低学年の塾のテストでは、「時間が足りなかった」「図形が難しかった」という感想を子どもから聞くことが多いのではないでしょうか。わが家の息子もそうでした。テストが終わるたびに、「国語の時間が足りなくて、最後まで終わらなかった」「算数の図形が難しかった」と、残念そうに話していました。
ところが、小1の1月に受けた早稲田アカデミーのテストでは、初めて「時間ギリギリだったけど、楽しかった!」という感想が出ました。結果は、国語も算数も100点。前回(11月)のテストでは、国語55点、算数70点だったので、大きく点数が上がりました。このテストは、息子が体調を崩していたため、本来の日程ではなく事後受験でしたが、それでも力を出しきることができました。
結論から言うと、点数が上がった理由は、前回のテストで点を落とした原因をはっきりさせ、国語の時間配分、計算の練習、図形の体験という3つに絞って練習したことでした。この記事では、前回のテストの原因と、2か月で取り組んだ練習を紹介します。
この記事でわかること
- 前回のテストで点を落とした3つの原因
- 家庭でテストを振り返るときの進め方
- 体調を崩したときのテストの受け方
前回のテストで点を落とした3つの原因

原因1:国語の最後の長文で時間切れ
前回の国語は、最後の文章問題に入ったところで時間切れになっていました。低学年のテストでも、長文の問題は配点が高いことが多いです。その長文の半分以上を落としたことが、点数に大きく響いていました。
原因2:最初の計算問題でのミス
算数では、最初の計算問題で、2〜3問のケアレスミスが続いていました。分かっているのに間違える、いちばんもったいない失点です。
原因3:サイコロや平面図形が苦手
息子は、サイコロの問題や平面図形が苦手で、こうした問題の得点率は半分くらいでした。頭の中で図形を思い浮かべることが、まだうまくできていなかったのだと思います。
2か月で取り組んだ4つの練習

練習1:国語の時間配分
国語では、前回の反省をもとに、時間配分を決めて練習しました。漢字や語句などの短い問題は、7〜8分で素早く解く。残った時間のうち10分を長文にかける。そして、最後の1〜2分を見直しにあてる。この流れを、ふだんの問題演習でもくり返しました。
最初は、短い問題を7〜8分で終わらせるのが難しく、長文にたどりつく前に時間が足りなくなることもありました。それでも、くり返すうちに、短い問題を解くスピードが上がり、長文に十分な時間を残せるようになっていきました。
練習2:見直しの時間をとる
時間配分の中に、見直しの時間を入れたことも大きかったと思います。最後の1〜2分で、漢字の書き間違いや、答えの書き忘れがないかを確かめる。この短い見直しで、取れるはずの点を落とさなくなりました。
練習3:計算をくり返す
算数では、最初の計算問題でのケアレスミスをなくすために、家でも足し算と引き算をくり返し練習しました。毎日少しずつ、正確に速く解くことを意識して続けました。
練習4:サイコロや折り紙で図形を体験する
苦手だった図形は、実際のサイコロや折り紙を使って練習しました。サイコロを手に持って転がし、向かい合う面の数を確かめる。折り紙を折って切り、開いたときの形を予想してから確かめる。手で触って体験することで、頭の中で図形をイメージする力が少しずつ育っていきました。
点数より大きかった「楽しかった」という感想
2科目とも満点だったことは、もちろんうれしい結果でした。ですが、それ以上にうれしかったのが、息子から初めて「楽しかった」という感想が出たことです。時間が足りて、最後まで解ききれたという経験が、テストへの気持ちを前向きに変えてくれたのだと思います。
低学年のうちは、テストの点数そのものより、テストを嫌いにならないことが大切だと感じています。「やればできた」という経験は、次のテストに向かう力になります。
▶ 低学年のケアレスミスを配点から減らす方法はこちら:低学年のケアレスミスは「配点」から減らす|テストを分析して見つけた失点の場所と、毎日10分の漢字・計算練習
家庭でテストを振り返るときの進め方
テストが返ってきたら、わが家ではまず、子どもに感想を聞くところから始めています。「どの問題が難しかった?」「時間はどうだった?」と聞くと、子どもなりに、つまずいたところを話してくれます。点数を見る前に話を聞くと、子どもも責められていると感じずに、素直に振り返ることができます。
次に、問題用紙と答案を一緒に見ながら、点を落とした問題を3つに分けます。時間が足りずに解けなかった問題、分かっていたのに間違えた問題、解き方が分からなかった問題です。今回の息子の場合は、国語は時間切れ、算数は計算のミスと図形の理解に分かれていました。分けてみると、どこから手をつければよいかがはっきりします。
最後に、次のテストまでに取り組むことを決めます。あれもこれもと欲張らず、多くても3つまでに絞るのがコツです。低学年の子どもにとっては、取り組むことが少ない方が続けやすく、成果も見えやすくなります。
時間配分の練習を家でするコツ
時間配分の練習は、キッチンタイマーが1つあれば家でもできます。問題集の短い問題を集めて「7分でここまで」と区切り、終わったら長文に移る。最初は時間内に終わらなくてもかまいません。タイマーが鳴ったら次に進む、という経験をくり返すことで、テスト中に1つの問題にこだわりすぎない感覚が身についていきます。
練習のあとは、「どこで時間がかかった?」と一言だけ聞いてみましょう。子ども自身が時間の使い方を意識するようになると、本番でも落ち着いて時間を配分できるようになります。
体調を崩したときのテストの受け方
今回のテストは、息子が体調を崩したため、本来の日程ではなく、あとから受ける事後受験になりました。塾によっては、体調不良などでテストを受けられなかった場合に、別の日に受けられることがあります。無理をして体調が悪いまま受けるより、元気になってから受ける方が、本来の力を出せます。事後受験ができるかどうかは、通っている校舎に確かめてみてください。
よくある質問
Q. 時間配分はどうやって決めればいいですか?
A. 前回のテストで、どの大問にどのくらい時間がかかったかを子どもに聞き、配点の高い問題に十分な時間を残せるように決めるのがおすすめです。
Q. 図形の練習には何を使えばいいですか?
A. サイコロや折り紙、積み木など、家にあるもので十分です。手で触って確かめる体験を重ねることで、頭の中で図形をイメージする力が育ちます。
テストの振り返り5つのチェック
- □ 大問ごとにかかった時間を聞いた
- □ 時間切れの大問がないか確かめた
- □ 計算のミスを数えた
- □ 苦手な単元を1つ決めた
- □ 子どもの感想を聞いた

まとめ:原因を絞って、2か月続ける
小1のテストで国語55点から満点に上がった理由は、前回のテストで点を落とした原因をはっきりさせ、国語の時間配分、計算の練習、図形の体験に絞って練習したことでした。特別な教材は使わず、時間の使い方と体験を変えただけです。
次のテストが返ってきたら、まずは「どの問題で時間がかかった?」と子どもに聞くところから始めてみてください。
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