中学受験の勉強法を調べると、「この方法で成績が上がった」という話がたくさん見つかります。ですが、ほかの家庭でうまくいった方法が、わが子にも合うとは限りません。同じ勉強法でも、子どもの性格によって、効果は大きく変わります。
結論から言うと、勉強法を選ぶときは、子どものタイプを知ることから始めるのがおすすめです。言われたことをまじめにこなすコツコツ型、好き嫌いがはっきりしたマイペース型、興味が次々に広がる好奇心型。タイプによって、合う学び方も、塾や通信教育、家庭学習の組み合わせ方も変わります。
この記事でわかること
- 3つのタイプの特徴
- タイプを見極める4ステップ
- 親が気をつけたいこと
3つのタイプの特徴

コツコツ型:言われたことをまじめにこなす
親や先生に言われたことを素直に聞き、毎日まじめに勉強を続けられるタイプです。塾の宿題も、通信教育の教材も、与えられたことをきちんとこなします。ペース配分に気をつけることができれば、着実に成績が上がっていきます。
気をつけたいのは、やらせすぎてしまうことです。言われたことを全部こなすからといって、勉強の量をどんどん増やしてしまうと、ある日突然、勉強に取り組めなくなることがあります。黙々と取り組んでいる分、疲れに気づきにくいタイプなので、親が量を調整してあげることが大切です。
マイペース型:好き嫌いがはっきり、自分のペース
勉強も遊びも自分のペースで進めるタイプです。好きなことには夢中になりますが、興味のないことにはなかなか手が伸びません。わが家の息子は、このタイプです。
このタイプは、得意な科目や単元を伸ばすことから始めましょう。興味を持てる単元が増えると、自分から取り組むようになり、成績がぐんと上がることもあります。得意な科目は発展的な問題に挑戦し、そのほかの科目は焦らずに基礎から取り組む、というメリハリが合っています。苦手な科目ばかりを無理にやらせると、勉強そのものが嫌いになってしまうことがあるので注意しましょう。
好奇心型:興味が次々に広がる
とにかく好奇心が旺盛で、いろいろなことに興味が広がるタイプです。じっと座って同じことを続けるのは苦手ですが、話すことが好きで、自分の考えを言葉にするのが得意な子どもが多いです。
このタイプには、会話を通した学び方が合っています。習ったことを親に説明してもらう、ニュースについて一緒に話す、といった時間が、学びを深めます。興味のある分野では、大人が驚くほどの知識を持っていることもあります。
タイプ別・塾と家庭学習の組み合わせ
コツコツ型:どんな学び方にも対応できる
コツコツ型は、集団塾、個別指導、通信教育のどれにも対応しやすい万能タイプです。大切なのは、学習の計画を親子で立て、進み具合を細かく確かめることです。量が多すぎないか、睡眠時間は確保できているかを、定期的に見直しましょう。
マイペース型:科目ごとに学び方を分ける
マイペース型は、子どものペースで進められる学び方が向いています。苦手な科目は塾で基礎からしっかり教わり、得意な科目はレベル別の市販の問題集や通信教育で、どんどん先に進む。科目や単元によって学び方を分けると、無理なく成績を伸ばしやすくなります。
好奇心型:個別に質問できる環境を
好奇心型は、大人数の集団授業より、個別に質問できる環境の方が力を出しやすいことがあります。個別指導の塾や、家庭で親と一緒に取り組める通信教育などが選択肢になります。集団塾に通う場合も、家で学んだことを話す時間をつくると、理解が深まります。
タイプを見極める4ステップ

ステップ1:ふだんの様子を見る
まずは、宿題に取り組むときの様子を観察しましょう。言われる前に始めるか、好きな科目から手をつけるか、途中で別のことに気が移るか。ふだんの様子に、子どものタイプが表れます。
ステップ2:夢中になる場面を探す
次に、子どもが夢中になる場面を探します。ゲームのように同じことをくり返すのが好きなのか、好きな分野をとことん調べるのが好きなのか、人と話すのが好きなのか。勉強以外の場面にも、合う学び方のヒントがあります。
ステップ3:学び方を1か月試す
タイプの見当がついたら、合いそうな学び方を1か月ほど試してみましょう。すぐに結果が出なくても、子どもが前向きに取り組めているかどうかを見ます。
ステップ4:合うものを残し、合わないものを変える
1か月たったら、親子で振り返ります。続けやすかったか、楽しかったか、分かるようになったか。合う方法は続け、合わない方法は思いきって変えましょう。子どもの成長にあわせて、合う学び方も変わっていきます。
親が気をつけたいこと
タイプを知ることは大切ですが、「うちの子はこのタイプだから」と決めつけすぎないようにしましょう。多くの子どもは、いくつかのタイプが混ざっています。科目によってコツコツ型になったり、マイペース型になったりすることもあります。
また、ほかの家庭の勉強法と比べすぎないことも大切です。友だちが毎日何時間勉強しているかより、わが子が前向きに学べているかどうかを見てあげてください。
▶ 自分から机に向かう子にする家庭の習慣はこちら:自分から机に向かう子にする家庭の習慣|夕食前の30分と登校前の10分で作る、毎日の勉強のリズム
よくある質問
Q. タイプが途中で変わることはありますか?
A. あります。学年が上がったり、興味のある分野が見つかったりすると、取り組み方が変わることはよくあります。半年に1回くらい、子どもの様子を見直してみましょう。
Q. きょうだいでタイプが違います。
A. 同じ家庭のきょうだいでも、合う学び方は違って当然です。上の子でうまくいった方法にこだわらず、一人ひとりに合う方法を探してあげてください。
Q. タイプに合わない塾に通っている気がします。
A. すぐに塾を変える必要はありません。家庭学習の進め方をタイプに合わせて工夫するだけで、取り組み方が変わることもあります。それでも合わないと感じる場合は、塾の先生に相談してみましょう。
タイプ別の5つのチェック
- □ コツコツ型:量を増やしすぎていない
- □ マイペース型:得意な科目を伸ばしている
- □ マイペース型:苦手を無理に詰めこんでいない
- □ 好奇心型:学んだことを話す時間がある
- □ どのタイプも:1か月ごとに見直している

まとめ:わが子に合う学び方が、いちばんの勉強法
同じ勉強法でも、子どものタイプによって効果は変わります。コツコツ型は量を調整しながら計画的に、マイペース型は得意を伸ばしながら科目ごとに学び方を分けて、好奇心型は会話を通して学びを深める。タイプに合う学び方を選ぶことで、子どもは前向きに勉強に取り組めるようになります。
まずは今週、宿題に取り組む子どもの様子を、少し離れたところから観察してみてください。
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