中学受験の国語の勉強法|家庭で続ける「読む・ことば・まとめる」3つの習慣と、苦手意識の減らし方

中学受験の国語の勉強法

「国語の成績を上げたいけれど、何をすればいいのか分からない」。算数なら問題集を解く、理科や社会なら暗記をする、と勉強の形が見えやすいのに比べて、国語は家庭で何をすればよいかが分かりにくい教科です。

結論から言うと、中学受験の国語は、「読む」「ことば」「まとめる」の3つの習慣を毎日少しずつ続けることで伸びていきます。読むでは、たくさん読む多読と、ていねいに読む精読を組み合わせます。ことばでは、知らない言葉をノートに集めて語彙を増やします。まとめるでは、読んだ内容を短く言葉にする練習をします。

この記事でわかること

  • 国語の力を育てる「読む・ことば・まとめる」3つの習慣
  • 音読と親子の会話の生かし方と、楽しく続ける工夫
  • 苦手意識を減らす声かけと、文章の種類ごとの読み方
国語を伸ばす3つの習慣
国語を伸ばす3つの習慣
目次

習慣1:多読と精読を組み合わせて読む

多読と精読の違い
多読と精読の違い

読解力は、国語のすべての土台です。読む力を育てるには、たくさん読む「多読」と、ていねいに読む「精読」を組み合わせるのが効果的です。

多読:好きな本から読む量を増やす

多読では、子どもが興味を持てる本から始めます。物語が好きなら物語、生き物が好きなら図鑑や科学の読み物、歴史が好きなら伝記や歴史漫画でもかまいません。最初は読む体力をつけることが目的なので、内容のレベルより「楽しく読めるか」を大切にしましょう。

1日20〜30分ほど、読書の時間を決めておくと習慣になりやすくなります。慣れてきたら、少しずつジャンルを広げ、説明文に近いノンフィクションの本や、少し難しい言葉が出てくる本にも挑戦してみましょう。

精読:短い文章をていねいに読む

精読では、塾のテキストや問題集の文章など、短い文章を1つ選び、ていねいに読みます。段落ごとに「この段落で言いたいことは何か」を一言で書き出し、分からない言葉は辞書で調べます。物語文なら、登場人物の気持ちが変わった場面に線を引いてみましょう。

精読は時間がかかるので、週に1〜2回で十分です。多読で読む量を、精読で読み方を育てる。この2つがそろうと、入試の初めて読む文章にも落ち着いて向き合えるようになります。

習慣2:知らない言葉を集めて語彙を増やす

語彙力は、読解力と直結しています。知らない言葉が多いと、文章の意味をつかめず、設問にも答えられません。語彙を増やすには、出会った言葉を「集める」習慣が役に立ちます。

おすすめは「ことばノート」です。本や問題、ニュースで知らない言葉に出会ったら、ノートに書き出し、意味と、その言葉を使った短い文を書きます。新聞や雑誌でおもしろい表現を見つけたら、切り抜いて貼るのもよいでしょう。ノートは、時々見返して、覚えた言葉に印をつけていくと、増えていく様子が目に見えて分かります。

朝の10分を、ことわざや慣用句、四字熟語の練習にあてるのも効果的です。家族で「今日覚えた言葉」を夕食のときに1つずつ発表し合うと、楽しく続けられます。大人がふだんの会話で、子どもにとって少し背伸びした言葉を使うことも、語彙を増やす助けになります。

習慣3:読んだ内容を短くまとめる

3つ目の習慣は、読んだ内容を短い言葉でまとめることです。本を読み終わったら、「どんな話だった?」と聞き、2〜3文で話してもらいます。最初はうまくまとめられなくても大丈夫です。「誰が、どうして、どうなった」の順で話すように声をかけると、少しずつ話の筋をつかめるようになります。

慣れてきたら、話すだけでなく、ノートに2〜3文で書いてみましょう。文章の大事なところを選んで短くまとめる力は、記述問題の土台になります。感想文のような長い文章は必要ありません。短く、正確にまとめることを目標にしましょう。

▶ 記述が書けないときの直し方はこちら:中学受験の国語|記述が空欄になる子へ。家庭で確認する方法

音読と親子の会話も国語の力になる

低学年や国語が苦手な子には、音読もおすすめです。声に出して読むと、どこで読み間違えているか、どこで意味がつかめていないかが、聞いている親にもよく分かります。句読点で区切って読めているか、会話文の調子を変えて読めているかを見てみましょう。1日1ページでも、続けると文章を読むリズムが身につきます。

ふだんの親子の会話も、国語の力を育てます。「今日の給食で何がいちばんおいしかった?どうして?」のように、理由まで聞く質問をすると、子どもは自分の考えを筋道立てて話す練習になります。ニュースを見ながら「これってどういうことだと思う?」と聞いてみるのもよいでしょう。答えを教えるのではなく、考えて言葉にする時間を作ることが大切です。

楽しく続けるための工夫

国語の習慣は、続けることがいちばん大切です。そのためには、子どもが楽しめる工夫を取り入れましょう。クイズ形式の問題集や、言葉のパズル、しりとりや連想ゲームなど、ゲーム感覚で言葉に触れられる方法はたくさんあります。

家族で言葉遊びをする時間を作るのもおすすめです。「『あ』で始まる気持ちを表す言葉をいくつ言える?」といった遊びは、語彙の確認にもなります。オンラインの学習ツールを使う場合は、時間を決めて取り入れましょう。

苦手意識を減らす声かけ

国語が苦手な子は、「何をやってもできない」と感じていることがあります。そんなときは、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。「この言葉、先週ノートに書いたものだね」「まとめるのが前より短くなったね」と、具体的な変化を見つけてほめてあげましょう。

間違えた問題は、責めるのではなく、一緒に原因を探します。「どこで迷った?」「答えのヒントは本文のどこにあった?」と聞いてみると、子ども自身が自分の読み方のくせに気づけます。「今週は漢字を毎日5つ」「ことばノートに10個書く」など、短い期間で達成できる目標を立てると、達成感を味わいやすくなります。

文章の種類ごとの読み方

習慣で読む力の土台ができたら、入試に出る文章の種類ごとの読み方も身につけていきましょう。物語文では、登場人物の気持ちの変化を、きっかけ、行動、会話から読み取ります。説明文では、筆者の言いたいことを段落ごとに追い、図表がある場合は本文とのつながりを確かめます。

▶ 物語文の心情の読み方はこちら:中学受験の国語 物語文の心情の変化を本文から読む家庭復習

よくある質問

Q. 読書が嫌いな子はどうすればいいですか?

A. 無理に本を読ませるより、図鑑や漫画、好きなテーマの雑誌など、子どもが興味を持てるものから始めてみてください。親が読んでいる姿を見せることも、読書のきっかけになります。

Q. 国語の勉強は1日どのくらいすればいいですか?

A. 読書20〜30分、ことばの練習10分ほどを毎日続けるのが1つの目安です。長い時間を一度にとるより、短くても毎日続ける方が力になります。

国語の習慣を確かめる5つのチェック

  • □ 1日20〜30分の読書の時間をとった
  • □ 知らない言葉をノートに書いた
  • □ 週に1回は短い文章を精読した
  • □ 読んだ内容を2〜3文で話した
  • □ できたことを具体的にほめた
国語の習慣を確かめる5つのチェック
国語の習慣を確かめる5つのチェック

小6の11月〜入試直前にこの記事を使うなら

小6の直前期は、新しく読書量を増やすより、過去問の文章を「1文でまとめる」練習に絞るのが効果的です。答え合わせのあとに、親子で「この文章は何を言っていた?」と1分だけ話してみてください。

まとめ:国語は毎日の習慣で育つ

中学受験の国語は、一気に伸びる教科ではありません。「読む」「ことば」「まとめる」の3つの習慣を毎日少しずつ続けることで、読解力も語彙も記述の力も育っていきます。多読と精読を組み合わせ、ことばノートで語彙を増やし、読んだ内容を短くまとめる練習をしましょう。

焦らず、子どもと一緒に楽しみながら続けることが大切です。まずは今日から、ことばノートを1冊用意するところから始めてみてください。

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