勉強をがんばっているのに、模試の成績がよくない、偏差値が上がらない。そんなとき、「塾を変えた方がいいのでは」と考える家庭は少なくありません。わが家の息子も、毎日努力しているのに、テストの結果がいまひとつ、ということがあります。
ですが、いきなり転塾を決める前に、少し待ってください。勉強の取り組み方をそのままにして塾だけを移っても、成績は変わらないことが多いからです。まずは、今の塾でなぜ成績が上がらないのか、原因をはっきりさせ、対策をとることが大切です。
この記事では、転塾の前に確かめたい3つのことと、週末の30分でできる前の単元の振り返り方を紹介します。
この記事でわかること
- 転塾の前に確かめる3つのチェック(授業の理解・家での演習量・前の単元の復習)
- 週末30分で振り返る4ステップ
- それでも成績が伸びないときの考え方
転塾の前の3つのチェック


チェック1:授業の内容を理解しているか
まず確かめたいのは、その日に受けた授業の内容を、正しく理解できているかどうかです。成績が伸びない原因の多くは、ここにあります。
確かめ方は簡単です。塾から帰ってきたら、その日にどんな問題に取り組んだのかを、子どもに口で説明してもらいましょう。テキストの問題を見ながら、解き方の方針と、解く手順を説明できれば大丈夫です。
もし授業の理解が不十分なら、塾の先生に質問する、個別指導や家庭教師で補う、家庭で親が教えるなど、何らかの方法で正しく理解させる必要があります。ここが抜けたままだと、どんなに問題演習を重ねても効果は出ません。
チェック2:家での演習量は足りているか
授業の内容を定着させるには、家庭でも問題演習に取り組む必要があります。ここで確かめたいのは、「塾の宿題を終えられているか」ではありません。授業で学んだ問題を、自力で解ける状態にするための演習量が確保できているか、です。
演習量が足りていないなら、演習の量を増やすか、取り組む範囲をしぼるか、どちらかで対応しましょう。宿題をこなすことが目的になってしまうと、解けないまま次に進んでしまうこともあります。
チェック3:前に習った単元を復習しているか
チェック1と2の対策ができれば、少なくとも週ごとのテストの成績は上がってくるはずです。チェック3は、もっと長い目で見た定着のための対策です。3週間前、3か月前に学んだ内容を、復習する時間をとっているでしょうか。
塾によっては、学期の終わりにそれまでの単元を振り返る回があったり、季節の講習がそれまでの復習になっていたりします。ですが、前の単元の復習は、1週間の学習のサイクルに組みこんで、毎週回していくのが一番効果的です。
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チェックの順番が大切
3つのチェックは、1から順番に確かめるのがポイントです。授業の内容を理解していないまま演習量を増やしても、間違えた解き方をくり返すだけになってしまいます。また、毎週の内容が定着していないうちに前の単元の復習を始めても、手が回らなくなります。まずは授業の理解、次に演習量、最後に前の単元の復習、という順番で、1つずつ確かめていきましょう。
週末30分の振り返り4ステップ


その週の学習内容を定着させるだけで精一杯で、前の単元を復習する時間はなかなかとれない、という声も多いです。そこで、まずは週末に30分を確保するところから始めてみましょう。
ステップ1:週末に30分を確保する
土曜日の午前中や、日曜日の夕方など、毎週決まった時間に30分をとります。時間を決めておくと、忘れずに続けられます。
ステップ2:3週間前の単元を15分
30分のうち15分は、3週間前に学んだ単元に使います。テキストの例題や、そのときのテストの問題を解き直してみましょう。
ステップ3:3か月前の単元を15分
残りの15分は、3か月前に学んだ単元です。当時は解けていた問題が、すっかり抜けていることもよくあります。15分で確かめられるところまでで大丈夫です。
ステップ4:抜けていたところをメモする
解けなかった問題や、忘れていた内容はメモしておき、次の週に解き直します。この30分の積み重ねが、いずれ目に見える成果となって返ってきます。
それでも成績が伸びないときは
3つのチェックをして対策をとっても、成績が伸びない状態が続くこともあります。そのときは、塾の先生に相談して、子どもの学び方に合っているかを一緒に考えてもらいましょう。授業の進む速さが合わない、塾の雰囲気が合わないなど、塾そのものの問題が見えてきたら、そこで初めて転塾を考えても遅くはありません。
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よくある質問
Q. 授業の内容を説明するのを、子どもが嫌がります。
A. 最初から完璧な説明を求めず、「今日はどんな問題をやったの?」と軽く聞くところから始めましょう。親が生徒役になって教えてもらう形にすると、楽しく取り組める子も多いです。
Q. 週末の30分も確保するのが難しいです。
A. 15分からでもかまいません。3週間前の単元だけでも、続けることで効果があります。慣れてきたら、少しずつ時間を延ばしていきましょう。
成績が伸びないときの5つのチェック
- □ 授業の内容を口で説明できる
- □ 分からないところを質問している
- □ 自力で解けるまで練習している
- □ 週末に前の単元を見直している
- □ 転塾の前に原因を書き出した


まとめ:塾を変える前に、取り組み方を見直す
成績が伸びないときは、転塾を考える前に、授業の内容を理解しているか、家での演習量は足りているか、前に習った単元を復習しているか、の3つを確かめましょう。前の単元の復習は、週末の30分、3週間前と3か月前の単元に15分ずつから始められます。
まずは、今日の塾の授業でどんな問題を解いたのか、子どもに説明してもらうところから始めてみてください。
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