中学受験の集団塾は、1クラスの人数が多いこともあります。先生の授業の質が高くても、大人数のクラスでは、一人ひとりの理解度まで細かく見るのは難しいものです。
特に、内気で授業中に質問できない子や、テストの解説を読んでも分からないまま次に進んでしまう子は、気づかないうちに理解の穴が広がってしまうことがあります。この記事では、大人数のクラスの集団塾に通う家庭が補いたい3つのことと、解説の読み方、テスト直しの進め方を紹介します。
この記事でわかること
- 家庭が補いたい3つのこと
- テスト直しの進め方
- 子どものタイプに合わせたフォロー
家庭が補いたい3つのこと


1. 質問の準備をする
授業中に手を挙げて質問するのは、大人数のクラスでは勇気がいります。そこで、家庭で宿題をしながら分からなかったところをメモしておき、授業の前後や質問の時間に持っていく習慣をつけましょう。
メモには、問題の番号と「どこまで分かって、どこから分からないか」を書いておくと、先生も短い時間で答えやすくなります。質問できる時間や方法は塾によって違うので、一度確認しておくと安心です。
2. 解説の読み方を身につける
テキストやテストの解説は、短くまとめられていることが多く、子どもが1人で読んで理解するのは難しい場合もあります。解説を読むときのコツを、家庭で一緒に身につけておくと、自分で理解できる問題が増えていきます。
3. テスト直しを原因ごとに進める
集団塾では、テストの回数も多くなりがちです。返ってきたテストをそのままにせず、間違えた原因ごとに直していくことで、次のテストにつながる力になります。
解説を読んで理解する4ステップ


まずは、自分の答えと解説を比べて、どこで考えが止まったのかを確かめます。次に、解説を1行ずつ区切って読み、分かるところに線を引いていきます。線が引けなかった行が、理解できていないところです。
解説が理解できたら、解説を閉じて、何も見ずにもう一度解きます。ここで解ければ、解説を読んだだけの状態から一歩進んだことになります。それでも分からないところは、メモして塾で質問しましょう。
親が解説を代わりに説明してあげるのも1つの方法ですが、毎回それをしていると、子どもが自分で読む力が育ちません。最初は一緒に読み、少しずつ子ども1人で読めるように手を離していくのがおすすめです。
テスト直しの進め方
テストが返ってきたら、間違えた問題を「知らなかった」「解き方は分かるがミスした」「時間が足りなかった」の3つに分けてみましょう。知らなかった問題はテキストに戻って覚え直し、ミスした問題はもう一度解き直し、時間が足りなかった問題は時間を計って解く練習をします。
テストの量が多いときは、全部を直そうとせず、正解した人が多い問題を優先して直すと効率よく力をつけられます。難しすぎる問題は、今は後回しにしても構いません。
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宿題の範囲を親子で確認する
大人数のクラスでは、宿題の範囲や提出の方法を聞き逃してしまう子もいます。塾から帰ってきたら、その日の宿題の範囲を親子で確認し、予定表に書き込んでおくと安心です。
宿題の量が多くてこなしきれないときは、基本の問題を優先し、どこまでやるかを親子で決めておきましょう。塾にすべてを任せるのではなく、授業で学んだことを家庭で定着させるという役割分担を意識すると、親の関わり方もはっきりします。
子どものタイプに合わせたフォロー
同じ集団塾に通っていても、子どものタイプによって必要なフォローは違います。積極的に質問できる子は、塾の質問の時間を上手に使えるように、何を聞くかを整理するサポートが向いています。
反対に、内気な子や、分からないことを分からないと言いにくい子は、家庭での声かけが大切です。宿題の様子を見て、手が止まっている問題があれば「どこまで分かった?」とやさしく聞いてみましょう。答えを教えるのではなく、分かっているところを言葉にしてもらうだけで、子どもは自分の理解を整理できます。
また、テストの結果が思うように出ないとき、子どもは「自分だけ分かっていない」と感じがちです。大人数のクラスでは、ほかの子の様子が見えにくい分、不安も大きくなります。「分からない問題があるのは当たり前。1つずつ解決していけば大丈夫」と伝えて、安心して質問できる気持ちを作ってあげることも、家庭の大切な役割です。
塾の面談や保護者会の機会があれば、家での様子を先生に伝えておくのもおすすめです。「授業中に質問しにくいようです」と一言伝えておくだけで、先生が声をかけてくれることもあります。塾と家庭がお互いの様子を知っておくと、大人数のクラスでも子どもを見守る目が増えます。
よくある質問
Q. 子どもが恥ずかしがって質問に行けません。
A. 最初は質問をメモに書いて、先生に渡すだけでも十分です。1回質問できると、次からは行きやすくなります。
Q. 親が解説を読んでも分からない問題はどうすればよいですか?
A. 無理に家庭で解決しようとせず、問題の番号をメモして塾で質問しましょう。分からない問題を持って行くことも、立派な学習です。
Q. テスト直しにどのくらい時間をかければよいですか?
A. 全部を直す必要はありません。正解した人が多い問題を中心に、1回のテストで5〜10問程度を目安にすると続けやすいです。
Q. 塾の先生に相談するのは気が引けます。
A. 子どもの様子を伝えることは、先生にとっても大切な情報です。短くても、家での様子をそのまま伝えると、指導に活かしてもらえることがあります。
集団塾のフォロー5つのチェック
- □ 質問したいことをメモしている
- □ 質問できる時間や方法を知っている
- □ 解説を読んだあとに解き直している
- □ テスト直しを原因ごとに分けている
- □ 宿題の範囲を親子で確認している


まとめ:塾と家庭で役割を分ける
大人数のクラスの集団塾では、質問の準備、解説の読み方、テスト直しの3つを家庭で補うことが大切です。解説を読んだら何も見ずに解き直し、分からないところはメモして質問する。この流れが身につくと、塾の授業をもっと活かせるようになります。
まずは、今週の宿題で分からなかった問題を1つ、メモに書いて塾に持って行くところから始めてみてください。
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