早稲田アカデミーの特徴と、塾選びの6つのポイント
相性を確かめる4ステップ


ステップ1:家庭の時間を書き出す
まずは、平日と週末に、親が子どもの勉強を見られる時間を書き出します。共働きかどうか、きょうだいの予定なども含めて考えましょう。
ステップ2:塾の進め方を聞く
説明会や面談で、宿題の量、テストの頻度、家庭でやってほしいことを聞きます。家庭での丸つけや、テストの直しをどこまで親が見る必要があるのかも確かめておきましょう。
ステップ3:子どものタイプを見る
子どもの理解の速さ、コツコツ型かスピード型か、たくさんの問題をこなすのが好きか、じっくり考えるのが好きかを観察します。体験授業での様子も手がかりになります。
ステップ4:1週間を試しに組んでみる
最後に、塾の授業と宿題、テストの予定を入れて、1週間の勉強の予定を試しに組んでみます。家庭の時間で回せそうかどうかが、塾選びの大切な判断材料になります。
説明会や体験授業で確かめたいこと
塾の説明会や体験授業では、合格実績やカリキュラムの説明だけでなく、家庭で何をすることになるのかを具体的に聞いておくと安心です。たとえば、宿題の量は1週間でどのくらいか、丸つけや解き直しは家庭で行うのか、分からない問題を質問できる時間はあるのか、といった点です。
体験授業のあとには、子どもに「どんなところが楽しかった?」「分からないところはあった?」と聞いてみましょう。授業の内容だけでなく、先生の話し方や教室の雰囲気が合うかどうかも、続けやすさに大きく関わります。
よくある質問
Q. 共働きで、勉強を見る時間があまりとれません。
A. 宿題の量やテストの仕組みが、家庭の時間に合う塾を選ぶことが大切です。面談で、家庭の状況を伝えたうえで、どこまで親が見る必要があるかを聞いてみましょう。
Q. 子どもがどのタイプか分かりません。
A. ふだんの宿題の取り組み方を観察してみましょう。分かるまで先に進めない子はじっくり型、たくさん解くうちに慣れていく子はくり返し型のことが多いです。
Q. 共働きで、家で勉強を見る時間があまりとれません。
A. 宿題の丸つけや質問対応を塾の中でしてくれるかを確認しておくと、家庭の負担を見積もりやすくなります。週末にまとめて見るなど、見られる時間に合わせた進め方を考えましょう。
塾選びの5つのチェック
- □ 親が勉強を見られる時間を把握した
- □ 塾の宿題とテストの頻度を聞いた
- □ 子どもの理解のしかたを考えた
- □ 1週間の予定を試しに組んだ
- □ 合格実績以外の理由で選んだ


まとめ:塾の進め方と、家庭と子どもの相性で選ぶ
塾選びでは、合格実績だけでなく、塾の進め方、家庭で勉強を見られる時間、子どもの性格の3つの相性を考えることが大切です。小4・小5のうちに1週間の学習リズムを作れる塾かどうかで、親の負担は大きく変わります。
まずは、平日と週末に親が勉強を見られる時間を書き出すところから始めてみてください。
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