中学受験の塾選びで、多くの家庭がまず候補に挙げるのが、日能研、四谷大塚、SAPIX、早稲田アカデミーの大手4塾です。どれも長い歴史と多くの合格実績がある塾ですが、教材やテスト、授業の進め方にはそれぞれ特徴があります。
結論から言うと、4塾の違いを大まかにつかんだうえで、講師、合格実績、カリキュラム、情報量、通いやすさ、費用の6つのポイントで候補を比べると、子どもに合う塾を選びやすくなります。どの塾が一番ということはなく、子どもの性格や学び方、志望校、家庭の状況との相性がいちばん大切です。
この記事では、大手4塾の特徴をざっくり紹介し、塾選びの6つのポイントとそれぞれの確かめ方を紹介します。カリキュラムやテストの名前は変わることがあるので、最新の情報は各塾の公式サイトや説明会で確かめてください。
この記事でわかること
- 日能研・四谷大塚・SAPIX・早稲田アカデミーの大手4塾の特徴
- 塾選びの6つのポイントと、それぞれの確かめ方
- テストとクラス分けの考え方と、家庭の関わり方の違い
大手4塾の特徴をざっくり比べる


日能研
日能研は、テストや模試の機会が多い塾として知られています。自社で全国規模の模試を実施していて、定期的に自分の位置を確かめられるのが特徴です。成績の推移が見えやすいので、次のテストに向けて目標を立てやすく、やる気を保つきっかけにもなります。授業では、子どもが考えて発言する場面を大切にしていると言われます。
四谷大塚
四谷大塚は、多くの塾で使われている教材「予習シリーズ」を作っている塾です。週ごとに学んだ内容を確かめるテストや、クラス分けのための組分けテストがあり、毎週の学習の成果を確かめながら進められます。予習シリーズを使う提携塾が多いのも特徴で、校舎の外でも同じ教材やテストで学ぶ子がたくさんいます。
SAPIX
SAPIXは、難関校の合格者が多いことで知られる塾です。授業はその日に配られるプリント教材を使って進み、家で復習することを前提にした「復習中心」の学び方が特徴です。テストの結果でクラスが細かく入れ替わるので、競い合う環境で伸びる子に向いていると言われます。
早稲田アカデミー
早稲田アカデミーは、四谷大塚の予習シリーズを使い、オリジナルの教材を組み合わせて授業を進める塾です。少人数のクラスと、子どものやる気を引き出す熱意ある指導が特徴です。小6では志望校別の講座で、学校ごとの出題に合わせた対策を進めます。セミナーやイベントも多く開かれています。
▶ SAPIXと早稲田アカデミーの違いをくわしく:【徹底比較】SAPIX離れと増える早稲アカ
塾選びの6つのポイント


1. 講師の質
講師の質はとても大切ですが、実際に通ってみないと分からない部分も多いものです。面談や電話、体験授業での先生の話し方や対応は、信頼できるかを判断する大切な材料になります。子どもの質問にていねいに答えてくれるか、保護者の相談に誠実に向き合ってくれるかを見てみましょう。
2. 合格実績
どの学校に何人合格しているかは、大切な判断材料です。ただし、合格者数の多さだけでなく、志望校に近い学校の実績が毎年安定しているか、近くの校舎の実績はどうかにも目を向けましょう。合格者数は塾の規模にも比例するので、数字の中身を確かめることが大切です。
3. カリキュラム
子どもと志望校に合ったカリキュラムかどうかを確かめます。どんなに分かりやすい授業でも、志望校の出題に合っていなければ、後から対策に苦労することになります。学ぶ単元の順番、確認テストの頻度、志望校別の講座があるかなどを、説明会で聞いてみましょう。
4. 情報量
中学受験の情報やノウハウをたくさん持っている塾は、面談のときに具体的な助言をもらいやすくなります。志望校の最新の入試の傾向や、併願校の組み方などを相談してみて、どれだけ具体的に答えてくれるかを確かめましょう。
5. 通いやすさ
通いやすさも大切なポイントです。塾がある日は、多くの子が18時以降に帰宅することになります。夜道でも安全に帰れるか、駅からの道は明るいかを確かめておきましょう。遠い塾に自転車で通わせるのは、安全の面でも、時間の面でも負担が大きくなります。保護者が送り迎えできるかどうかも含めて考えましょう。
6. 費用
塾の費用は、月謝だけでなく、教材費、季節講習、模試、志望校別の講座などを含めた1年分の総額で比べることが大切です。費用だけでなく、受けられるサポートやカリキュラムとのバランスも考えて、家庭に合う塾を選びましょう。
4塾に共通する「テストとクラス分け」の考え方
大手4塾に共通するのが、定期的なテストとクラス分けのしくみです。テストの結果でクラスが上がったり下がったりすることで、子どもは自分の位置を知り、次の目標を立てることができます。競争がやる気につながる子にとっては、大きな刺激になります。
一方で、テストの結果に一喜一憂しすぎると、親子ともに疲れてしまいます。クラスの上下より、「前回できなかった問題が解けたか」「同じミスをくり返していないか」に目を向けることが大切です。テストの直しを家庭でどう進めるかは、どの塾に通う場合も大きなポイントになります。
家庭の関わり方も塾によって違う
塾によって、家庭で見る量にも違いがあります。プリント教材が中心の塾では、教材の整理や復習の管理を家庭で担う場面が多くなります。予習シリーズを使う塾では、週ごとのテストに向けて、宿題の進み具合を確かめることが中心になります。
共働きの家庭や、下のきょうだいがいて手が回りにくい家庭は、説明会で「家庭ではどこまで見る必要がありますか」と聞いておくと安心です。親が見られる量と、塾が求める量が合っているかも、塾選びの大切なポイントです。
6つのポイントをどう比べるか
6つのポイントは、「講師とカリキュラム」「実績と情報量」「通いやすさと費用」の3つの組に分けて考えると比べやすくなります。候補の塾ごとに表を作り、説明会や体験授業で分かったことを書きこんでいきましょう。
そして最後は、子どもが体験授業でどう感じたかを大切にしてください。「先生の話が分かりやすかった」「また行きたい」と子どもが感じる塾は、長い受験生活を一緒に走る心強い味方になります。
▶ 子どものタイプで考える塾の選び方はこちら:【必見】間違えない塾の選び方
よくある質問
Q. 大手4塾以外の塾は選ばない方がいいですか?
A. そんなことはありません。地域の塾や少人数の専門塾、個別指導など、子どもに合う選択肢はたくさんあります。大手の塾と組み合わせて使う家庭もあります。
Q. 塾を決めるのはいつごろがいいですか?
A. 大手の塾は小3の2月から新4年の授業が始まるのが一般的です。小3の秋から冬にかけて、説明会や体験授業に参加して候補をしぼる家庭が多いようです。
塾選びの5つのチェック
- □ 4塾の教材とテストの違いを知った
- □ 面談で先生の話し方と対応を見た
- □ 志望校に合うカリキュラムか確かめた
- □ 夜の帰り道の安全を確かめた
- □ 講習や模試を含めた費用を比べた


まとめ:違いを知って、相性で選ぶ
日能研、四谷大塚、SAPIX、早稲田アカデミーの大手4塾は、教材やテスト、授業の進め方にそれぞれ特徴があります。違いを大まかにつかんだうえで、講師、合格実績、カリキュラム、情報量、通いやすさ、費用の6つのポイントで比べてみましょう。
どの塾が一番ということはありません。子どもの性格や学び方、志望校、家庭の状況に合う塾を選ぶことが、中学受験を前向きに進めるいちばんの近道です。
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