塾選びをしていると、近くにある塾の合格実績が気になるものです。わが家も、子どもが通う予定の校舎を含めて、近くにある塾の合格実績を自分で調べてみました。
調べてみると、塾ごと、校舎ごとに、得意な学校がずいぶん違うことが分かりました。この記事では、近くの塾の合格実績を自分で比べるときの3つの注意点と、実績よりも優先したい基準を紹介します。
この記事でわかること
- 自分で調べて分かったこと
- 実績よりも優先したいこと
- 比べるときに陥りやすい見方
自分で調べて分かったこと
わが家の志望校は、通学のしやすさから考えていました。ところが、通う予定の校舎の実績を見ると、その志望校の合格者はいませんでした。
一方で、志望校向けの専門のコースがある塾では、その学校の合格者が多く出ていました。同じ地域にある塾でも、コースの違いで、実績に大きな差が出ることがあると分かりました。
実績を比べる3つの注意点


同じ地域の校舎同士で比べる
塾全体の実績ではなく、実際に通える範囲にある校舎同士で比べることが大切です。地域によって、生徒が受けやすい学校は変わるからです。
同じ年度で比べる
実績は年度によって変わります。比べるときは、同じ年度の実績をそろえて見ましょう。できれば数年分を見ると、傾向がつかみやすくなります。
学校別のコースの有無を確かめる
特定の学校を目指すコースがある塾では、その学校の合格者が多くなりやすいものです。実績の差がコースの有無によるものかどうかを確かめておきましょう。【要確認】合格実績の数え方も、塾によって異なります。
実績を比べる4つのステップ


1. 通える範囲の校舎を選ぶ
通塾の時間や安全も考えて、通える範囲の校舎を選びます。
2. 実績を集める
校舎のチラシや塾のホームページで、各校舎の実績を集めます。
3. 表にまとめる
志望校ごとに、校舎ごとの合格者を表にまとめると、違いが見えやすくなります。ここで集めたものは、あくまで自分で調べた参考の情報として扱いましょう。
4. 子どもと照らし合わせる
最後に、子どもの性格や学力と照らし合わせて、どの塾が合いそうかを考えます。
比べる表の作り方の例
ステップ3の表は、志望校を縦に、校舎を横に並べると見やすくなります。さらに、何年分かを並べられるように、年度の欄も作っておきます(数字は一例です)。
| 志望校 | 塾Aの○○校舎 | 塾Bの△△校舎 | 塾Cの□□校舎 |
|---|---|---|---|
| 第1志望の学校 | 3人(前年2人) | 7人(前年8人) | 1人(前年0人) |
| 第2志望の学校 | 5人(前年6人) | 4人(前年3人) | 6人(前年5人) |
| 学校別コース | なし | 第1志望向けあり | なし |
| 家からの時間 | 15分 | 35分 | 20分 |
こうして並べると、塾Bは第1志望の合格者が多いものの、学校別のコースがあるからこそだと分かります。家からの時間も一緒に書いておくと、実績と通いやすさのバランスを考えやすくなります。
▶ 通う校舎の合格実績チラシの見方はこちら:塾の校舎ごとの合格実績、どう見る?|チラシの数字を見るときの4つのポイント
実績よりも優先したいこと
塾の合格実績は、塾を選ぶときの物差しの1つです。けれども、最も優先すべきなのは、子どもの学力の伸びや性格に合っているかどうかだと考えています。
実績の多い塾でも、授業の進め方や雰囲気が子どもに合わなければ、力を伸ばすのは難しくなります。逆に、実績の数は少なくても、子どもが楽しく通えて、学力が伸びている塾なら、それは子どもにとってよい塾です。
低学年のうちは勉強のリズムづくりを
わが家では、低学年のうちは、今の塾で勉強のリズムをつくりながら学力を養っていくことを考えています。低学年の塾は、志望校の対策よりも、学ぶ習慣や楽しさを身につける場でもあるからです。
志望校に向けた塾選びは、学年が上がって子どもの学力や性格がよりはっきりしてきたときに、あらためて考えても遅くありません。
▶ 実績の数だけで塾を選ばない理由はこちら:塾の「個人カルテ」に家庭の方針をどう書く?|小1で志望校を書くときの考え方と、実績の数だけで塾を選ばない理由
比べた情報の使い方
自分で比べた実績の表は、塾の説明会や面談で質問するときにも役立ちます。「この学校を目指す生徒には、どんなサポートがありますか」と聞くと、実績の数字だけでは分からない塾の取り組みが見えてきます。
また、数年後に塾を見直すときにも、比べた情報が手元にあると判断しやすくなります。表は捨てずに保存しておきましょう。
説明会で聞いてみたいこと
比べた表を持って説明会に行くと、聞きたいことがはっきりします。たとえば、次のような質問です。
- この学校を目指す生徒は、この校舎に毎年どのくらいいますか
- 学校別のコースは、何年生から、どの校舎で受けられますか
- 合格者の数には、講習だけを受けた生徒も含まれていますか
- 低学年から通っている生徒と、途中から入った生徒で違いはありますか
答えを表に書き足していくと、数字の背景が少しずつ見えてきます。同じ質問を複数の塾にすると、塾ごとの考え方の違いも比べられます。
比べるときに陥りやすい見方
実績を比べていると、合格者の数が多い塾ほどよく見えてしまいがちです。けれども、合格者の数は、その校舎に通う生徒の数や、その学校を目指す生徒の数によっても変わります。
たとえば、生徒数の多い校舎では、合格者の数も自然と多くなります。反対に、小さな校舎で数人の合格者が出ているなら、割合としては高いかもしれません。数字の大小だけで判断せず、背景を考えることが大切です。
また、1年だけの実績では、たまたまその年に力のある生徒が多かったということもあります。比べるときは、できるだけ数年分を見ておくと安心です。
学年ごとの「実績の見方」の変化
実績の見方は、子どもの学年によって変えていくのがおすすめです。
| 学年 | 実績を見るときの重さ | 優先したいこと |
|---|---|---|
| 小1〜小2 | 参考程度 | 勉強のリズム、塾が楽しいか |
| 小3〜小4 | 比べ始める | 授業の進め方、宿題の量 |
| 小5〜小6 | 志望校との相性を見る | 学校別の対策の有無、先生との相談のしやすさ |
低学年のうちに実績を比べておくことは、将来の選択肢を知る意味で役立ちます。ただ、実際に塾を決めたり変えたりする判断は、子どもの学力や性格が見えてきてからでも遅くありません。
よくある質問
Q. 合格実績が多い塾ほど、よい塾ですか?
A. 実績が多いことは塾の強みの1つですが、子どもに合うかどうかは別の問題です。授業の進め方や雰囲気も合わせて考えましょう。
Q. 志望校の合格者がいない校舎は避けたほうがよいですか?
A. すぐに避ける必要はありません。その学校を目指す生徒が少ないだけの場合もあります。先生に、その学校を目指す生徒へのサポートを聞いてみましょう。
Q. 低学年のうちから実績を気にするべきですか?
A. 低学年のうちは参考程度で十分です。学ぶ習慣や楽しさを身につけることを優先しましょう。
Q. 合格実績はどこで調べればよいですか?
A. 校舎で配られるチラシや、塾のホームページで公開されていることが多いです。数え方の説明もあわせて確かめましょう。
Q. 自分で調べた実績は、どのくらい信頼できますか?
A. 公開されている情報をもとにしていても、数え方の違いなどで正確に比べられないこともあります。あくまで参考の情報として使いましょう。
Q. 実績を自分で比べるのは大変です。どこまで調べればよいですか?
A. 通える範囲の2〜3校舎、志望校の候補2〜3校にしぼれば十分です。全部を調べようとせず、わが家に関係のある数字だけを集めましょう。
実績を比べたあとの5つのチェック
- □ 通える範囲の校舎だけを比べた
- □ 同じ年度の実績を見た
- □ 学校別のコースの有無を確かめた
- □ 数え方の違いを確かめた
- □ 子どもの性格や学力と照らし合わせた


まとめ:条件をそろえて比べ、最後は子どもに合うかで決める
近くの塾の合格実績を自分で比べるときは、同じ地域、同じ年度、学校別のコースの有無という3つの条件をそろえて見ることが大切です。そのうえで、実績は物差しの1つとして使い、子どもの学力の伸びや性格に合うかどうかを優先しましょう。
まずは、通える範囲にある塾の校舎を、地図で確かめるところから始めてみてください。
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