鉄緑会は、授業の進みがとても速いことで知られています。中学生のうちは英語と数学の2科目で、元記事執筆時点の情報では、中1のうちに一般的な中3までの内容を終え、高校に入るともう一度くり返して学ぶ流れでした。
中高生になると、勉強の様子を親が直接見る機会は少なくなります。そんな中で、鉄緑会では、保護者会や定期的な成績の報告を通して、子どもの学習の様子を知ることができると言われています。この記事では、元記事執筆時点の保護者向けの仕組みと、途中から入塾した子の様子を見守るポイントを紹介します。【要確認】仕組みは変わる可能性があるため、最新の情報は塾の案内で確認してください。
この記事でわかること
- 親が受け取れる3つの情報
- 個別面談で聞きたいこと
- 報告を受け取ったあとの4ステップ
親が受け取れる3つの情報


保護者会
元記事執筆時点では、保護者会は年に1回行われていました。教科ごとに、その学年での学習のポイントが説明されます。子どもがどんな内容を学んでいるのかを知る、よい機会です。
個別面談
保護者会のあとには、希望者は教科ごとに先生と個別に面談することができました。クラスでの学習の様子などを、直接聞くことができます。
3か月ごとの報告
3か月に1回、出席の状況、宿題の提出状況、小テストの点数とクラス内の順位、先生からのコメントがまとめて送られてきていました。3か月ごとに様子が分かる、きめ細かい仕組みです。
これらの情報を通じて、子どもがきちんと学習できているか、授業についていけているかを把握できる仕組みになっています。
3つの情報の使い分け
3つの情報は、それぞれ見えることが違います。役割を分けて考えると、情報を受け取ったあとの行動がはっきりします。
| 情報 | 分かること | 親がすること |
|---|---|---|
| 保護者会 | その学年で学ぶ内容と、学習のポイント | 1年の見通しをメモしておく |
| 個別面談 | 授業中の様子、先生から見た課題 | 家での様子と照らし合わせる |
| 3か月ごとの報告 | 出席・宿題・小テストの結果の変化 | 前回の報告と並べて比べる |
報告は、届いた順にファイルにとじておくと、半年、1年の変化が一目で分かります。小テストの順位は上下しやすいので、1回ごとより、3回分ほどの流れで見るのがおすすめです。
途中から入塾した子の見守り
鉄緑会には、途中から入塾することもできます。ただし、すでに授業が進んでいるため、入塾した学年によっては、学校よりかなり先の内容から学び始めることになります。元記事執筆時点の情報では、中3で入塾した場合、数学は高校2年生の範囲にあたる数学ⅡBから学び始めることになり、理解して慣れるまでに1年ほどかかることもあると言われていました。
途中から入塾した子は、最初のうちは報告の結果が思うように出ないこともあります。それは、能力の問題ではなく、慣れるまでの時間が必要だということです。最初の数回の報告は、点数や順位よりも、出席と宿題の提出が続けられているかに目を向けましょう。
最初の半年で見たいことの目安
途中から入塾した場合、最初の半年は「追いつくための期間」と考えておくと、親も子も焦りにくくなります。目安として、次のような段階で見ていくとよいでしょう。
| 時期 | 見たいこと |
|---|---|
| 入塾〜3か月 | 休まず通えているか、宿題を出せているか |
| 3〜6か月 | 小テストで、解ける問題が少しずつ増えているか |
| 6か月以降 | クラス内の順位や点数が、安定してきているか |
最初の報告で順位が下のほうでも、出席と宿題の提出が続いていれば、まずは十分です。慣れるまでの時間は子どもによって違うので、周りの子と比べず、本人の前回と比べて見守りましょう。
▶ 鉄緑会の授業の進み方はこちら:鉄緑会の授業はどれくらい速い?|数学の学年別の進み方と、途中から入る子が準備したいこと
個別面談で聞きたいこと
個別面談の時間は限られているので、聞きたいことを事前にまとめておくと安心です。たとえば、「授業中の様子はどうか」「宿題の取り組み方で気になることはないか」「家庭で気をつけることはあるか」といった質問です。
報告の数字だけでは分からない、授業中の集中の様子や、質問に来ているかどうかなどを聞くことができれば、子どもの学習の様子がより具体的に見えてきます。面談で聞いたことは、子どもを責めるために使うのではなく、子どもを支えるためのヒントとして受け止めましょう。
中高生の勉強との距離のとり方
中高生になると、子どもは親に勉強の細かいことを言われるのを嫌がるようになります。親が細かく口を出しすぎると、かえってやる気を失ってしまうこともあります。
塾からの報告は、親が子どもの様子を知るための大切な情報です。ただし、報告の内容をすべて子どもに問いただすのではなく、気になることを1つにしぼって話すのがおすすめです。普段は子どもにまかせつつ、報告のタイミングで様子を確認する、という距離感がちょうどよいでしょう。
また、報告を見て気になることがあっても、すぐに結論を出さないことも大切です。1回の報告より、何回分かの変化を見て判断しましょう。
報告を受け取ったあとの4ステップ


報告を受け取ったら、まずは出席と宿題の提出状況から読みます。続けられていることがあれば、それを認めましょう。小テストの点数や順位は、そのあとに見ます。
そして、子どもに「困っていることはある?」と聞いてみます。中高生になると、親に細かく話すことは少なくなりますが、報告をきっかけにすると話しやすくなることもあります。最後に、次の3か月の目標を一緒に決めましょう。報告は、子どもを責める材料ではなく、親子で話すきっかけとして使うことが大切です。
報告をきっかけにした会話の例
中高生との会話は、問いただす形になると、すぐに終わってしまいがちです。報告を受け取ったときは、次のような聞き方を意識すると、子どもが話しやすくなります。
| 避けたい聞き方 | 言い換えの例 |
|---|---|
| なんでこの点数なの? | この小テスト、どんな問題が出たの? |
| 宿題やってないの? | 宿題、量はどんな感じ? 回ってる? |
| もっとがんばりなさい | 次の3か月で、何か1つ変えてみたいことある? |
親がすべてを知ろうとしなくても大丈夫です。気になることを1つだけ聞き、あとは子どもにまかせる。その繰り返しが、中高生の自分で学ぶ力を育てます。
よくある質問
Q. 保護者会には参加した方がよいですか?
A. 学年ごとの学習のポイントを知ることができるので、参加するのがおすすめです。個別面談を希望する場合は、聞きたいことを事前にまとめておきましょう。
Q. 報告の順位が低くて心配です。
A. まずは出席と宿題の提出が続けられているかを確認しましょう。途中入塾の場合は、慣れるまでに時間がかかることもあります。気になることがあれば、面談で先生に相談してみてください。
Q. 子どもが報告の内容を話したがりません。
A. 無理に聞き出さず、できているところを認める一言から始めましょう。「宿題、ちゃんと出しているね」と伝えるだけでも、子どもは話しやすくなります。
Q. 途中入塾の子が自信をなくしています。
A. 最初は分からないことが多いのが当たり前だと伝えましょう。慣れるまでに時間がかかることを親子で共有しておくと、焦らずに続けられます。
Q. 報告はどのくらいの期間、保管しておけばよいですか?
A. 何回分か並べて変化を見られるよう、ファイルにまとめて保管しておくのがおすすめです。面談のときにも役立ちます。
Q. 報告の内容が悪かったとき、塾に連絡したほうがよいですか?
A. 2回続けて気になる結果が出たときや、宿題の提出が止まっているときは、個別に相談してみるのがおすすめです。家での様子も合わせて伝えると、具体的なアドバイスをもらいやすくなります。
見守りの5つのチェック
- □ 保護者会の時期を確認した
- □ 個別面談で聞きたいことをまとめた
- □ 定期的な報告に目を通している
- □ 報告をもとに子どもと話した
- □ 途中入塾なら慣れる時間を見込んだ


まとめ:報告を、親子で話すきっかけに
鉄緑会では、保護者会、個別面談、3か月ごとの報告を通して、子どもの学習の様子を知ることができると言われています。途中から入塾した子は慣れるまでに時間がかかることもあるので、点数や順位より、続けられていることに目を向けましょう。報告は、子どもを責める材料ではなく、親子で話すきっかけです。
まずは、次の報告が届いたら、出席と宿題の欄から一緒に見てみてください。
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