男子御三家と呼ばれる開成・麻布・武蔵、女子御三家と呼ばれる桜蔭・女子学院・雙葉。首都圏の中学受験で最難関とされるこれらの学校に合格する子には、どんな特徴があるのでしょうか。
結論から言うと、御三家に合格する子には、好奇心と探究心、自分で考える力、あきらめずに続ける力といった性格の特徴と、自分から学ぶ姿勢、勉強以外にも広い興味を持っていることが共通していると、よく言われます。そして、これらはどれも生まれつきの才能ではなく、家庭の環境や毎日の経験の中で育っていく力です。
この記事でわかること
- 御三家に合格する子に多いといわれる性格と勉強への姿勢
- 勉強以外の興味の広さが入試に生きる理由
- 家庭で育てられる4つのこと
御三家とはどんな学校?
御三家は、いずれも中高6年間の一貫教育を行う私立の学校で、難関大学への進学実績が高いことで知られています。高校からの募集は行っていない学校が多く、入学するには中学受験に合格する必要があります。男子校と女子校に分かれているのも特徴です。
同じ御三家でも、校風や入試の傾向はそれぞれ大きく違います。自由な校風で知られる学校もあれば、落ち着いた雰囲気の学校もあります。記述が多い学校、問題の量が多い学校など、出題の特徴もさまざまです。御三家だからという理由で選ぶのではなく、子どもに合う学校かどうかを見学で確かめることが大切です。
御三家に合格する子の性格


好奇心が旺盛で、探究心が強い
御三家に合格する子は、新しいことに興味を持ち、疑問を持ったらすぐに調べたり質問したりする姿勢を持っていることが多いと言われます。この好奇心が、学びを深く理解することにつながり、勉強を楽しむ原動力になります。
自分で考える力がある
与えられた課題をこなすだけでなく、自分で問題を見つけ、解き方を工夫する力も特徴の1つです。この力は、家庭や学校で、子どもが自分で考えて行動する機会をどれだけ持てたかによって育っていきます。
あきらめずに続ける力がある
難しい問題や長い時間の勉強にも、あきらめずに取り組む力も大切です。この力は、勉強だけでなく、スポーツや音楽などの習い事で、目標に向かって練習を続けた経験からも育ちます。うまくいかなかった経験を乗り越えることも、続ける力を強くします。
勉強への姿勢
自分から進んで学ぶ
親や先生に言われたから勉強するのではなく、自分から学びたいという気持ちを持っていることが多いと言われます。この自主性は、小さいころからの読書や、好奇心を大切にする環境の中で育つことが多いものです。好きな本を読む時間や、興味を持ったテーマを自由に調べる時間が、学ぶ楽しさを実感するきっかけになります。
目標を持ち、そこに向かって努力する
「この学校に行きたい」「将来こんなことがしたい」という具体的な目標を持ち、そのために何が必要かを考えて努力を続けられることも特徴です。目標を立てるときは、親や先生が一緒に考え、達成までの道のりを小さな目標に分けてあげると、子どもは自信を持って挑戦できます。
自分に合った勉強法と時間の使い方を知っている
自分に合った勉強の仕方を見つけ、計画的に学習を進めることが得意な子も多いと言われます。予習や復習の習慣、ノートの取り方、問題集の使い方の工夫。勉強の合間に休憩をとって集中を保つ方法も身につけています。こうした力は、子ども自身が予定を立てる経験を重ねることで、少しずつ育っていきます。
勉強以外の興味の広さ
御三家に合格する子は、勉強以外にもいろいろなことに興味を持っていることが多いと言われます。スポーツ、音楽、絵、科学の実験、プログラミングなど、熱中できるものがあることで、柔軟な考え方や、工夫する力が育っていきます。
読書の習慣も大切です。歴史や科学の本、物語など、いろいろなジャンルの本を読むことで、幅広い知識と語彙、考える力が身につきます。入試では、初めて読む文章や、初めて見る題材が出ることも多いので、ふだんからいろいろな世界に触れている子は、落ち着いて向き合えます。
「御三家だから」で選ばない
御三家に合格する子の特徴を知ると、「うちの子も御三家に」と考えたくなるかもしれません。ですが、御三家はゴールではなく、6年間を過ごす学校の選択肢の1つです。どんなに有名な学校でも、校風や授業の進め方が子どもに合わなければ、入学してから苦労することがあります。
たとえば、自由な校風の学校では、自分で考えて行動する力が強く求められます。一方で、面倒見のよさを大切にする学校では、先生と一緒に一歩ずつ進める安心感があります。どちらがよいかではなく、子どもがどちらで伸びるかを考えることが大切です。文化祭や説明会に親子で足を運び、子どもが「ここに通いたい」と感じるかどうかを確かめてみましょう。御三家以外にも、子どもに合う素晴らしい学校はたくさんあります。
家庭で育てられる4つのこと


1. 体験を広げる
図書館や博物館、科学館に連れて行く、旅行先で地図を見る、季節の自然に触れる。いろいろな体験をさせることで、子どもの好奇心は育ちます。子どもが「なぜ?」と聞いてきたら、すぐに答えを教えるのではなく、「一緒に調べてみよう」と声をかけてみましょう。
2. 自分で計画させる
1週間の勉強の計画を、子ども自身に立てさせてみましょう。最初はうまくいかないこともありますが、失敗から学ぶことも大切な経験です。親は口を出しすぎず、計画通りにいかなかったときに「次はどうする?」と一緒に考える役に回ります。
3. 読書の習慣をつける
子どもに合った本を一緒に選び、読書の時間を毎日の生活の中に作りましょう。読んだ本について話す時間を持つと、理解する力や説明する力も育ちます。
4. 好きなことを応援する
勉強以外の好きなことを、受験の邪魔と考えずに応援することも大切です。好きなことに打ちこんだ経験は、集中力や続ける力、工夫する力として、勉強にも生きてきます。子どものアイデアを大切にし、自由に取り組める時間を作ってあげましょう。
よくある質問
Q. 御三家を目指すなら、いつから準備すればいいですか?
A. 多くの家庭は、小3の2月から始まる塾の新4年のカリキュラムに合わせて準備を始めます。ただし、低学年のうちは受験勉強より、読書や体験で好奇心を育てることが大切です。
Q. うちの子は特徴に当てはまらない気がします。
A. ここで紹介した特徴は目安です。すべてに当てはまる必要はありませんし、毎日の環境の中で少しずつ育っていく力です。子どものよいところを見つけ、伸ばしていくことを大切にしてください。
家庭で育てる5つのチェック
- □ 子どもの「なぜ?」に一緒に調べた
- □ 1週間の計画を子どもに立てさせた
- □ 家族で博物館や図書館に行った
- □ 勉強以外の好きなことを応援した
- □ 結果より取り組みの過程をほめた


まとめ:たくさんの経験が合格への力になる
御三家に合格する子には、好奇心、自分で考える力、続ける力といった性格の特徴と、自分から学ぶ姿勢、勉強以外にも広い興味を持っていることが共通していると言われます。そして、これらはどれも家庭の環境や毎日の経験の中で育っていく力です。
勉強だけでなく、いろいろな経験を通して、子どもが自分の興味や得意を見つけられるように支えてあげましょう。まずは今週、子どもの「なぜ?」に一緒に向き合う時間を作ってみてください。
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