灘中学校の入試の特徴と、目指す家庭の準備|2日間の試験の流れと教科ごとに求められる力

灘中学校の入試の特徴と目指す家庭の準備

関西の最難関校として知られる灘中学校。東大や医学部への進学者が多いことでも有名で、全国から受験生が集まります。灘中を目指す家庭にとって、まず知っておきたいのが、ほかの多くの学校とは違う、独特の入試の形式です。

結論から言うと、灘中の入試は、2日間にわたって国語・算数・理科の3教科を受ける形式で、社会はありません。1日目は国語・算数・理科、2日目は国語・算数を受け、同じ教科でも1日目と2日目で問題の性格が大きく違うのが特徴です。どの教科も、知識の量より「その場で考える力」が問われます。

この記事では、2日間の入試の流れ、教科ごとに求められる力、家庭でできる準備、関西の入試日程の中での受験の組み方を紹介します。試験の形式は年度によって変わることがあるので、必ず最新の募集要項で確かめてください。

この記事でわかること

  • 灘中の2日間の入試の流れ
  • 教科ごとに求められる力と、家庭でできる準備
  • 関西の入試日程の中での受験の組み方
目次

灘中の2日間の入試の流れ

灘中の2日間の入試の流れ
灘中の2日間の入試の流れ

灘中の入試は、関西の私立中学校の入試が始まる1月中旬に行われます。1日目に国語・算数・理科の3教科、2日目に国語・算数の2教科を受け、合計点で合否が決まります。配点は合計500点とされています。

社会がないため、3教科の力がそのまま合否を左右します。特に算数と国語は2日間にわたって出題されるので、配点の上でも大きな比重を占めます。

教科ごとに求められる力

灘中の教科ごとに求められる力
灘中の教科ごとに求められる力

算数:1日目と2日目で問題の性格が違う

灘中の算数は、1日目と2日目で問題の性格が大きく違うと言われています。1日目は、答えだけを書く小問が多く、限られた時間の中で速く正確に解く力が求められます。2日目は、大問が中心で、途中の考え方や式を書く必要があり、じっくり考える力と、それを答案に表す力が問われます。

練習では、1日目型の問題と2日目型の問題を分けて取り組むのがおすすめです。1日目型は、時間を計って小問を解き、計算の速さと正確さを鍛えます。2日目型は、時間をかけて考え、途中の考え方を人に伝わるように書く練習をします。

国語:語句の知識から長文の記述まで

国語も2日間にわたって出題されます。語句や漢字、ことわざなどの知識を問う問題が多く出る日と、長い文章を読んで記述で答える問題が中心の日があり、幅広い力が求められます。知識の問題は、毎日の積み重ねがそのまま得点に表れる部分です。

長文の読解では、文章を正確に読み取ったうえで、自分の言葉で筋道立てて答える力が求められます。ことばノートで語彙を増やす、読んだ内容を短くまとめる、記述の答えを模範解答と比べて足りない要素を書き足す。こうした練習を日ごろから続けておきましょう。

▶ 家庭で続ける国語の習慣はこちら:中学受験の国語勉強法のコツを伝授

理科:実験データを読んで考える

理科では、実験や観察のデータを読み取り、そこから考える問題が多く出ます。知識を覚えているだけでなく、初めて見る実験の条件と結果を整理し、理由を考える力が必要です。計算を使う問題も多いので、算数の力とも深く関わります。

実験の問題では、「何を変えて、何を比べているのか」を最初に確かめる習慣をつけておくと、初めて見る問題にも落ち着いて向き合えます。

▶ 理科の実験問題の解き方はこちら:中学受験理科の実験問題|条件・結果・理由で読み解く家庭復習の進め方

家庭でできる準備

基礎を固めてから難問へ

灘中の問題は難しいことで知られていますが、いきなり難問ばかりに取り組むのはおすすめしません。まずは塾のテキストで、各単元の典型的な問題を確実に解けるようにすることが先です。基礎がしっかりしていれば、難しい問題も、知っている考え方の組み合わせとして見えてきます。

2日間続けて解く練習

2日間の入試は、体力と集中力も試されます。1日目の出来が気になって、2日目に気持ちを切り替えられないこともあります。過去問は、1日目と2日目をセットにして、2日続けて解く練習をしておくと、本番の流れに慣れることができます。1日目が終わったら、答え合わせより休むことを優先する、といった過ごし方も、家族で決めておきましょう。

知的好奇心を育てる

灘中の問題では、初めて見る題材が出ることも少なくありません。ふだんから、ニュースや身近な現象に「なぜ?」と興味を持ち、図鑑や本で調べる習慣があると、初めての問題にも前向きに向き合えます。科学館に出かける、家族で実験をしてみるといった体験も、理科の土台になります。

学年ごとの準備の目安

小4〜小5のうちは、灘中の対策を意識しすぎるより、塾のカリキュラムで各単元の基礎をしっかり身につけることが大切です。算数では計算の速さと正確さ、国語では語彙と読む量、理科では「なぜ」を考える習慣を育てておきましょう。この時期に身につけた土台が、小6での伸びを支えます。

小6になったら、灘中の過去問に少しずつ取り組み、問題の形式に慣れていきます。最初は解けない問題が多くても、焦る必要はありません。1日目型の小問で時間配分の感覚をつかみ、2日目型の大問で考え方を書く練習を重ねていくうちに、少しずつ手応えが出てきます。解けなかった問題は、塾の先生に質問して、考え方の筋道を確かめましょう。

親ができるサポート

最難関校を目指す受験は、子どもにとって大きなプレッシャーになります。親ができるいちばんのサポートは、成績の上下に一喜一憂せず、子どもが落ち着いて勉強に向き合える環境を整えることです。睡眠時間を確保し、食事と体調に気を配りましょう。

難しい問題に挑戦し続けると、思うように解けずに自信をなくす時期もあります。そんなときは、「前は手も足も出なかった問題に、ここまで書けるようになったね」と、過程の変化を具体的に伝えてあげてください。

関西の入試日程の中での受験の組み方

関西の私立中学校の入試は、1月中旬の同じ時期に集中して行われます。灘中を第一志望にする場合、その前後にどの学校を受けるかも大切な判断です。首都圏から受験する家庭もあり、その場合は首都圏の2月の入試の前に、力試しとして受けるケースもあります。

遠方から受験する場合は、前泊の宿の手配や、移動の疲れへの配慮も必要です。早めに日程を確かめ、塾の先生と相談しながら受験の計画を立てましょう。

よくある質問

Q. 灘中に社会の対策は必要ですか?

A. 灘中の入試には社会がないため、灘中だけを考えるなら社会の対策は必要ありません。ただし、併願校で社会がある場合は、そちらに合わせた対策が必要です。

Q. 過去問は何年分くらい解けばいいですか?

A. 第一志望であれば、多くの年度に取り組む家庭が多いようです。何年分解くかより、1日目と2日目の形式の違いに慣れ、解き直しまでていねいに行うことが大切です。

灘中を目指す5つのチェック

  • □ 最新の募集要項で試験の形式を確かめた
  • □ 算数を1日目型と2日目型に分けて練習した
  • □ 国語の語句・知識を毎日積み上げた
  • □ 理科の実験データの問題に慣れた
  • □ 2日間続けて過去問を解いてみた
灘中を目指す5つのチェック
灘中を目指す5つのチェック

小6の11月〜入試直前にこの記事を使うなら

灘中の入試は1月です。この時期は過去問で2日間の流れを一度通して体験し、1日目の出来を2日目に引きずらない気持ちの切り替え方を親子で話しておきましょう。日程の詳細は必ず最新の募集要項で確かめてください。

まとめ:形式を知り、基礎の上に考える力を育てる

灘中の入試は、2日間で国語・算数・理科を受ける独特の形式で、社会はありません。算数と国語は1日目と2日目で問題の性格が違い、理科では実験データを読んで考える力が求められます。

形式をよく知ったうえで、まずは基礎を固め、1日目型・2日目型の問題をそれぞれ練習し、2日間続けて解く経験を積んでおきましょう。まずは最新の募集要項を確かめるところから始めてみてください。

関連記事

あわせて読みたい

迷ったらここから|目的別に読む

新着記事をもっと見る ▶
灘中学校の入試の特徴と目指す家庭の準備

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次