年長の冬、わが家の子どもは、翌日の夕方に塾の入塾テストを控えていました。6歳にとっては、初めての模試に続く大きなテストです。
親としては、できる限りの対策をしてあげたいと考えていました。一方で、子どもにはプレッシャーをかけたくないとも思っていました。この記事では、わが家がテストの前日までに取り組んだ準備と、子どもへの声かけを紹介します。
この記事でわかること
- 前日までの3つの準備
- 前日の過ごし方
- 親の緊張を子どもに伝えない
前日までの3つの準備


1. 初めての模試を5回復習した
少し前に、子どもは初めての模試として全国規模のテストを受けていました。その問題を、前日も含めて5回復習しました。
同じ問題を何度も解くと、子どもは問題の形式に慣れ、解き方も身についていきます。1回目に間違えた問題が、5回目にはすらすら解けるようになることもあります。
2. 受験した人の声から出やすい問題を予想した
入塾テストを受けた人の声を調べて分析し、出やすそうな問題を予想しました。どんな形式の問題が出るのかを知っておくと、準備の的をしぼることができます。
3. 市販の問題で練習した
予想した問題に近いものを、市販の問題集から選び、短い期間で取り組ませました。
3つの準備の進め方の目安
3つの準備は、テストの2〜3週間前から、次のように進めました。
| 時期 | 準備 | 1日の時間の目安 |
|---|---|---|
| 3週間前〜 | 模試の復習(1〜3回目) | 20分 |
| 2週間前〜 | 受験した人の声から出やすい問題を予想 | 親が調べる(子どもは不要) |
| 10日前〜 | 予想に近い市販の問題で練習 | 15〜20分 |
| 1週間前〜 | 模試の復習(4〜5回目、時間を計る) | 20分 |
| 前日 | 解けるようになった問題を確認 | 10分 |
出やすい問題の予想は、親が調べて、子どもには練習の問題として渡すだけにしました。「出るかもしれないから」と伝えると、子どもがかえって緊張してしまうからです。
プレッシャーはかけない
準備はできる限りしましたが、子どもには「満点を取れ」といったプレッシャーは与えませんでした。
その入塾テストは、何回も受けることができました。【要確認】受験できる回数は、塾や年度によって異なります(元記事執筆時点の内容)。だからこそ、「今回、合格点を取れ」とは言いませんでした。無理をせず、その日の自分のベストを尽くしてくれればよいと考えていました。
プレッシャーをかけない4つの声かけ


1. 満点はいらない
「全部できなくても大丈夫だよ」と伝え、点数を求めないようにします。
2. また受けられる
何度か受けられるテストなら、「今回で決まるわけじゃないよ」と伝えると、子どもの緊張がやわらぎます。
3. ベストを尽くそう
「無理しなくていいから、いつも通りやってみよう」と、自分のペースでよいことを伝えます。
4. 楽しんできてね
最後は、「楽しんできてね」と笑顔で送り出します。
避けたい言葉と言い換えの例
プレッシャーは、親が意識しないうちに言葉に出てしまうことがあります。わが家で気をつけた言葉の例です。
| 避けたい言葉 | 言い換えの例 |
|---|---|
| 「今回は絶対に受かろうね」 | 「いつも通りやってきてね」 |
| 「ここ、前も間違えたよね」 | 「ここができたら、ばっちりだね」 |
| 「みんなもっとできるよ」 | 「前よりたくさん解けるようになったね」 |
| 「落ちたらどうするの」 | 「また受けられるから、大丈夫」 |
言い換えの言葉は、どれも子どもの「できたこと」に目を向けたものです。前日は特に、できたことを思い出させる声かけを多めにすると、子どもが自信を持ってテストに向かえます。
▶ 入塾テストの当日、親ができることはこちら:入塾テストの当日、親ができること|直前の確認、終わったあとの声かけ、先生に聞いておきたいこと
準備は親が、気持ちは軽く
テストの準備をするのは、親の役割です。どんな問題が出そうか、どこを練習すればよいかを考え、子どもが取り組みやすい形に整えてあげましょう。
一方で、子どもには、テストを必要以上に重く感じさせないことが大切です。親が真剣に準備していることと、子どもに軽やかな気持ちで臨んでもらうことは、両立できます。
前日の過ごし方
前日は、新しい問題に手を広げるより、これまで取り組んだ問題の見直しにとどめるのがおすすめです。夜は早めに寝て、当日に元気な状態でテストに臨めるようにしましょう。
持ち物も前日のうちにそろえておくと、当日の朝に慌てずにすみます。
模試の復習を効果的にするコツ
模試を何度も復習するときは、毎回同じやり方でくり返すより、回ごとに目的を変えると効果的です。1回目は時間を気にせず解き、どこで間違えたかを確かめます。2回目と3回目は、間違えた問題を中心に解き直します。
4回目と5回目は、本番と同じように時間を計って解いてみます。時間を意識することで、テスト本番のペースにも慣れることができます。
復習のたびに、解けるようになった問題に印をつけていくと、子どもも自分の成長を目で見て確かめられます。「前は解けなかったのに、今日は解けたね」と声をかけると、自信にもつながります。
予想問題を選ぶときの注意
受験した人の声から出やすい問題を予想するのは、準備の的をしぼるうえで役に立ちます。ただし、予想はあくまで予想です。実際のテストでは、まったく違う形式の問題が出ることもあります。
予想問題だけに頼らず、数を数える、足し算や引き算をする、文字を読むといった基本の力をしっかり確かめておくことが大切です。
親の緊張を子どもに伝えない
テストの前日は、親のほうが緊張していることもあります。親が落ち着かないと、子どもにもその空気が伝わります。準備をやりきったら、あとは子どもを信じて、ふだん通りに過ごしましょう。
前日のタイムスケジュールの例
前日の夕方にテストがある場合、わが家ではその前日をこんなふうに過ごしました。
| 時間帯 | 過ごし方 |
|---|---|
| 午前 | いつも通り幼稚園へ |
| 夕方 | 模試で解けるようになった問題を数問だけ確認 |
| 夕食 | 好きなメニューで、テストの話は少なめに |
| 夕食後 | 持ち物をそろえ、子どもと一緒に確認する |
| 寝る前 | 絵本を読んで、いつもの時間に寝る |
前日に新しい問題を解かせたくなる気持ちはありますが、ここで手を広げると、解けない問題が出たときに子どもが不安になってしまいます。前日は「できる」を確かめる日と決めておくと、親も落ち着いて過ごせます。
よくある質問
Q. 模試の復習は、何回くらいすればよいですか?
A. 子どもの様子によりますが、間違えた問題がすらすら解けるようになるまでくり返すのがおすすめです。わが家は前日も含めて5回復習しました。
Q. 入塾テストの情報は、どこで集めればよいですか?
A. 塾の説明会や公式の案内のほか、受験した人の声も参考になります。ただし、うわさは参考程度にとどめましょう。
Q. 子どもが緊張しているときは、どうすればよいですか?
A. 「また受けられるよ」「いつも通りでいいよ」と声をかけ、好きなことの話をして気持ちをほぐしてあげましょう。
Q. 市販の問題集は、どのように選べばよいですか?
A. 入塾テストに出やすい分野がまとまっていて、短い期間で取り組める薄めのものがおすすめです。本屋さんで中身を確かめてから選びましょう。
Q. 前日に新しい問題をやらせてもよいですか?
A. 前日は、これまでの問題の見直しにとどめるのがおすすめです。新しい問題でつまずくと、子どもが不安になることがあります。
Q. テストに向けて、毎日どのくらい勉強すればよいですか?
A. 年長なら、1日15分から30分程度を目安に、子どもの集中が続く範囲で取り組みましょう。
Q. 同じ模試を5回も復習すると、答えを覚えてしまいませんか?
A. 答えを覚えてしまうこともありますが、そのときは「どうしてその答えになるの?」と説明してもらいましょう。説明できれば、考え方が身についている証拠です。
テスト前日までの5つのチェック
- □ これまでの模試を復習した
- □ 出やすい問題を調べた
- □ 弱いところを練習した
- □ 点数のプレッシャーをかけていない
- □ 前日は早めに寝る準備をした


まとめ:準備はしっかり、プレッシャーはかけない
入塾テストの前日までには、これまでの模試を復習し、出やすい問題を予想して練習するなど、できる限りの準備をしておきましょう。そのうえで、子どもには点数のプレッシャーをかけず、無理なくベストを尽くせるように送り出すことが大切です。
まずは、これまでに受けた模試の問題を、もう一度子どもと一緒に解いてみてください。
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