SAPIXの小6は、授業や特訓講座が次々に始まり、教材の量もぐっと増えます。全部を完璧にこなそうとすると、どこかで消化不良になりがちです。
この記事でわかること
- 小6の3つの時期と最優先
- 忙しい小6を乗り切るコツ
- 家庭でできるサポート
小6の3つの時期と最優先


夏休みまで:標準問題のくり返しを続ける
夏休みが始まるまでは、まだ標準的な問題のくり返しを大切にします。基本的には、小5までと同じように、算数のテキストの復習と毎日の計算練習を軸に勉強を続けます。
小6になると算数の授業が増え、土曜日の演習の授業の位置づけに迷う人もいるかもしれません。演習の授業は、制限時間の中で的確に点を取る練習の場と考えるとよいでしょう。全部の問題を完璧に理解しようとしなくて大丈夫です。
小6の前半は、教材の量に振り回されないことが大切です。その週の授業の内容を定着させることに集中しましょう。
春の特訓講座:志望校との差を感じる場
春の大型連休には、志望校別の問題を扱う特訓講座があります。この時期は点数を気にしすぎず、志望校との差を肌で感じることに意味があります。朝から夜まで仲間と勉強することで、受験生としての意識が変わる子も多いようです。復習は、間違えた問題をその日のうちに解き直せば十分です。
夏休み:授業の復習で基礎を完成させる
夏休みは毎日授業が続くため、体力的に厳しくなりがちです。小6前半に続けてきた副教材での勉強は、いったん休んでも構いません。最優先は、授業で扱った問題の復習と、確認テストで確実に点を取ることです。
夏休みは、基礎を固める最後のチャンスとも言われます。夏期講習の前半で理解しきれなかった内容を、お盆の時期に定着させましょう。余裕のある子は、この時期から志望校の過去問を始めてもよいでしょう。まだ高い点は取れませんが、出題の傾向を感じることが目的です。
秋以降:過去問と志望校別の対策
秋からは、平常の授業より、志望校別の特訓講座を中心にした学習スケジュールに切り替えていきます。演習の授業が続くため、教材を全部こなすのは難しいかもしれません。ここでも、間違えた問題の直しを徹底することが大切です。
過去問の進め方


この時期に最優先にしたいのが、志望校の過去問です。過去問は授業では扱わないので、土曜日の午前中など、家庭で時間を作る必要があります。
目安として、第一志望の過去問を10回分、できれば11月中に解き終えたいところです。年内に2周目まで終えられれば理想的です。2周目も制限時間を守って取り組みましょう。年が明けてからは、2周目でも間違えた問題の理解を深めることと、併願校の過去問に取り組むことが中心になります。
秋以降は基本的な知識の確認がおろそかになりがちなので、特訓講座の中から基礎知識を確認できる講座を選ぶのも1つの方法です。どの講座を選ぶかは、志望校と子どもの状況に合わせて、塾の先生に相談するとよいでしょう。
▶ 塾任せにしない志望校対策の考え方はこちら:塾任せNG!正しい志望校対策 その4
忙しい小6を乗り切るコツ
小6は、特訓講座や模試、過去問と、やることが次々に増えていきます。全部をこなそうとするほど、ひとつひとつが中途半端になってしまいます。時期ごとに最優先を1つ決め、それ以外は「できたらやる」と割り切ることが、結果的に力を伸ばす近道です。
また、体調管理も大切です。夏休みや秋以降は、睡眠時間を削って勉強を続けるより、決まった時間に寝て、朝に計算や漢字に取り組むリズムを作る方が、集中力を保ちやすくなります。
家庭でできるサポート
小6の1年は長く、親子ともに疲れが出やすい時期です。親ができるサポートとしては、時期ごとの最優先を一緒に確認し、塾の予定と過去問の時間を1週間の予定表に書き込んでおくことが挙げられます。
過去問は、解いた日付と点数、時間配分をノートに記録しておくと、2周目や年明けの見直しに役立ちます。点数が思うように伸びない時期もありますが、記録を見返すと、時間配分がよくなった、正解できる分野が増えた、といった小さな成長に気づけます。その変化を言葉にして伝えることが、子どもの励みになります。
また、模試の結果に一喜一憂しすぎないことも大切です。小6の秋以降は、判定が上下することもよくあります。結果が悪かったときこそ、間違えた問題の直しに目を向け、次に向けてやることを親子で確認しましょう。
よくある質問
Q. 過去問はいつから始めればよいですか?
A. 余裕があれば夏休みから傾向をつかむ目的で始め、本格的には秋から取り組むのが一般的です。始める時期は塾の先生にも相談してみましょう。
Q. 特訓講座の教材が全部終わりません。
A. 全部終わらなくても、間違えた問題の直しができていれば十分な場合が多いです。量よりも、解き直しの質を大切にしましょう。
Q. 過去問の点数が低くて不安です。
A. 秋の時点では合格点に届かないことも多いです。点数よりも、どの分野で落としているかを確認し、次の1回で同じ間違いをしないことを目標にしましょう。
Q. 夏休みに体力が続くか心配です。
A. 毎日授業が続くので、睡眠と食事のリズムを守ることを最優先にしましょう。疲れている日は復習の量を減らし、間違えた問題の解き直しだけにするなど、調整して乗り切ることが大切です。
SAPIX小6の5つのチェック
- □ 今の時期の最優先を決めた
- □ 演習の授業は時間内の得点練習と考えている
- □ 間違えた問題をその日に解き直している
- □ 過去問の時間を確保している
- □ 併願校の過去問の時期を決めた


まとめ:時期ごとの最優先を守る
SAPIXの小6は、夏休みまでは標準問題のくり返し、夏休みは授業の復習で基礎を完成、秋以降は過去問と志望校別の対策と、時期によって最優先が変わります。教材の量に振り回されず、間違えた問題の直しを軸に進めていきましょう。
まずは、今の時期の最優先を1つ、親子で書き出してみてください。
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