わが家の子どもが小学校に入学したのと同じころ、塾の低学年コースの授業も本格的に始まりました。小学校では、最初の日こそ学校探検がありましたが、2日目からは国語、算数、生活の授業が始まりました。幼稚園のころから続けている通信教材の効果か、学校の授業の内容はすんなり理解できているようでした。
塾の授業は、週1回の土曜日に国語と算数が45分ずつです。【要確認】授業時間やコースの名前は塾や校舎、年度によって異なります(元記事執筆時点の内容)。この記事では、先生のご厚意で授業に同席させてもらったときに分かったことと、子どもがついていけないと感じたときの先生への伝え方を紹介します。
この記事でわかること
- 算数と国語の授業の違い
- 塾の進め方を否定するのではなく
- 教科によって家庭のフォローを変える
算数と国語の授業の違い


算数:具体物を使ってゆっくり丁寧に
1時間目の算数は、サイコロの実物を使った、目で見て分かる授業でした。ゆっくりと理解を深めながら、丁寧に進んでいきます。
時間の関係でテキストをすべて終えるのは難しいため、重要な問題だけを演習していました。先生は若い方でしたが、生徒の理解度を確かめながら進める親身な授業で、好感が持てました。
国語:文章題が多く、テンポが速い
2時間目の国語は、45分の中で文章題が4問あり、テンポよく進んでいく授業でした。時間に限りがあるとはいえ、大人でも追いつくのが大変に感じるほどの速さです。
小学1年生になったばかりで、ひらがなやカタカナもまだおぼつかない子どもには、少し難しい印象でした。ところどころで子どもに「どう?」と聞いてみましたが、「意味わかんない」「いつ終わるの?」という反応でした。
見学で分かった2つの授業の違い
見学したときのメモをもとに、2つの授業の違いを表にまとめました。
| 比べた点 | 算数 | 国語 |
|---|---|---|
| 授業の進め方 | 理解を確かめながらゆっくり | その日の単元を終えるテンポ重視 |
| 使っていたもの | サイコロの実物 | テキストの文章題(4問) |
| 子どもの反応 | 手を動かして楽しそう | 「意味わかんない」「いつ終わるの?」 |
| 家でのフォロー | 授業の教材を思い出して手を動かす | 文章をゆっくり読み直す |
表にしてみると、同じ45分でも、子どもにとっての授業の重さがまったく違うことが分かります。授業を見られる機会は少ないので、見学できたときは、こうしたメモを残しておくと、あとで家庭のフォローを考えるときに役立ちます。
見学して感じたこと
算数は子どもの理解を中心に進む授業、国語はその日の単元を終えることを大切にした授業、という印象を持ちました。同じ塾の中でも、教科や先生によって、授業の進め方はずいぶん違います。
初回だったこともあり、これがその塾のいつもの進め方なのかもしれません。ただ、子どもの理解がついていけそうになかったので、先生に相談することにしました。
先生に相談する4つのステップ


1. 授業中の様子を見る
見学できるときは、子どもの表情や反応をよく見ておきます。どの場面で手が止まっていたか、どこで集中が切れたかを覚えておくと、先生に伝えやすくなります。
2. 子どもに聞く
授業のあとに、「どうだった?」「分かった?」と子どもに聞いてみます。子どもの言葉は、先生に伝えるときの大切な材料になります。
3. 先生に伝える
わが家では、先生と個別にお話しして、次回はできるだけ進み方と子どもたちの理解を気にかけていただけるようお願いしました。
4. 次の授業で確かめる
お願いしたあとは、次の授業で子どもの様子がどう変わったかを確かめます。
先生に伝えるときの言い方の例
先生に相談するときは、言い方1つで受け止め方が変わります。わが家が意識したのは、「お願い」より「共有」の形です。
| 避けたい言い方 | 言い換えの例 |
|---|---|
| 国語の授業が速すぎます | 国語の文章題の途中で、手が止まっていたようです |
| もっとゆっくり進めてください | ひらがなを読むのにまだ時間がかかるので、様子を見ていただけると助かります |
| 子どもが分からないと言っています | 帰り道に「文章題が難しかった」と話していました |
具体的な場面を伝えると、先生も「次の授業ではあの子の様子を見てみよう」と考えやすくなります。相談したあとは、次の授業で様子がどう変わったかを、また先生に伝えるようにしています。
塾の進め方を否定するのではなく
先生に相談したのは、塾の進め方を否定したかったからではありません。今後も通いながら、授業の進め方と子どもの理解を確かめて、取り組んでいきたいと考えています。
先生に伝えるときは、「授業のやり方を変えてほしい」と求めるより、「子どもがこういう様子だった」と共有する形にすると、話がしやすくなります。先生にとっても、家庭からの情報は授業を考える手がかりになるはずです。
▶ 授業のあとに先生へ確認する3つのことはこちら:低学年から塾任せにしない|授業のあとに先生へ確認する3つのことと、志望校対策の4つの誤解
家庭でできる国語のフォロー
授業のテンポが速いと感じたときは、家庭で少しフォローしてあげるとよいでしょう。授業で扱った文章を、家でゆっくり読み直すだけでも、理解は変わります。
親が読み聞かせをして、「この話の主人公はだれ?」「どうしてこうなったの?」と簡単な質問をしてみるのもおすすめです。小1のうちは、文章を読むことに慣れることが何よりの土台になります。
見学の機会がないときは
塾によっては、授業を見学できないこともあります。その場合は、授業のあとに子どもから話を聞いたり、テキストの書き込みを見たりすると、授業の様子がある程度分かります。
気になることがあれば、面談や授業後の時間に先生に聞いてみましょう。見学できなくても、子どもの様子を共有することはできます。
教科によって家庭のフォローを変える
見学して分かったのは、教科によって家庭でのフォローの仕方も変えたほうがよいということです。算数のように授業でじっくり理解を深める教科は、家では授業で使った教材を思い出しながら、もう一度手を動かして確かめるだけでも十分です。
一方、国語のようにテンポよく進む教科は、授業の中で理解しきれなかったところが残りやすくなります。家では、授業で扱った文章を親子でゆっくり読み直し、どこが分からなかったかを一緒に探すとよいでしょう。
教科ごとの進め方を知っておくと、家庭でどこに時間を使えばよいかが見えてきます。
国語の文章題を家で読み直す手順
授業で理解しきれなかった国語の文章題は、家で次の手順で読み直しました。1回10〜15分ほどです。
- 親が文章を読み聞かせ、子どもは目で文字を追う
- 子どもが、分からなかった言葉に丸をつける
- 丸をつけた言葉の意味を、親子で話す
- 問題文を読み、答えが書いてある場所に線を引く
- 最後に、答えを口で言ってから書く
この手順で何回か読み直すと、子どもが「ここに書いてあった!」と自分で気づく場面が増えてきます。授業のテンポに追いつくには、家で「ゆっくりなら分かる」という経験を積み重ねることが近道だと感じました。
よくある質問
Q. 授業の見学はどの塾でもできますか?
A. 塾や校舎によって違います。見学を希望するときは、事前に塾に相談してみましょう。
Q. 授業のテンポが速いと感じたら、塾を変えたほうがよいですか?
A. すぐに塾を変える必要はありません。まずは先生に子どもの様子を伝えて、家庭でのフォローも試しながら、数回は様子を見るのがおすすめです。
Q. 先生にお願いするのは失礼になりませんか?
A. 子どもの様子を共有する形で伝えれば、失礼にはなりません。先生にとっても、家庭からの情報は役に立ちます。
Q. 授業の見学は、毎回お願いしてもよいですか?
A. 塾や校舎の方針によって違います。毎回は難しくても、通い始めや学期の初めなど、節目のときにお願いしてみるとよいでしょう。
授業を見学するときの5つのチェック
- □ 教科ごとの進め方を見た
- □ 子どもの表情を見ていた
- □ 先生の声かけの仕方を見た
- □ 分からない様子のときを覚えておいた
- □ 見学のあとで子どもに感想を聞いた


まとめ:教科ごとの進め方を知り、子どもの様子を共有する
小1の塾の授業を見学すると、算数と国語で進め方が大きく違うことが分かりました。子どもがついていけないと感じたときは、塾の進め方を否定するのではなく、子どもの様子を先生と共有することが大切です。
まずは、次の授業のあとに、子どもに「今日はどうだった?」と聞いてみてください。
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