大手の中学受験塾でも、授業の内容や進め方、教材の特徴はそれぞれ違います。そして、塾に通わせていれば安心、というわけではありません。
大手の塾のカリキュラムは、受験に向けてよく考えられています。ですが、それはその塾のやり方や環境が子どもに合っていればこそです。合っていない場合は、効果が出ないだけでなく、塾が原因で勉強そのものを嫌いにさせてしまうおそれもあります。
この記事でわかること
- ミスマッチの5つのサイン
- 合わないときの4ステップ
- 子どもの話を聞くときのコツ
ミスマッチの5つのサイン


サイン1:塾に行く前に元気がなくなる
塾のある日になると口数が減る、おなかが痛いと言う、といった様子が続くなら、塾が負担になっているサインかもしれません。
サイン2:宿題をこなすことだけが目的になっている
毎日たくさんのプリントに追われていると、内容を理解することより、宿題を終わらせることが目的になってしまいます。丸つけをしても、間違えた理由に興味を示さないなら注意が必要です。
サイン3:解き方が教材ごとに違って混乱している
同じ種類の問題でも、教材や学年によって解き方が違うことがあります。成績が上位の子は、いくつもの解き方を知り、使い分けることで力を伸ばせますが、そうでない子にとっては、混乱の原因になることもあります。
サイン4:クラスやテストの話を避ける
クラスやテストの結果の話になると黙ってしまう、話題を変える、という様子があれば、塾の環境の中で自信をなくしているのかもしれません。
サイン5:好きだった勉強を嫌がるようになった
以前は楽しそうに取り組んでいた科目を、嫌がるようになった。これは、勉強嫌いの入り口になっているサインです。早めに手を打ちましょう。
家庭の負担にも差が出る
塾の授業だけで力を伸ばしていける子もいれば、家庭でのしっかりしたサポートが必要な子もいます。同じ塾に通っていても、子どもの力によって、家庭の負担には大きな差がつきます。家庭のサポートが追いつかない状態が続くことも、ミスマッチの1つの形です。
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合わないときの4ステップ


ステップ1:子どもに聞く
まずは、子どもに「塾で何がつらい?」と聞いてみましょう。授業が速い、宿題が多い、友だちとの関係、先生との相性など、子どもなりの理由があるはずです。
ステップ2:原因を分ける
原因が、宿題の量なのか、授業の速さなのか、塾の雰囲気なのかを分けて考えます。原因によって、できる対策が変わります。
ステップ3:先生に相談する
宿題の量や優先順位、解き方の混乱などは、先生に相談すれば調整できることもあります。どの解き方を使えばよいか迷ったら、先生に聞いて1つにそろえましょう。
ステップ4:続けるか移るかを考える
今の塾でできる調整を試しても状況が変わらないなら、塾を移ることも考えます。小6になってからの転塾は慣れる時間がとりにくいため、移るなら早めに考えるのがおすすめです。
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ミスマッチを防ぐ3つのこと


ミスマッチを防ぐには、入塾の前に体験授業を受けて子どもの反応を見ること、入塾後は解き方を1つにそろえること、そして家庭の負担を事前に知っておくことが大切です。塾に通わせたら終わりではなく、合っているかどうかを見続けましょう。
子どもの話を聞くときのコツ
子どもに塾のことを聞くときは、「塾はどう?」と大きく聞くより、「今日の算数はどんな問題だった?」「先生はどんな話をしていた?」と具体的に聞く方が、様子が見えやすくなります。答えにくそうなときは、無理に聞き出さず、別の日にあらためて話題にしてみましょう。
また、親が結果ばかりを気にしていると、子どもは本音を話しにくくなります。テストの点数よりも、「今週がんばったこと」や「分かるようになったこと」を話題にすると、子どもも塾のことを話しやすくなります。小さな変化に早く気づけるのは、毎日の会話があってこそです。
反対に、塾の話を自分から楽しそうにするようになったら、合っているサインと考えてよいでしょう。よい変化もあわせて見ておくと、続けるか見直すかを落ち着いて判断できます。
よくある質問
Q. 少し嫌がるくらいなら、続けた方がいいですか?
A. 一時的に嫌がることは、どの子にもあります。サインが1つだけで、短い期間なら様子を見てもよいでしょう。いくつものサインが続くときは、早めに原因を探りましょう。
Q. 塾を移ると、また一からやり直しになりませんか?
A. 移る先の塾の進み方によっては、慣れるまで時間がかかります。移る前に、今の塾での調整を試し、移る場合は早めの時期に考えるのがおすすめです。
Q. 一時的に嫌がっているだけか、合っていないのか見分けられません。
A. テストの前後だけ嫌がるのか、何週間も続いているのかを見ると目安になります。2〜3週間続くようなら、子どもと先生の両方に話を聞いてみましょう。
Q. 塾を移ると、子どもに負担になりませんか?
A. 新しい環境に慣れるまでは負担がかかります。移る場合は、学年の区切りなど、カリキュラムがつながりやすい時期を選ぶと負担を減らせます。
まとめ:合っているかを見続け、早めに手を打つ
大手の塾のカリキュラムは受験に役立ちますが、子どもに合っていない場合は、勉強嫌いの原因になることもあります。塾に行く前の様子、宿題への向き合い方、解き方の混乱などのサインに早く気づき、子どもに聞く、原因を分ける、先生に相談する、という順番で手を打ちましょう。
まずは、塾のある日の子どもの表情を、1週間だけ意識して見てみるところから始めてみてください。
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