SAPIXに通っていると、授業のたびにたくさんの教材やプリントが配られます。「気づいたら机の上がプリントの山になっている」「どれが今週の宿題か分からない」。そんな状態に悩んでいる家庭は少なくないと思います。
結論から言うと、SAPIXで学年が上がってもついていくためには、プリントを整理する仕組みと、1週間の勉強を回す計画が欠かせません。プリントは「今週の箱」「復習の箱」「保管の箱」の3つに分けて管理し、勉強の予定はテストの日から逆算して立てる。この2つを習慣にすることで、たまったプリントに追われる状態から抜け出しやすくなります。
この記事でわかること
- SAPIXのプリントがたまる3つの原因
- プリントを管理する3つの箱と、学年ごとの整理のポイント
- 1週間の勉強を回す計画の立て方と、親の関わり方
整理と計画が大切な理由
SAPIXは授業の難度が高く、テストも多いため、家での復習や予習が欠かせないと言われます。低学年や小4のうちは、量がそれほど多くないので、整理や計画が苦手でもなんとかなることがあります。ですが、学年が上がるにつれて教材も宿題も増え、複数の課題を同時に進める力が求められるようになります。
このとき、勉強の中身以前に、プリントの管理や予定の立て方でつまずいてしまう子がいます。「勉強しなくても分かる」と思っていた子や、いくつものことを並行して進めるのが苦手な子は、学年が上がると急についていけなくなることもあります。整理と計画は、頭のよさとは別の、身につけられる技術です。
プリントがたまる3つの原因

原因1:量が多い
SAPIXは、教材やプリントの量が多いことで知られています。授業のたびに何枚ものプリントが配られ、1週間でかなりの量になります。整理しないままにしておくと、あっという間に机の上やカバンの中がいっぱいになります。
原因2:置き場所が決まっていない
プリントの置き場所が決まっていないと、カバンの中、机の上、リビングのテーブルと、あちこちに散らばってしまいます。宿題をしようとするたびにプリントを探すことになり、勉強を始めるまでに時間がかかってしまいます。
原因3:計画がない
何をいつやるかが決まっていないと、目の前の宿題だけに追われ、復習やテストの直しが後回しになります。後回しにしたプリントがたまり、さらに手をつけにくくなる、という悪循環に入ってしまいます。
プリントを管理する3つの箱

今週の箱:この週にやるもの
授業でもらったプリントのうち、その週の宿題や復習に使うものは、すべて「今週の箱」に入れます。箱はクリアファイルやボックスなど、子どもが出し入れしやすいものを選びましょう。勉強を始めるときは、この箱だけを開ければよい状態にしておくのがポイントです。
復習の箱:間違えた問題
テストやプリントで間違えた問題は、「復習の箱」に入れます。プリントそのものでも、間違えた問題に付箋を貼ったものでもかまいません。週末やテストの前に、この箱の中身を解き直します。復習の箱があると、どこを直せばいいかが一目で分かります。
保管の箱:終わったもの
宿題も復習も終わったプリントは、「保管の箱」に移します。単元ごとや月ごとに分けておくと、小6になって過去の単元を見直したいときに、すぐに取り出せます。すべてを残す必要はなく、テストや大切な単元のものを中心に残せば十分です。
週末に10分、箱を入れかえる
3つの箱は、週に1回、親子で入れかえる時間を決めておきましょう。週末の10分ほどで、今週の箱に残っているものを確かめ、終わったものを保管の箱へ、間違えたものを復習の箱へ移します。この時間が、1週間の振り返りにもなります。
学年ごとの整理のポイント
小4のうちは、プリントの量もまだ少ないので、整理の習慣をつける練習の時期です。親が一緒に箱を分けながら、「これは今週やるもの」「これは終わったもの」と声に出して確かめると、子どもも仕組みを覚えやすくなります。
小5になると、教材の量が一気に増え、単元も難しくなります。この時期は、復習の箱を特に大切にしましょう。間違えた問題をためこまず、週末にきちんと解き直す習慣が、小6での伸びにつながります。小6では、過去の単元を見直す機会が増えるので、保管の箱を単元ごとに整理しておくと、必要なプリントをすぐに取り出せて便利です。
1週間の勉強を回す計画の立て方
計画は、テストの日から逆算して立てるのがおすすめです。まず、次のテストの日と範囲を確かめます。そこから、テストの前日は復習の箱の解き直し、その前の日は苦手な単元、というように、後ろから予定を埋めていきます。
1日の勉強は、多くても3つまでにしぼりましょう。「算数の宿題」「理科のプリント1枚」「漢字の練習」のように、具体的に書き出します。やることが多すぎると、どれも中途半端になってしまいます。そして、計画どおりにいかない日のために、週に1日は予備の日を残しておくと、遅れを取り戻せます。
▶ SAPIXの宿題で親子ゲンカにならない進め方はこちら:SAPIXを辞める理由2
親の関わり方
最初のうちは、親が一緒にプリントを分けたり、計画を立てたりする必要があります。ですが、親がすべてを管理し続けると、子どもは自分で整理する力を身につけられません。慣れてきたら、箱の入れかえや1日の予定づくりを、少しずつ子どもに任せていきましょう。
整理や計画がうまくいかない日があっても、責めないことが大切です。親がイライラして無理やり勉強させると、子どもはプレッシャーを感じたり、反発したりしてしまいます。「今日は箱を分けられたね」と、できたことを認めながら、少しずつ仕組みを定着させていきましょう。
合わないと感じたときは
整理や計画を工夫しても、教材の量やペースがどうしても合わないこともあります。それは、子どもの努力や能力が足りないということではありません。塾の先生に相談して宿題の優先順位を聞いたり、子どもに合った教材や塾を考え直したりすることも、大切な選択肢です。
よくある質問
Q. プリントは全部とっておくべきですか?
A. すべてを残す必要はありません。テストや、苦手な単元、大切だと言われた単元のプリントを中心に残し、それ以外は思いきって整理しましょう。
Q. 子どもが計画を立てるのを嫌がります。
A. 最初は、親が下書きを作り、子どもに選んでもらう形でもかまいません。自分で決めた部分があると、計画を守ろうとする気持ちが生まれやすくなります。
整理と計画を確かめる5つのチェック
- □ プリントの置き場所を3つに決めた
- □ 週末に10分、箱を入れかえた
- □ テストの日から逆算して予定を立てた
- □ 1日の勉強を3つまでにしぼった
- □ 計画どおりにいかない日の予備を残した

まとめ:整理と計画は、身につけられる技術
SAPIXで学年が上がってもついていくには、プリントを整理する仕組みと、1週間の勉強を回す計画が欠かせません。プリントは今週・復習・保管の3つの箱で管理し、計画はテストの日から逆算して立てましょう。
まずは今週末、プリントを3つの箱に分けるところから始めてみてください。
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