子どもの「できる・できない」を教科ごとに書き出す|入塾テスト前に現在地を知り、足りない所をドリルで補う

子どもの「できる・できない」を教科ごとに書き出す

年明け、わが家の子どもは、数日後に入塾テストの再挑戦を控えていました。連休中も、勉強の時間をとっていました。

前回のテストの結果については、試験の担当の方から説明を受けていました。このままでは、入塾テストの基準を越えるのは難しい。そう感じたわが家は、子どもの力について、何が理解できていて、何が理解できていないのかを冷静に分析することにしました。この記事では、そのときの書き出し方と、足りない所を補った方法を紹介します。

この記事でわかること

  • 楽しそうにこなしていたけれど
  • 現在地を知る4つのステップ
  • 分析は冷静に、声かけは温かく
目次

楽しそうにこなしていたけれど

それまでは、家で通信教材をもとに学習を進めていました。父親と一緒に取り組むテキストは、無難にこなしていて、楽しそうにも見えていました。

けれども、テストの結果を見ると、家での様子だけでは分からない課題があることが分かりました。そこで、教科ごとに「できること」と「できないこと」を書き出してみたのです。【要確認】入塾テストの科目や内容は、塾や年度によって異なります(元記事執筆時点の内容)。

3教科で分かった現在地

3教科で分かった現在地
3教科で分かった現在地

国語

できること:ひらがなとカタカナの読み書きはできる。

まだ怪しいこと:単語になると、読み書きが怪しくなる。

算数

できること:10までの足し算は、なんとかできる。

まだ怪しいこと:答えが10を超える足し算になると怪しい。図形を合わせる問題など、立体を認識する問題に慣れていない。

生活

できること:季節に関係する行事やものが分かる。たとえば、お正月は冬、たこあげや羽根つきなど。

書き出した表の例

わが家が実際に書き出した内容を、表にすると次のようになります。

教科できることまだ怪しいこと補う方法
国語ひらがな・カタカナの読み書き単語になると読み書きが怪しい絵と単語を結ぶドリル
算数10までの足し算答えが10を超える足し算おはじきで10のまとまりを作る
生活季節の行事やものが分かる時計の読み方毎日の生活で時刻を言う

「補う方法」の欄まで書いておくと、何から手をつければよいかがはっきりします。1つの教科で補う方法を1つにしぼると、子どもの負担も大きくなりません。

結論:今の教材だけでは足りない

書き出してみて分かったのは、それまでの通信教材だけでは、入塾テストに間に合わないということでした。そこで、国語と算数を、市販のドリルで補うことにしました。

新1年生に合ったドリルを探して取り組み始めました。まだ始めたばかりでしたが、数を数える問題、簡単な足し算のくり返しの練習、言葉の語彙を増やす練習ができそうだと感じていました。

現在地を知る4つのステップ

現在地を知る4つのステップ
現在地を知る4つのステップ

1. テストの結果の説明を聞く

まずは、テストの結果について、塾の説明をしっかり聞きます。どの問題でつまずいたのかが分かると、分析の手がかりになります。

2. 教科ごとに書き出す

教科ごとに、「できること」と「まだ怪しいこと」を書き出します。紙に書くことで、頭の中だけで考えるよりも、課題がはっきりします。

3. 原因を考える

できない理由を考えます。単語の読み書きが怪しいのは、語彙が少ないからなのか。10を超える足し算が怪しいのは、数の合成と分解が身についていないからなのか。原因が分かると、対策が立てやすくなります。

4. ドリルで補う

原因に合わせて、足りない所を補う教材を選び、練習します。

家での様子とテストの結果がずれる理由

家ではできているのに、テストでは点が取れない。こうしたずれには、いくつかの理由が考えられます。

理由家での様子テストでの様子
親が問題文を読んでいる聞けば分かる自分で読むと意味が取れない
ヒントを出している途中で声をかけると解けるひとりだと手が止まる
時間を計っていないゆっくりなら解ける時間内に終わらない
同じ形の問題に慣れているいつもの教材なら解ける形が変わると迷う

わが家の場合は、1つ目と2つ目が大きな理由でした。家で楽しそうにこなしていたのは、親がそばで読んだり、ヒントを出したりしていたからだと気づきました。

▶ 年長の入塾テスト対策はこちら:年長の入塾テスト対策|問題集2冊を3回くり返した算数と、読み聞かせクイズで備えた国語

家での様子とテストの結果は違うことがある

家で親と一緒に取り組んでいるときは、子どもも楽しそうで、できているように見えることがあります。けれども、親がヒントを出していたり、問題文を読んであげていたりすると、本当の力は見えにくくなります。

テストの結果は、子どもがひとりで取り組んだときの力を示しています。家での様子とテストの結果を比べることで、親が気づいていなかった課題が見えてきます。

▶ 自分で問題文を読む学習への切り替えはこちら:「親が横で読む」から「自分で問題文を読む」へ|入塾テストで分かった応用問題の弱点と、ひとりで取り組める問題集

書き出した内容を毎週見直す

一度書き出した「できること」と「まだ怪しいこと」は、そのままにせず、ときどき見直しましょう。ドリルで練習を続けるうちに、「まだ怪しいこと」が「できること」に変わっていきます。

見直すときは、子どもと一緒に表を見るのもおすすめです。「この前は10を超える足し算が難しかったけど、今はできるようになったね」と声をかけると、子どもも自分の成長を実感できます。

新しく苦手が見つかったら、表に書き足していきます。表が育っていく様子は、親にとっても、子どもの成長の記録になります。

分析は冷静に、声かけは温かく

子どもの課題を書き出していると、できないことばかりが目について、焦ってしまうこともあります。けれども、分析はあくまで、次に何をするかを決めるためのものです。

子どもには、できないことを責めるのではなく、「ここを練習したら、もっとできるようになるね」と前向きに伝えましょう。

入塾テストまでの数日の過ごし方

入塾テストまで数日しかない場合は、新しいことを詰め込むより、次のことを意識して過ごしました。

  • 「できること」の欄の問題を解いて、自信をつける
  • 問題文を自分で読む練習を、1日数問だけする
  • 時間を計って解くことに、少しだけ慣れておく
  • 前の日は早めに寝て、当日の朝はいつもどおりに過ごす

テストの直前は、子どもが「できる」と感じて試験に向かえることが何より大切です。「まだ怪しいこと」に取り組むのは、テストが終わってから、時間をかけて進めていけば十分です。

よくある質問

Q. 書き出すときは、どのくらい細かく書けばよいですか?

A. 「足し算」ではなく「答えが10を超える足し算」のように、具体的に書くと対策が立てやすくなります。

Q. 通信教材と市販のドリルは、両方続けたほうがよいですか?

A. 子どもの負担を見ながら判断しましょう。足りない所だけを市販のドリルで補う形にすると、無理なく続けやすくなります。

Q. テストの結果の説明を受けられないときはどうすればよいですか?

A. 答案が返ってくる場合は、答案を見ながら、どの問題で間違えたかを親子で確かめてみましょう。

Q. 書き出した表は、塾の先生に見せてもよいですか?

A. 見せると、先生も子どもの様子をつかみやすくなります。家庭で取り組んでいることと合わせて伝えると、アドバイスももらいやすくなります。

Q. 書き出した「まだ怪しいこと」が多すぎて、不安になります。

A. 多く書き出せたのは、子どもをよく見ている証拠です。全部を一度に補おうとせず、1つの教科につき1つずつ取り組み、できるようになったら「できること」の欄に移していきましょう。

現在地を書き出す5つのチェック

  • □ テストの結果の説明を聞いた
  • □ 教科ごとにできることを書いた
  • □ 教科ごとにできないことを書いた
  • □ 今の教材で足りるか考えた
  • □ 足りない所を補う教材を選んだ
現在地を書き出す5つのチェック
現在地を書き出す5つのチェック

まとめ:書き出して現在地を知り、足りない所を補う

入塾テストの前に、子どもの「できること」と「できないこと」を教科ごとに書き出すと、子どもの現在地がはっきりします。今の教材で足りない所が分かったら、市販のドリルなどで補っていきましょう。

まずは、紙を1枚用意して、教科ごとに「できること」と「まだ怪しいこと」を書き出してみてください。

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