御三家を目指す家庭の小4〜小6ロードマップ|学年ごとにやること、塾選び、過去問を始める時期

男子御三家と呼ばれる開成中・麻布中・武蔵中、女子御三家と呼ばれる桜蔭中・女子学院中・雙葉中。中学受験を考える家庭にとって、あこがれの学校です。いざ目指そうと決めたものの、「小4から何をすればいいのか」「どの塾がいいのか」と、最初の一歩で迷う方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、御三家を目指す勉強は、小4で学習習慣と基礎を作り、小5で単元の山場を乗り切り、小6で志望校に合わせた仕上げをする、という流れで考えると見通しが立ちます。そして、同じ御三家でも学校ごとに入試の傾向が大きく違うため、早めに志望校を研究し、過去問から逆算して準備することが大切です。

この記事でわかること

  • 御三家それぞれの入試の傾向
  • 小4〜小6の学年ごとにやることと、塾を選ぶときの見方
  • 過去問を始める時期と進め方
目次

御三家は学校ごとに入試の傾向が違う

御三家6校それぞれの入試の傾向
御三家は学校ごとに入試の傾向が違う

「御三家」とひとまとめに呼ばれますが、入試の問題は学校ごとにまったく違います。一般的に、開成は算数で思考力を問う問題が多く、麻布は全教科で記述が中心、武蔵は自分の頭で考えて書く問題が特徴的だと言われます。女子校では、桜蔭は記述の量が多く、女子学院は問題数が多くて素早い判断が必要、雙葉は基本を確実に取る力が問われると言われています。

つまり、「御三家対策」という1つの勉強法があるわけではありません。どの学校を目指すかによって、伸ばすべき力も、過去問の進め方も変わります。ただし、どの学校にも共通して必要なのは、基礎を正確に身につけていることと、問題を自分の頭で考えて答えを組み立てる力です。

小4〜小6の学年ごとにやること

小4〜小6でやること
小4〜小6の学年ごとにやること

小4:学習習慣と基礎を作る

小4は、受験勉強の土台を作る学年です。塾の授業を受けたら、その週のうちに復習する。計算や漢字を毎日少しずつ続ける。この「毎日の型」を作ることが、何よりも大切です。小4の内容は、このあと学ぶ単元の基礎になります。ここでの理解があいまいだと、小5で大きくつまずくことがあります。

一方で、小4から長時間の勉強をさせすぎるのは考えものです。御三家の入試は小6の2月まで続く長い道のりです。小4のうちは、睡眠時間をしっかり確保し、本を読んだり、外で遊んだりする時間も大切にしましょう。

小5:単元の山場を乗り切る

小5は、中学受験の勉強で最も多くの単元を学ぶ学年です。算数では割合や比、速さ、理科では電気や力のはたらきなど、つまずきやすい単元が続きます。この時期に大切なのは、苦手な単元をためこまないことです。テストで間違えた問題は、その週末に解き直す習慣をつけましょう。

小5の後半になったら、学校説明会や文化祭に足を運び、志望校を考え始めるのもおすすめです。実際に学校を見ると、子ども自身の「この学校に行きたい」という気持ちが強くなり、勉強への向き合い方が変わることがあります。

小6前半:総復習と志望校研究

小6の前半は、これまでに学んだ内容を総復習しながら、志望校を絞りこんでいく時期です。模試の結果を見て、どの単元が弱いのかを確かめ、夏休みまでに苦手をつぶしておきます。あわせて、志望校の入試の傾向を調べ、記述が多いのか、問題数が多いのかなど、求められる力を親子で共有しておきましょう。

小6後半:過去問演習で仕上げる

小6の秋からは、志望校の過去問演習が中心になります。過去問は、解いて丸をつけたら終わりではありません。間違えた問題を解き直し、なぜ間違えたのかをノートにまとめることで、本番で同じ間違いをしなくなります。解き直しこそが過去問演習の本番だと考えてください。

塾を選ぶときの見方

御三家を目指す家庭の多くは、大手の集団塾を選びます。塾を選ぶときは、合格者の数だけでなく、カリキュラムの進み方、宿題の量、クラスの分け方、小6での志望校別の対策講座の有無などを見ておきましょう。合格者の数は在籍している生徒の数に左右されるため、それだけで塾の良し悪しを判断するのは難しいからです。

また、子どもの性格に合うかどうかも大切です。競争の中で力を出せるタイプなのか、じっくり考えたいタイプなのか。体験授業を受けて、子ども自身が「ここなら通いたい」と思えるかどうかを確かめてから決めましょう。通塾時間が長すぎないかも、小6の生活を想像して確かめておくと安心です。

▶ 中学受験の塾を選ぶ順番はこちら:塾選びの秘訣

過去問を始める時期と進め方

過去問は、小6の夏休み明けから秋にかけて始める家庭が多いです。早く始めすぎると、まだ学んでいない単元が出てきて解けないことがあります。まずは第一志望の学校の過去問を1年分解き、時間配分や問題の量を体験してみましょう。

進め方の目安は、第一志望は5年分〜10年分、第二志望以降は3年分〜5年分です。解いたら、合格者の平均点や合格最低点が公表されている場合はそれと比べ、あと何点必要かを確かめます。点数に一喜一憂するのではなく、「どの問題を落としたら合格できないのか」を見極めることが大切です。

3年間を走り切るための親の関わり方

御三家を目指す3年間は、親にとっても長い道のりです。テストの結果に一喜一憂しすぎると、子どもは点数のために勉強するようになり、考える楽しさを失ってしまいます。結果を見るときは、点数より「どの問題を、なぜ間違えたのか」に目を向け、次に何をするかを一緒に決めましょう。

また、御三家だけを唯一の目標にしてしまうと、子どもが追いつめられることがあります。「この学校に行きたい」という気持ちを大切にしながらも、ほかにも魅力的な学校があることを親子で知っておくと、気持ちに余裕が生まれ、本番でも落ち着いて力を出しやすくなります。

よくある質問

Q. 小4の時点で偏差値が足りなくても、御三家を目指せますか?

A. 小4の時点の成績だけで合否は決まりません。小5・小6で大きく伸びる子どももいます。毎日の学習習慣を作り、苦手をためこまないことを続けてください。

Q. 男子御三家・女子御三家の中で、併願の組み方はありますか?

A. 御三家どうしは入試日が重なることが多いため、多くの場合1校しか受けられません。入試日は年によって変わることがあるため、募集要項で確かめたうえで、併願校を組み立てましょう。

学年ごとの5つのチェック

  • □ 小4:毎日の復習の時間が決まっている
  • □ 小5:苦手な単元を週末に解き直している
  • □ 小6前半:志望校の入試の傾向を調べた
  • □ 小6秋:過去問の解き直しノートがある
  • □ 全学年:睡眠時間を削っていない
学年ごとの5つのチェック
学年ごとの5つのチェック

小6の11月〜入試直前にこの記事を使うなら

小6のこの時期は、ロードマップの最終段階です。学校ごとの傾向に合わせて過去問の解き直しを続け、新しい分野を広げるより、志望校で出やすい形の問題を確実に取れるようにしていきましょう。

まとめ:志望校から逆算して、学年ごとに積み上げる

御三家を目指す勉強は、小4で学習習慣と基礎を作り、小5で単元の山場を乗り切り、小6で志望校に合わせて仕上げる、という流れで考えると見通しが立ちます。同じ御三家でも入試の傾向は学校ごとに違うため、早めに学校を見に行き、過去問から逆算して準備しましょう。

まずは今の学年でやるべきことを1つ選び、今週から続けてみてください。

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