中学受験の塾に通い始めると、平日の夕方の時間がとても慌ただしくなります。学校から帰ってきたと思ったら、すぐに塾へ出発。夕食や準備に追われて、「早くして!」と声を荒らげてしまう。そんな毎日に疲れている保護者の方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、塾がある平日の夕方を穏やかに過ごすには、前日のうちに準備を終わらせ、帰宅後はまず軽食でひと息ついて気持ちを切り替えることが大切です。出発時間を目に見える形にし、子どもの体力に合わせて予定を組むことで、急がせる言葉を減らすことができます。
この記事でわかること
- 塾がある平日の流れ
- 帰宅から出発までを親子バトルにしない5つの工夫
- 夕食・送り迎え・きょうだいがいる家庭の工夫
塾がある平日の流れ

大手塾では、学年が上がると4教科の授業が始まり、平日に塾へ通う日が増えていきます。授業はおおむね夕方の16時半や17時ごろから始まることが多く、学校から帰って30分ほどで出発しなければならない日も出てきます。塾が終わるのは19時半や20時ごろ。帰宅してから夕食やお風呂を済ませると、寝る時間はあっという間にやってきます。
特に慌ただしいのが、学校から帰って塾に出発するまでの30分です。この短い時間に、おやつや軽い食事をとり、塾の準備をして、トイレを済ませて家を出る。親も子も時間に追われ、塾に行くだけで親子バトルになってしまう、という家庭も少なくありません。
体力に余裕がない子にとっては、学校で1日過ごしたあと、休む間もなく塾に向かうこと自体が大きな負担です。授業の内容以前に、疲れて集中できないということも起こります。
親子バトルにしない5つの工夫

工夫1:前日のうちに準備を終わらせる
出発前の30分を慌ただしくしないためには、準備をできるだけ前日に済ませておくことが大切です。塾のカバンに、テキスト、筆記用具、宿題、お弁当以外の持ち物を入れておきましょう。翌日はカバンを持って出かけるだけの状態にしておくと、出発前にあれこれ探す時間がなくなります。
持ち物のチェックリストをカバンの近くに貼っておくのもおすすめです。子ども自身が確認できるようになれば、親が毎回声をかける必要もなくなります。
工夫2:帰宅後はまず軽食でひと息つく
学校から帰ってきた子どもに、すぐ「早く準備して」と言うと、疲れた気持ちのまま塾に向かうことになります。帰宅したら、まずは軽食をとってひと息つく時間を作りましょう。おにぎりやパン、果物など、手軽に食べられて腹持ちのよいものを用意しておくと安心です。
短い時間でも、好きな飲み物を飲んだり、少しだけゲームをしたりして、気持ちを切り替えてから送り出すと、子どもも前向きに塾に向かえます。この数分の余裕が、出発前のバトルを減らしてくれます。
工夫3:出発時間を目に見える形にする
「あと何分で出発?」を、親が何度も言うのは大変です。時計に出発時間の印をつけたり、タイマーを使ったりして、出発までの残り時間を子どもにも見えるようにしましょう。時間が見えると、子どもは自分で行動を調整しやすくなり、親の声かけも減らすことができます。
工夫4:子どもの体力に合わせて予定を組む
塾がある日に、ほかの習い事や予定を詰めこみすぎないことも大切です。体力に余裕がない子の場合は、塾の前日の夜は早めに寝る、塾の日は学校から寄り道せずに帰る、といった工夫で、体力を温存しましょう。習い事を続ける場合も、塾の日と重ならないように曜日を調整すると、負担が軽くなります。
工夫5:帰宅後はしっかり休む
塾から帰ったあとは、夕食とお風呂を済ませて、できるだけ早く寝られるようにしましょう。授業の復習が気になっても、疲れている夜に無理をするより、翌朝や翌日の時間に回す方が効率的です。睡眠をしっかりとることが、翌日の学校と塾の両方に集中する力になります。
夕食のとり方の工夫
塾がある日の夕食は、家庭によって悩みの多いところです。出発前に軽い食事をとり、帰宅後にもう一度しっかり食べる家庭もあれば、お弁当を持たせる家庭もあります。どちらがよいかは、授業の時間や子どもの食欲によって違います。
大切なのは、空腹のまま授業を受けたり、夜遅くに重い食事をとって眠りが浅くなったりしないようにすることです。わが家に合う形を、何週間か試しながら見つけていきましょう。
きょうだいがいる家庭の工夫
下のきょうだいがいる家庭では、塾の送り出しの時間に、きょうだいの世話も重なり、さらに慌ただしくなります。そんなときは、上の子の準備を自分でできる範囲に任せることが大切です。カバンの準備や持ち物の確認を子ども自身の仕事にしておけば、親はきょうだいの世話に手を回せます。
また、塾がある日の夕方は、下の子にとっても「お兄ちゃん、お姉ちゃんが急いでいる時間」になります。下の子が退屈しないように、この時間に一緒にできる遊びや、見てもよい動画を決めておくと、家の中が落ち着きます。家族全員で、塾の日の流れを共有しておくことがポイントです。
送り迎えをどうするか
低学年のうちや、塾が遠い場合は、送り迎えが必要になることもあります。帰りが19時半や20時になる場合は、夜道の安全も考えておきたいところです。同じ塾に通う家庭と交代で迎えに行く、駅まで迎えに行くなど、家庭の状況に合わせて無理のない方法を選びましょう。送り迎えの車の中は、子どもと1対1で話せる貴重な時間にもなります。
親の気持ちの持ち方
塾がある日の夕方は、親にとっても忙しい時間です。仕事から急いで帰ってきたり、下のきょうだいの世話をしながら準備をしたりと、余裕がなくなるのは当然です。だからこそ、完璧を目指さず、「時間に間に合えば合格」くらいの気持ちで構えることが大切です。
出発のときには、「いってらっしゃい、がんばってね」と笑顔で送り出しましょう。出発前に叱られたまま塾に行くと、子どもは授業に集中しにくくなります。送り出しの一言が、その日の授業の気持ちを決めることもあります。
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よくある質問
Q. 塾の前におやつを食べると、夕食が入らなくなりませんか?
A. 塾の前は軽めにして、帰宅後に夕食をとる家庭も多いです。量や内容を調整しながら、子どもに合う形を探してみてください。
Q. 体力がなく、塾から帰るとぐったりしています。
A. 通塾日の前後の予定を減らし、睡眠時間を優先しましょう。それでも負担が大きい場合は、塾の先生に相談し、講座の数や通う曜日を見直すことも考えてください。
通塾日の過ごし方を確かめる5つのチェック
- □ 塾のカバンを前の晩に準備した
- □ 帰宅後にひと息つく軽食を用意した
- □ 出発時間を時計やタイマーで共有した
- □ 通塾日に習い事を詰めこまなかった
- □ 帰宅後は早めに寝られるようにした

まとめ:出発前の30分を穏やかに
塾がある平日は、学校から帰って30分ほどで出発しなければならない日もあります。前日のうちに準備を終わらせ、帰宅後は軽食でひと息つき、出発時間を目に見える形にすることで、急がせる言葉を減らすことができます。
まずは今晩、明日の塾のカバンを親子で一緒に準備するところから始めてみてください。
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