志望校選びで「入学後の塾」まで考える|大学受験塾の指定校制度を知って、逆から学校を見るときの注意点

志望校選びで「入学後の塾」まで考える

息子はまだ小1で、学力がどうなっていくかはまだ分かりません。それでも、志望校の候補について、少しずつ考え始めていました。

そんなとき、ふと「中学に入ったあとの塾はどうしよう?」と思いました。まだまだ先のことですが、大学受験の塾として有名な鉄緑会が気になり、調べてみることにしました。この記事では、志望校選びで入学後の塾まで考えることと、そのときの注意点を紹介します。

この記事でわかること

  • 大学受験塾の指定校制度
  • 逆から学校を見るときの注意点
  • 情報は時期とともに変わる
目次

大学受験塾の指定校制度

鉄緑会は、中高一貫校の生徒を主な対象にした、大学受験の専門塾です。鉄緑会には指定校の制度があり、元記事執筆時点では、指定校に在籍する生徒は、中学入学時に限り、入塾試験なしで入塾することができました。【要確認】制度の内容は変わる可能性があるため、最新の情報は塾の案内で確認してください。

一方で、指定校の生徒でも、中2以降に入塾を希望する場合は、難しい入塾試験を受けなければなりません。

調べてみて考えが変わった

調べてみると、わが家が第一に考えていた学校は、指定校に入っていないことが分かりました。それをきっかけに、別の候補の学校を優先して考えるようになりました。

中学受験を考えている親は、入学後の塾の選択も視野に入れて志望校を選ぶ、という逆からの考え方もあると思います。

入学後の塾から考える3つの視点

入学後の塾から考える3つの視点
入学後の塾から考える3つの視点

視点1:指定校の制度

大学受験の塾の中には、指定校の制度があるところもあります。志望校が指定校に入っているかどうかで、入学後に塾に入るときのハードルが変わります。

視点2:通いやすさ

学校から塾までの距離や、通塾にかかる時間も大切です。中高生になると部活動もあるので、学校から塾に無理なく通えるかを考えておきましょう。

視点3:学校の授業

そもそも、学校の授業だけで大学受験に対応できるかどうかも見ておきたいところです。学校の授業や補習が充実していれば、塾に通わずに大学受験に向かうこともできます。

3つの視点を表にして比べる

候補の学校が複数ある場合は、3つの視点を表にして並べると、違いが見えやすくなります。わが家では、次のような表を作って比べました(内容は一例です)。

視点学校A学校B学校C
指定校の制度対象かどうかを確認対象かどうかを確認対象かどうかを確認
塾までの通いやすさ乗り換えなしで20分乗り換え1回で40分学校の近くに校舎あり
学校の授業・補習補習が充実高2で高校範囲を終える進路面談が早い

表にしてみると、「塾に入りやすいかどうか」より、「学校の授業でどこまで対応できるか」のほうが、学校ごとの違いが大きいこともあります。入学後の塾の視点は、こうした比べ方の中の1つの行として扱うくらいが、ちょうどよいバランスだと感じました。

逆から学校を見るときの注意点

入学後の塾まで考えるのは、6年間を見通すうえで意味があります。ただし、塾のことだけで志望校を決めてしまうのは注意が必要です。

6年間を過ごすのは、塾ではなく学校です。校風や授業、部活動や行事など、子どもに合うかどうかが、何より大切です。入学後の塾は、学校選びの視点の1つとして、最後に確かめるくらいがちょうどよいでしょう。

志望校を考える4ステップ
志望校を考える4ステップ

志望校を考えるときは、まず子どもの性格に合うかどうか、次に学校の授業の6年間の進み方を確かめます。そのうえで、入学後の塾の制度や通いやすさを確認し、最後に親子で「何を大切にしたいか」を話し合いましょう。

▶ 中高一貫校で大学受験の塾をいつから考えるかはこちら:中高一貫校の6年間、大学受験の塾はいつから必要?|学校の授業で足りる場合と、塾を考えたほうがよい場合

6年間を見通すために調べておきたいこと

入学後の塾に限らず、中学受験の志望校を考えるときは、6年間の学校生活を見通すことが大切です。調べておきたいのは、授業の進み方、高校での進路指導、部活動や行事、そして通学時間です。

授業の進み方は、学校の説明会や資料で確かめられます。高校の範囲をいつごろ終えるのか、高3でどんな授業があるのかを聞いておくと、大学受験までの流れが見えてきます。進路指導については、どの時期から面談があるのか、補習や講習がどのくらいあるのかを確認しておきましょう。

部活動や行事は、子どもが6年間を楽しく過ごせるかどうかに大きく関わります。文化祭や体育祭を見学して、生徒の様子を見てみるのがおすすめです。通学時間は、毎日の生活のリズムに直結します。部活動や塾の時間も考えて、無理のない通学時間かどうかを確かめましょう。

説明会で聞いておきたい質問の例

6年間を見通すための情報は、学校の説明会や個別相談で聞くのがいちばん確実です。わが家では、次のような質問をメモして持っていくようにしています。

  • 高校の範囲は、何年生のどの時期に終わりますか
  • 高3では、どんな授業や演習がありますか
  • 補習や講習は、どの学年から、どのくらいありますか
  • 進路の面談は、何年生から始まりますか
  • 部活動は週に何日くらい活動していますか

質問の答えは、学校の資料と照らし合わせてメモしておくと、あとで候補校を比べるときに役立ちます。数年後に受験が近づいたら、同じ質問をもう一度して、変わったところがないかを確かめるとよいでしょう。

情報は時期とともに変わる

塾の制度や学校のカリキュラムは、年度によって変わることがあります。小1の時点で調べた情報が、実際に受験するころには変わっていることもあります。

早くから調べておくことは大切ですが、受験が近づいたら、もう一度最新の情報を確かめるようにしましょう。志望校の候補も、子どもの成長とともに変わっていくものです。決めつけずに、柔軟に考えていくことが大切です。

また、きょうだいがいる場合は、上の子と下の子で通う学校が違うこともあります。それぞれの子どもに合う学校を選ぶことが大切で、上の子の経験がそのまま下の子にあてはまるとは限りません。

学年ごとの志望校の考え方

小1から志望校を考え始めても、決めるのはまだ先です。学年ごとに、考えることの重さを変えていくと、無理なく進められます。

学年志望校について考えること
小1〜小3学校の名前や特徴を知る、文化祭などで雰囲気にふれる
小4候補を広く挙げ、説明会に参加し始める
小5校風や授業の進み方、通学時間で候補をしぼる
小6入試の傾向と成績を見て、受験校を決める

入学後の塾の制度を確かめるのは、小5から小6にかけて候補をしぼる段階で十分です。低学年のうちは、さまざまな学校を知って、子どもが「この学校に行ってみたい」と思える経験を増やすことを大切にしましょう。

よくある質問

Q. 小1から志望校を考えるのは早いですか?

A. 早すぎることはありませんが、学力や興味はこれから変わっていきます。候補を広く持ち、学年が上がるにつれて少しずつしぼっていけば十分です。

Q. 指定校でない学校に進んだら、専門塾には入れませんか?

A. 入塾試験に合格すれば、指定校以外の学校からも入塾できると言われています。指定校かどうかだけで、志望校を決める必要はありません。

Q. 入学後の塾のことは、子どもにも話した方がよいですか?

A. 小学生のうちは、まず中学受験に集中できるよう、親が情報を集めておく程度で十分です。志望校を決める段階で、必要に応じて子どもにも伝えましょう。

Q. 塾の指定校かどうかは、どこで確認できますか?

A. 塾のホームページや案内で確認できることが多いです。制度は変わる可能性があるので、受験が近づいたら最新の情報を確かめましょう。

Q. 入学後の塾を考えると、通学時間はどのくらいが目安ですか?

A. 家庭によって違いますが、学校から塾、塾から家までの移動を合わせて考えることが大切です。部活動のある日の帰宅時間をシミュレーションしてみると、無理がないか判断しやすくなります。

志望校選び5つのチェック

  • □ 子どもの性格に合うか考えた
  • □ 学校の授業の進み方を調べた
  • □ 入学後の塾の制度を確認した
  • □ 通学と通塾の時間を考えた
  • □ 塾だけで学校を決めていない
志望校選び5つのチェック
志望校選び5つのチェック

まとめ:入学後の塾は、学校選びの視点の1つ

志望校選びで入学後の塾まで考えると、6年間を見通した学校選びができます。わが家も、入学後の塾を調べたことをきっかけに、志望校の考え方が変わりました。ただし、6年間を過ごすのは学校です。子どもに合うかどうかを第一に考え、入学後の塾は、最後に確かめる視点の1つとして使いましょう。

まずは、候補の学校の6年間の授業の進み方を、学校の資料で確かめてみてください。

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