年長の冬、わが家は子どもが通う中学受験の塾を考えていました。いくつかの塾を比べる中で、一番大切にしたのは、「子どもを息切れさせたくない」ということでした。
塾のタイプを選ぶために、まずは子どもの今の学力を、冷静に、客観的に書き出してみることにしました。この記事では、年長の学力を5段階で書き出した方法と、その結果から塾のタイプを考えた理由を紹介します。
この記事でわかること
- 5段階で書き出した年長の学力
- 興味のあることも書き出す
- 書き出した評価は子どもに見せない
5段階で書き出した年長の学力


国語
ひらがなの読み書きは5段階で4、カタカナの読み書きは3、発音は3でした。
算数
1から20までの数字の理解は4、10までの足し算は3、10までの引き算は1、図形の認識は3でした。足し算に比べて、引き算はまだこれからという状態です。
英語
アルファベットの大文字は分かっていて、小文字はこれからです。簡単な単語やあいさつ、会話はできます。
興味
恐竜が大好きで、恐竜の名前や、肉食か草食かといった種類を、動画や図鑑で自分で調べています。
書き出した表の例
わが家が書き出した内容を表にまとめると、次のようになります(項目の一部です)。
| 教科 | 項目 | 5段階 | 気づいたこと |
|---|---|---|---|
| 国語 | ひらがなの読み書き | 4 | ほぼできている |
| 国語 | カタカナの読み書き | 3 | 似た形の文字をまちがえる |
| 算数 | 1〜20の数字の理解 | 4 | 数えることはできる |
| 算数 | 10までの足し算 | 3 | 指を使えばできる |
| 英語 | アルファベットの大文字 | 3 | 読めるが、書くのはこれから |
| 興味 | 恐竜 | 5 | 名前や食べものまでくわしい |
表にすると、全体の中でどこが得意で、どこがこれからなのかが一目で分かります。「興味」の欄が5だったことで、学力は平均並みでも、好きなことを深める力はあるのだと気づけました。
平均並みか少し下、でも悲観しない
書き出してみると、国語や算数の力は、一般的な平均並みか、少し下回るくらいのレベルでした。
ただ、まだ幼稚園児なので悲観はしていません。父親自身も受験のときはそうだったように、これから緩やかに底上げしていき、あと伸びで6年後の受験にピークを持っていく考えです。
塾のタイプを考える4つのステップ


1. 5段階で書き出す
教科ごとに項目を分けて、5段階で評価します。「できる」「できない」の2つではなく、段階で見ると、どこがもう少しで、どこがこれからかが分かりやすくなります。
2. 全体を見る
書き出した評価を見て、全体として平均と比べてどうかを考えます。
3. 伸び方を考える
最初から力を出すスタートダッシュ型か、少しずつ伸びていくあと伸び型かを考えます。
4. 塾のタイプを選ぶ
伸び方に合わせて、塾のタイプを選びます。
スタートダッシュ型か、基礎固め型か
今の学力が高い子は、早い段階から難しい内容に取り組むスタートダッシュ型の塾が合うかもしれません。
一方で、わが家の子どものように、今の学力が平均くらいか少し下の場合は、低学年のうちに基礎を固め、勉強する習慣の土台をつくることを考えると、親もサポートしながら、親身に教えてもらえる塾が合っていると考えました。
速いペースの授業に最初から合わせようとすると、子どもが息切れしてしまうかもしれません。6年間という長い期間で考えるからこそ、最初は無理のないペースで始めることが大切だと考えています。
2つの型と合う塾の目安
| 比べる点 | スタートダッシュ型 | 基礎固め型 |
|---|---|---|
| 今の学力の目安 | 多くの項目が4〜5 | 3前後の項目が多い |
| 合いそうな授業 | 速いペースで難しい問題にも取り組む | 基礎を丁寧に、くり返し確かめる |
| 家庭で気をつけたいこと | 難しい問題で自信をなくさないように | あせらず、できたことを積み重ねる |
| 見直しの時期の目安 | 学年の変わり目ごと | 小3の終わりごろに伸び方を見る |
どちらの型も、ずっと同じとは限りません。基礎固め型で始めた子が、学年が上がって力を伸ばすこともあります。最初の塾選びは「今の子どもに合うかどうか」で考え、学年が上がったら見直すくらいの気持ちで選ぶのがおすすめです。
▶ 「あと伸び」タイプの子の塾選びはこちら:「あと伸び」タイプの子の塾選び|低学年は丁寧な指導で土台を固め、高学年で伸ばすという考え方
興味のあることも書き出す
学力を書き出すときは、教科の力だけでなく、子どもの興味も書いておくのがおすすめです。わが家の場合は、恐竜のことを動画や図鑑で自分で調べていることを書き出しました。
興味のあることを自分で調べる習慣がある子は、勉強でも、分からないことを自分で調べる力を伸ばしやすくなります。
まずは入塾テストに向けて
こうした考えから、わが家では、まずは目の前の入塾テストを突破して、入塾することを目指しました。書き出した評価は、入塾テストに向けて何を練習すればよいかを考えるときにも役立ちます。たとえば、引き算のように評価の低い項目から練習を始めると、限られた時間を有効に使えます。
5段階で書き出すときのコツ
5段階で評価するときは、親の願望を入れずに、ふだんの様子をそのまま書くことが大切です。「本当はもう少しできるはず」と思っても、今の姿を冷静に見ることで、本当に必要な練習が見えてきます。
評価の基準は、厳密でなくてもかまいません。「ひとりで、すらすらできる」を5、「親が少し手伝えばできる」を3、「まだほとんどできない」を1、というように、家庭の中で目安を決めておくと評価しやすくなります。
項目は、できるだけ細かく分けるのがおすすめです。「算数」とまとめるより、「数字の理解」「足し算」「引き算」「図形」と分けたほうが、どこが得意でどこが苦手かがはっきりします。
書き出した評価は子どもに見せない
5段階の評価は、あくまで親が子どもの現在地を知るためのものです。子どもに「引き算は1だね」と伝える必要はありません。
子どもには、評価の低い項目を練習するときに、「これができると、もっと楽しくなるよ」と前向きに声をかけましょう。
半年ごとに書き直してみる
5段階の書き出しは、1回だけで終わらせず、半年ごとに書き直してみると、子どもの伸びがよく分かります。
| 時期 | 書き直すときに見ること |
|---|---|
| 入塾前 | 今の学力と、合いそうな塾のタイプ |
| 入塾から半年後 | 塾の授業で伸びた項目、まだ3以下の項目 |
| 1年後 | 型が変わってきていないか、塾が合っているか |
前回の表と並べて見ると、「カタカナが3から4になった」「足し算が指を使わずにできるようになった」といった小さな成長が見えてきます。成長が見えると、親も子どもの伸び方を信じて待てるようになります。
よくある質問
Q. 5段階の評価は、どのようにつければよいですか?
A. 親が感じる「よくできる」を5、「まだ難しい」を1として、ふだんの様子から評価します。厳密でなくてもかまいません。
Q. 平均より下だと、中学受験は難しいですか?
A. 年長の時点の学力だけで決まるものではありません。低学年で基礎を固め、少しずつ伸びていく子もいます。
Q. 評価は、どのくらいの頻度で見直せばよいですか?
A. 数か月に一度や、学年が変わるときなどに見直すと、子どもの成長が分かります。
Q. 英語や興味のことも、評価に入れたほうがよいですか?
A. 入れておくと、子どもの全体像がつかみやすくなります。入塾テストに直接関係しなくても、子どもの強みとして大切な情報です。
Q. スタートダッシュ型の塾が合うのは、どんな子ですか?
A. 今の学力が高く、速いペースの授業を楽しめる子は、早い段階から難しい内容に取り組む塾でも力を伸ばしやすいと言われます。
Q. 息切れしているサインには、どんなものがありますか?
A. 宿題に取りかかるまでに時間がかかる、塾に行きたがらない、疲れた様子が続くなどがあります。気づいたら、量やペースを見直しましょう。
Q. 5段階の基準がよく分かりません。
A. 厳密な基準はなくて大丈夫です。「ひとりでできる=5」「少し手伝えばできる=3」「まだできない=1」のように、家庭でおおまかに決めておけば、前回との比べ方がぶれにくくなります。
学力の現在地を見る5つのチェック
- □ 教科ごとに項目を分けた
- □ 5段階で冷静に評価した
- □ 興味のあることも書き出した
- □ 6年間の伸び方を考えた
- □ 息切れしない塾のタイプを考えた


まとめ:5段階で現在地を知り、息切れしない塾を選ぶ
塾を選ぶ前に、子どもの今の学力を5段階で書き出してみると、どこが得意で、どこがこれからかが見えてきます。今の学力が平均くらいなら、悲観せず、低学年で基礎を固めてあと伸びを目指す塾を選ぶという考え方もあります。
まずは、子どもの国語と算数の力を、項目ごとに5段階で書き出してみてください。
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