中高一貫校の6年間、大学受験の塾はいつから必要?|学校の授業で足りる場合と、塾を考えたほうがよい場合

中高一貫校の6年間、大学受験の塾はいつから必要?

中学受験を終えて中高一貫校に進むと、次に気になるのが大学受験です。中高一貫校の6年間のうち、大学受験の塾はいつから考えればよいのでしょうか。

難関大学を目指す専門の塾の中には、有名な進学校の生徒が多く通う塾もあります。この記事では、そうした専門塾の特徴と、学校の授業で足りる場合、塾を考えたほうがよい場合、そして塾を考える3つのタイミングを紹介します。

この記事でわかること

  • 難関大学を目指す専門塾の特徴
  • 塾に頼らない勉強の進め方
  • 塾を考える3つのタイミング
目次

難関大学を目指す専門塾の特徴

専門塾の3つの特徴
難関大学を目指す専門塾の3つの特徴

難関大学や医学部への進学を目指す専門の塾には、いくつかの共通する特徴があります。

入塾のハードルがある

専門塾の中には、指定校の制度があったり、難しい入塾試験があったりするところもあります。通いたいと思っても、すぐに通えるとは限りません。【要確認】制度は塾によって異なります。

進み方が速い

学校の授業よりも先の内容を、速いペースで学ぶことが多いです。大学受験から逆算して、早い時期に高校の範囲を終えるカリキュラムを組んでいる塾もあります。

宿題が多い

速い進み方に合わせて、授業を振り返るための宿題も多くなりがちです。通って続けるだけでも大変ですが、その分、合う子は大きく力を伸ばしています。

学校の授業で足りる場合

中高一貫校の多くは、6年間を見すえたカリキュラムで授業を進めています。高校の範囲を早めに終え、高3では大学受験の演習に時間をとる学校もあります。

学校の授業をしっかり理解し、定期テストで安定した成績を取れていれば、学校の授業を中心に大学受験に向かうことも十分にできます。学校の補習や講習を活用するのも1つの方法です。

塾を考えたほうがよい場合

一方で、次のような場合は、塾を考えてみてもよいでしょう。学校の授業より先の内容を学びたい場合、目指す大学の入試に特化した対策をしたい場合、学校の授業だけでは分からないところが残ってしまう場合などです。

塾に通う目的によって、合う塾も変わります。先取りで力を伸ばしたいのか、学校の授業の補習をしたいのかを、親子で話し合ってから塾を選びましょう。

「足りる場合」と「塾を考える場合」を見分ける目安

学校の授業で足りているかどうかは、気持ちではなく、いくつかの目安で見ると判断しやすくなります。

見るところ学校の授業で足りている目安塾を考えたい目安
定期テスト主要教科で平均点前後以上が続いている同じ教科で2回続けて大きく下回る
授業の理解分からないところを自分で質問して解決できる分からないまま次の単元に進んでいる
提出物期限内に出せている課題がたまり始めている
子どもの気持ち学校の勉強に手ごたえを感じている「もっと先を学びたい」と言っている

最後の「もっと先を学びたい」という気持ちは、成績が悪いから塾に行く、という理由とは別の、前向きな理由です。成績に問題がなくても、子ども自身の意欲があれば、塾を考えるよいきっかけになります。

▶ 中高一貫校の勉強で精一杯なときの考え方はこちら:中高一貫校の勉強で精一杯なとき、塾はどうする?|鉄緑会に合う子の特徴と、学校の勉強を優先する考え方

塾に頼らない勉強の進め方

塾に通わない場合でも、大学受験に向けてできることはたくさんあります。まずは、学校の授業の予習と復習を毎日の習慣にすることです。中高一貫校の授業は進みが速いことが多いので、その日の授業をその日のうちに見直すだけでも、理解が大きく変わります。

学校の先生に質問することも大切です。授業で分からなかったところは、休み時間や放課後に先生に聞きにいきましょう。学校の先生は、生徒一人ひとりの様子をよく見ています。進路の相談にも乗ってもらえます。

また、長期休みには、学校の講習や補習に参加したり、苦手な分野を自分で復習したりする時間をとりましょう。市販の問題集や、オンラインの学習サービスを使って、自分のペースで学ぶ方法もあります。

塾に通わない場合の1週間の例

塾に通わずに大学受験に向かう場合、毎日の予習と復習をどのくらいの時間で回すかを、最初に決めておくと続けやすくなります。中学生の場合の一例です。

時間帯内容時間
平日・帰宅後その日の授業の復習(英語・数学中心)30〜45分
平日・夕食後課題、翌日の予習30〜45分
土曜1週間分の見直し、苦手単元の問題演習90分
日曜自由(部活動・休養)─

学年が上がるにつれて、平日の時間を少しずつ増やしていきます。高校生になったら、志望する大学の過去の入試問題を見て、どの分野に力を入れればよいかを確かめておくと、自分で勉強の計画を立てやすくなります。

親ができるサポート

中高生になると、勉強の進め方は少しずつ子どもにまかせていくことになります。親ができるのは、学校からのお知らせや定期テストの結果に目を通し、子どもの様子を見守ることです。

塾を考えるときは、親が先に決めるのではなく、子どもがどう考えているかを聞くことから始めましょう。子ども自身が「この塾で学びたい」と思えるかどうかが、続けられるかどうかを大きく左右します。費用や通塾の時間など、家庭の事情もあわせて、親子で納得できる選択をしていきましょう。

中学受験のときのように、親が細かく管理する必要はありません。困ったときに相談できる存在でいることが、中高生の子どもにとって何よりの支えになります。

塾を考える3つのタイミング

塾を考えるタイミング(3つの時期と親子の相談)
塾を考えるタイミング(3つの時期と親子の相談)

中1:入学のとき

入学したばかりの時期は、まず学校に慣れることを優先しましょう。ただし、指定校の制度などで、入学時にしか使えない入塾の仕組みがある場合は、時期を逃さないよう早めに確認しておく必要があります。

中3:中学のまとめの時期

中学の範囲がひと区切りする中3は、学校の成績を見て、塾を考えるタイミングの1つです。高校の範囲に入る前に、苦手な分野を固めておきたいときにも、塾が役立つことがあります。

高1:高校のスタート

高校に入ると、大学受験を意識し始める子が増えます。志望する大学や学部が見えてきたら、それに合わせて塾を選ぶとよいでしょう。

どのタイミングでも、大切なのは子どもの気持ちを聞くことです。親が通わせたいと思うだけでは、続けるのは難しくなります。

塾を選ぶときに比べたいこと

塾を考えることになったら、次のような点を比べると、目的に合った塾を選びやすくなります。

  • 先取り型か、学校の補習型か
  • 集団授業か、個別指導か、映像授業か
  • 1科目から受講できるか
  • 学校や部活動の帰りに通える場所と時間か
  • 宿題の量と、学校の課題との両立ができそうか

体験授業がある塾なら、子ども自身に受けてもらい、「授業のスピード」「先生の説明の分かりやすさ」「通う時間の負担」の3つを感想として聞いてみましょう。親が説明を聞いて良いと思った塾でも、子どもにとって合うとは限りません。

よくある質問

Q. 中1から塾に通わないと、難関大学は難しいですか?

A. そんなことはありません。学校の授業をしっかり理解し、必要な時期に塾や自分での学習を加えて、難関大学に合格する生徒もいます。

Q. 部活動と塾の両立はできますか?

A. 両立している生徒も多くいます。部活動の予定と塾の時間割を見比べて、無理のない計画を立てましょう。

Q. 学校の補習や講習だけで大学受験に対応できますか?

A. 学校によっては、補習や講習が充実していて、学校の授業を中心に大学受験に向かう生徒も多くいます。学校の進路指導の方針を確認してみましょう。

Q. 塾に通い始めたら、学校の勉強はおろそかになりませんか?

A. 塾の宿題に追われて学校の課題が後回しになることはあります。通い始めて最初の定期テストで、学校の成績が下がっていないかを必ず確かめましょう。

塾を考える前の5つのチェック

  • □ 学校の授業の進み方を知っている
  • □ 定期テストの結果を見ている
  • □ 子どもが目指したい進路を聞いた
  • □ 塾の入塾の条件を調べた
  • □ 部活動との両立を考えた
塾を考える前の5つのチェック
塾を考える前の5つのチェック

まとめ:学校の勉強を土台に、必要なときに塾を

中高一貫校の6年間で、大学受験の塾をいつから考えるかは、学校の授業の進み方、子どもの成績、目指す進路によって変わります。学校の授業を土台にして、中1、中3、高1といったタイミングで、子どもの気持ちを聞きながら考えていきましょう。

まずは、子どもの学校の授業が、6年間でどのように進むのかを確認してみてください。

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