中学受験の塾では、毎週新しい単元が進んでいきます。わが家の息子が通う早稲田アカデミーのように、テキストやプリントなど教材が多い塾では、少し前に習った単元を忘れてしまうという悩みもよく聞かれます。
前の単元を忘れてしまうのは、子どもの努力不足とは限りません。多くの場合、振り返る仕組みがないことが原因です。この記事では、前に習った単元を忘れてしまう理由と、家庭で回せる復習サイクル、志望校に合わせて家庭で対策する考え方を紹介します。
この記事でわかること
- 単元を忘れる3つの理由
- 苦手単元の見つけ方
- 復習を続けるための工夫
単元を忘れる3つの理由


理由1:教材が多く、どれを見直すか迷う
教材が多いと、復習しようと思っても、どの教材のどの問題を見直せばよいのか迷ってしまいます。迷っているうちに時間がたち、結局どれも見直せないまま次の単元に進んでしまうことがあります。
理由2:新しい単元に追われて戻れない
毎週の授業と宿題をこなすだけで精一杯になると、前の単元に戻る時間がとれません。夏期講習などで復習の機会はありますが、講習の内容も多いため、十分に振り返れないまま終わってしまうこともあります。
理由3:解いて終わりになっている
問題を解いて丸つけをしたら終わり、という勉強のしかたでは、理解しきれないまま次の問題に進んでしまいます。理解が浅いまま進んだ単元ほど、時間がたつと忘れやすくなります。
家庭で回す復習サイクル


前の単元を忘れないためには、間をあけて何度か解き直す仕組みを作ることが大切です。わが家でも、夏期講習の時間を、家庭でこれまでの単元を復習する時間にあてることにしました。
▶ 小1の夏期講習を受けずに家庭で過ごす計画はこちら:小1の夏休み、塾の夏期講習を受けずに家庭で過ごす計画|受けないと決めた3つの理由と、毎日の習慣・好きなことを伸ばす取り組み
ステップ1:翌日に授業の例題を解く
授業の翌日に、テキストの例題を何も見ずに解いてみます。授業で分かったつもりになっていたところが、ここで見つかります。
ステップ2:1週間後に間違えた問題を解く
宿題やテストで間違えた問題には日付を書いておき、1週間後にもう一度解きます。ここで解ければ、少しずつ記憶に残り始めています。
ステップ3:1か月後に単元をまとめて確認する
月に1回、その月に習った単元の基本問題をまとめて解く日を作ります。全部の問題を解く必要はなく、各単元の代表的な問題を1〜2問ずつで十分です。
ステップ4:長期休みに苦手単元を総復習する
夏休みや冬休みなどの長期休みには、苦手単元のリストを見ながら総復習します。一度立ち止まって振り返る時間をとることで、新しい単元の理解もしやすくなります。
苦手単元の見つけ方
復習を効率よく進めるには、どの単元が苦手なのかを知っておくことが大切です。テストの結果を単元ごとに見て、点数が低い単元や、同じ間違いをくり返している単元を書き出しておきましょう。
苦手単元のリストは、ノートの最初のページなど、すぐに見られる場所に作っておくと便利です。解けるようになった単元には印をつけていくと、子どもも成長を実感できます。
志望校に合わせて家庭で対策する
塾のカリキュラムは、多くの生徒に向けて作られています。志望校によっては、塾の授業だけでは対策が十分でない分野が出てくることもあります。
志望校の過去問を早めに見て、よく出る単元を確認しておきましょう。よく出る単元が苦手単元のリストに入っていれば、そこを優先して復習します。大量の宿題をこなすことに精一杯になるのではなく、子どもにとっての最短のコースを家庭で考えることが大切です。
復習を続けるための工夫
復習サイクルは、最初から完璧に回そうとすると続きません。まずは、間違えた問題に日付を書くことと、1週間後の解き直しの2つだけから始めるのがおすすめです。慣れてきたら、1か月後の確認や長期休みの総復習を加えていきましょう。
解き直す問題は、ノートの左側に問題番号と日付、右側に解き直した結果を書いておくと、何回目で解けるようになったかが一目で分かります。何度も間違える問題は、苦手単元のリストに加えておきます。
また、復習は新しい単元の勉強よりも地味に感じられ、子どもが嫌がることもあります。「前は解けなかった問題が、今日は解けたね」と変化を言葉にして伝えると、復習の意味を子ども自身が感じられるようになります。
よくある質問
Q. 復習の時間がとれません。
A. 翌日の例題の解き直しだけなら、10分ほどでもできます。まずは1つのステップから始めて、少しずつサイクルを増やしていきましょう。
Q. どの教材で復習すればよいですか?
A. 授業で使ったメインのテキストを1つ決めて、その例題と間違えた問題を中心に復習するのがおすすめです。教材を増やすより、決めた教材をくり返す方が身につきます。
Q. 前の単元の問題を解いても、また忘れてしまいます。
A. 一度で覚えられないのは自然なことです。間をあけて何度も解き直すことで、少しずつ記憶に残るようになります。
Q. 苦手単元のリストが長くなってしまいました。
A. 志望校でよく出る単元と、基本問題で間違えている単元を優先しましょう。全部を一度に解決しようとせず、1か月に2〜3単元ずつ取り組めば十分です。
Q. 長期休みの総復習は、どのくらいの量が目安ですか?
A. 苦手単元のリストから、1日1単元を目安に進めると無理がありません。予定を立てるときは、予備日も入れておきましょう。
復習サイクル5つのチェック
- □ 復習する教材を1つに決めた
- □ 間違えた問題に日付を書いている
- □ 1週間後の解き直しをしている
- □ 苦手単元のリストがある
- □ 志望校で出る単元を確認した


まとめ:忘れる前に、間をあけて解き直す
前に習った単元を忘れてしまうのは、振り返る仕組みがないことが原因の場合が多いです。翌日、1週間後、1か月後、長期休みと、間をあけて解き直すサイクルを家庭で回してみてください。苦手単元のリストと志望校の出題を照らし合わせれば、優先して復習するところも見えてきます。
まずは今日、間違えた問題に日付を書くところから始めてみてください。
関連記事
- 宿題が多い塾で、勉強を「作業」にしないために|「なぜそう解くの?」で理解を確かめる親の関わり方
- 小1の夏休み、塾の夏期講習を受けずに家庭で過ごす計画|受けないと決めた3つの理由と、毎日の習慣・好きなことを伸ばす取り組み
- 早稲アカ小5で宿題が回らないときの断ち切り方|理解不足から意欲低下までの悪循環と、クラス別の家庭学習
- 取組むべき宿題の取捨選択
あわせて読みたい




















コメント