毎日の家庭学習を続けるのは、子どもにとっても親にとっても簡単なことではありません。そんなとき、ちょっとした道具が、勉強を続けるきっかけになることがあります。
書きやすい鉛筆を使うと書くことが楽しくなったり、ストップウォッチで時間を計ると集中しやすくなったりします。この記事では、勉強が続く文房具と時間の道具を、書く道具、時間の道具、整理の道具の3つのグループに分けて、選び方と使い方を紹介します。
この記事でわかること
- 道具の3つのグループ
- 整理の道具:ルーズリーフとクリアファイル
- 道具を選ぶときのコツ
道具の3つのグループ

どのグループの道具も、高価なものである必要はありません。大切なのは、子どもが使いやすいと感じ、毎日の勉強の中で自然に使えることです。それぞれのグループの選び方と使い方を、順番に見ていきましょう。
書く道具:鉛筆とシャープペンシル
低学年のうちは、鉛筆を使うことが多いでしょう。芯がやわらかめの鉛筆は、軽い力でも濃く書けるので、書くことが楽しくなります。筆圧が弱い子にも向いています。
いちばん大切なのは、子どもが書きやすいと感じる鉛筆を選ぶことです。いくつか試してみて、子どもが「これがいい」と思えるものを選びましょう。自分で選んだお気に入りの道具は、使いたくなるものです。
高学年になってシャープペンシルを使うようになったら、芯が折れにくいものや、持つ部分がやわらかいものを選ぶと、長い時間書いても手が疲れにくくなります。筆圧が強い子は、芯が折れるたびに集中が切れてしまうので、折れにくい工夫のあるものがおすすめです。
時間の道具:ストップウォッチと目覚まし時計

ストップウォッチやキッチンタイマーは、時間を意識して勉強するのに役立ちます。たとえば、ドリル1ページにかかる時間を計って記録しておくと、前より速くなったことが目に見えて分かります。
模試や入試の本番を想定して、時間を計って問題を解く練習にも使えます。時間配分の感覚は、くり返し計ることで少しずつ身についていきます。
目覚まし時計は、朝の学習の習慣づくりに役立ちます。新しい目覚まし時計を子どもと一緒に選ぶと、早起きが楽しみになることもあります。朝に計算や漢字の練習をする習慣がつくと、夕方以降の時間に余裕が生まれます。
時間を計った記録は、カレンダーやノートの端に書いておくと、1週間、1か月と続けたあとに見返すことができます。記録が少しずつ縮まっていく様子は、子どもにとって大きな自信になります。
時間を計る練習の進め方
ストップウォッチを使うときは、いきなり目標時間を決めるより、次のような段階で進めると、子どもが焦らずに続けられます。
| 段階 | やること | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 時間を計るだけ。記録して終わり | 1〜2週間 |
| 2 | 前回の記録と比べる | 2〜3週間 |
| 3 | 「前回より10秒速く」など小さな目標を決める | 1か月〜 |
| 4 | 模試や入試の時間配分を意識して解く | 高学年 |
段階1の「計るだけ」の期間を作るのがポイントです。計られることに慣れていない子は、最初は時間を気にして字が雑になったり、ミスが増えたりします。慣れてくると、時間を意識しながらも落ち着いて解けるようになります。
整理の道具:ルーズリーフとクリアファイル
ルーズリーフは、書いたものを整理しやすく、なくしにくいのが良いところです。苦手なところや覚えたいことを書いて、バインダーにはさんで持ち歩けば、すき間の時間に見直すことができます。ノートより軽いのも便利です。
クリアファイルは、塾や学校のプリントを教科別に分けておくのに役立ちます。教科ごとに色を変えておくと、必要なプリントがすぐに見つかります。小さめのサイズなら、かばんに入れて持ち歩き、出かけた先でも勉強できます。
教科ごとの色分けの例
クリアファイルの色分けは、家族で決めておくと、親がプリントを探すときにも迷いません。
| 教科 | ファイルの色 | 入れるもの |
|---|---|---|
| 算数 | 青 | 塾のプリント、間違えた問題のコピー |
| 国語 | 赤 | 漢字テスト、読解の解き直し |
| 理科 | 緑 | 図や表のまとめ |
| 社会 | 黄 | 地図や年表のプリント |
| 返却済み | 透明 | 終わったテスト(月末に整理) |
「返却済み」のファイルを1つ作っておくと、終わったプリントの置き場所に迷いません。月末に親子で中身を見直し、取っておくものと処分するものを分けると、ファイルが増えすぎるのを防げます。
▶ 家庭学習に置いておきたい4つの道具はこちら:家庭学習に置いておきたい4つの道具|ホワイトボード、地図・地球儀、辞書、コンパスの使い方
机まわりを整える
道具を活かすためには、机まわりを整えておくことも大切です。鉛筆や消しゴム、定規など毎日使うものは、ペン立てや小さなケースにまとめて、すぐに手に取れる場所に置きましょう。
勉強を始める前に、机の上を片付ける習慣をつけると、気持ちの切り替えにもなります。終わったら、使った道具を元の場所に戻すところまでを1つの流れにしておくと、次の勉強もスムーズに始められます。
鉛筆は、勉強を始める前に削っておくと、途中で手が止まりません。前の日の夜に、鉛筆を削って筆箱に入れておくことを、子どもの仕事にするのもよい方法です。準備をすることで、明日も勉強しようという気持ちが自然と生まれます。
また、消しゴムは、よく消えて紙が破れにくいものを選ぶと、ストレスなく書き直せます。小さな道具の使いやすさが、毎日の勉強の気持ちよさにつながります。
道具を選ぶときのコツ
道具を選ぶときは、親が決めるのではなく、子どもと一緒に選ぶのがおすすめです。自分で選んだ道具は大切に使い、使いたい気持ちが勉強のやる気にもつながります。
ただし、道具を増やしすぎると、かえって気が散ってしまうこともあります。机の上には、その日に使う道具だけを出すようにしましょう。
学年ごとにそろえたい道具の目安
道具は、学年が上がるにつれて少しずつ入れ替えていくと、そのときの勉強に合ったものを使えます。
| 学年 | 書く道具 | 時間の道具 | 整理の道具 |
|---|---|---|---|
| 小1〜小2 | やわらかめの鉛筆、太めの消しゴム | キッチンタイマー | 教科別のクリアファイル |
| 小3〜小4 | 鉛筆と赤青えんぴつ | ストップウォッチ | ルーズリーフで苦手まとめ |
| 小5〜小6 | 鉛筆またはシャープペンシル | 秒まで分かる時計 | バインダーで持ち歩き |
道具を入れ替えるタイミングは、新学年や塾の学期の始まりがおすすめです。新しい道具を自分で選ぶことが、「また新しい学年でがんばろう」という気持ちの切り替えにもなります。
よくある質問
Q. 低学年からシャープペンシルを使ってもよいですか?
A. 学校によっては、低学年は鉛筆を使うように決まっていることもあります。学校のルールを確認し、家庭学習でも書きやすい鉛筆から始めるのがおすすめです。
Q. タイマーで時間を計ると、子どもが焦ってしまいます。
A. 最初は時間を計るだけで、目標の時間は決めないようにしましょう。記録が少しずつ縮まっていくのを一緒に喜ぶと、焦らずに続けられます。
Q. 文房具は、どのくらいの頻度で新しくすればよいですか?
A. すり減ったり使いにくくなったりしたら替えるので十分です。学年が上がったときや、新しい塾の学期が始まるときに、子どもと一緒に選び直すのも気分が変わっておすすめです。
Q. 消しゴムをよくなくしてしまいます。
A. 筆箱に入れる消しゴムを1つにし、名前を書いておくと、なくしたときに気づきやすくなります。予備は家に置いておき、なくしたら自分で取りに行くルールにするのも1つの方法です。
道具選び5つのチェック
- □ 手が痛くならない鉛筆を選んだ
- □ 時間を計る道具がある
- □ プリントを教科別に整理している
- □ 持ち歩ける整理の道具がある
- □ 子どもが気に入っている

まとめ:お気に入りの道具で、勉強を続けるきっかけを
書きやすい鉛筆やシャープペンシル、時間を意識できるストップウォッチや目覚まし時計、プリントを整理できるルーズリーフやクリアファイル。道具は、毎日の勉強を続けるきっかけになります。子どもと一緒に、お気に入りの道具を選んでみましょう。
まずは、ドリル1ページにかかる時間を、ストップウォッチで計るところから始めてみてください。
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