中学受験の学校説明会|行く前・当日・帰宅後の3段階で見るポイントとメモの残し方、質問の例

秋は学校説明会、文化祭、公開行事が重なり、週末ごとにどこかの学校へ出かける家庭も多くなります。ところが、何校か回るうちに「どの学校で何を聞いたのか」が混ざってしまい、帰りの電車で「結局どこが良かったんだっけ」となることは珍しくありません。

結論から言うと、学校説明会は「行く前」「当日」「帰宅後」の3段階で小さな準備をしておくと、印象だけに流されずに志望校選びに生かせます。行く前は知りたいことを3つに絞り、当日は事実と印象を別々に書き、帰宅後は24時間以内に一行メモを残す。この流れがあるだけで、説明会の回数が増えても情報が散らかりにくくなります。

この記事では、3段階それぞれでやること、個別相談で使える質問の例、通学の確かめ方、子どもの感想の聞き方を紹介します。

学校説明会を3段階で生かす手順
学校説明会は行く前・当日・帰宅後の3段階で生かす
目次

行く前:知りたいことを3つに絞る

説明会の前に、親子で「今日知りたいこと」を3つ書き出します。通学時間、授業の進み方、部活動、校内の雰囲気、入試の形式など、気になることはたくさんありますが、全部を一度に見ようとすると、どれも浅くなってしまいます。

ポイントは、「今日決めること」は作らなくてよい、と親子で確認しておくことです。説明会の日に志望校を決める必要はありません。知りたいことを3つに絞ったうえで、子どもには「気になった場所や話を1つ見つけてきてね」と頼んでおくと、見学が大人だけの情報収集になりにくくなります。

もう1つ、出かける前にやっておきたいのが、学校のホームページや募集要項にざっと目を通しておくことです。説明会では、資料に書いてあることを繰り返す時間も少なくありません。事前に知っていることが増えるほど、当日は「資料には書いていないこと」に集中できます。

当日:事実と印象を別々に書く

説明会で聞いたことと、自分が感じたことを同じ欄に書くと、後から読み返したときに区別がつかなくなります。メモ帳は左右2つに分け、左に「事実」、右に「印象」を書く形がおすすめです。

事実には、始業時刻、授業の時間割、補習の有無、入試の変更点など、後で資料で確かめられることを書きます。印象には、先生の話し方、生徒の表情、廊下の掲示物、校内で落ち着けた場所などを書きます。印象は正しいか間違いかではなく、家庭にとって大切な感覚です。2つを分けておけば、後日、公式情報と照らし合わせるときにも、何を確かめればよいかがすぐ分かります。

説明会のどこを見るか

全体説明では、校長先生や入試担当の先生が「何を一番時間をかけて話したか」に注目します。授業の工夫なのか、生活面の指導なのか、進路なのか。学校が大切にしていることは、話の長さや熱量に表れやすいものです。校内見学があれば、生徒が自分から挨拶してくれるか、来場者への案内を生徒がどこまで担っているかも見ておくと、資料には書かれていない学校の空気が少し見えてきます。

個別相談で使える質問の例

説明会のあとに個別相談の時間がある学校も多くあります。せっかくの機会なのに、その場になると何を聞けばいいか分からなくなる、という声もよく聞きます。あらかじめ聞きたいことを3つのテーマに分けて準備しておくと安心です。

学校説明会の個別相談で聞きたい質問
学校説明会の個別相談で聞きたい3つ

1つ目は授業と宿題です。「1週間の授業の進み方はどのくらいの速さですか」「授業についていけないときの補習はありますか」と聞くと、入学後の家庭学習の量がイメージしやすくなります。2つ目は毎日の生活で、始業時刻、部活動の日数、下校時刻を聞いておくと、通学との両立を考える材料になります。3つ目は入試の形式で、「今年の変更点はありますか」「記述の量は例年と同じですか」と聞くと、過去問の取り組み方にもつながります。

聞いたことはその場でメモし、後で必ず学校の公式情報で確かめます。日程や募集要項、費用は年度によって変わることがあるからです。

子どもの感想は急いで評価しない

帰り道に「どうだった?」と聞いても、すぐに答えが返ってこないことがあります。「友達ができそう」「校舎がきれい」「部活が楽しそう」といった短い言葉でも、子どもにとっては大切な手がかりです。その言葉を「そんな理由で選ぶの?」と評価せず、「どの場面でそう思ったの?」と聞き返してみましょう。

親が気に入った点と、子どもが気に入った点が違っても問題ありません。違いを知ること自体が、志望校を考える材料になります。親の感想を先に言うと、子どもはそれに合わせてしまいがちなので、まずは子どもの言葉から聞くのがおすすめです。

帰宅後:24時間以内に一行メモを残す

説明会の当日か翌日までに、親子それぞれが「また見たい点」と「次に確かめる点」を一行ずつ残します。立派なレポートを書く必要はありません。「図書館をもう一度見たい」「朝の乗り換えを確かめる」と書けば、次の行動が決まります。

日がたつと、最初の印象はどんどん薄れていきます。何校か回ったあとで志望校を整理するとき、この一行メモがあれば、その日の感覚を思い出せます。メモは学校ごとに1枚にまとめ、パンフレットと一緒にクリアファイルに入れておくと、後から探しやすくなります。

▶ 見学後のメモの整理はこちらでくわしく:学校説明会と文化祭の帰宅後に親子で残したい4つのメモ

通学は「朝の時間」で確かめる

通学時間は、地図アプリの所要時間だけで決めないことが大切です。説明会は休日に開かれることが多く、電車の混み具合や乗り換えの待ち時間は平日の朝と大きく違います。可能であれば、別の日に平日の朝の時間帯に一度通ってみると、毎日の通学が具体的にイメージできます。

家を出る時刻、乗り換え、駅から校門までの道、帰宅後の過ごし方までをつなげて考えると、朝食や家庭学習の時間がどう変わるかも見えてきます。通学は6年間続く毎日のことです。疲れた日にも続けられそうかを、数字と生活の両方で見ておくと安心です。

持ち物は「メモ・クリアファイル・時刻表」の3つ

当日の持ち物は、左右に分けたメモ帳、配布資料を入れるクリアファイル、帰りの電車の時刻を調べたスマートフォンがあれば十分です。説明会では資料が何種類も配られるので、学校ごとにクリアファイルを1枚用意し、表に学校名と日付を書いておくと、家に帰ってから混ざりません。

上履きが必要な学校もあるので、案内は前日にもう一度確かめておきましょう。秋は1日に2校を回る家庭もありますが、移動で疲れると2校目の印象が薄くなりがちです。子どもと一緒の日は、1日1校にとどめる方が、帰宅後の会話も落ち着いてできます。

よくある質問

Q. 学校説明会には子どもも連れて行くべきですか?

A. 可能であれば、1回は親子で行くのがおすすめです。子どもが自分の目で見た学校は、勉強のやる気にもつながりやすくなります。回数が多くなる場合は、最初の説明会を親だけで行き、気になった学校に親子で行く方法もあります。

Q. 同じ学校の説明会に何度も行く必要はありますか?

A. 必須ではありませんが、説明会の内容は時期によって変わることがあります。秋以降の説明会では入試の詳しい説明が加わる学校もあるので、第一志望は2回目に行く家庭も多いようです。

Q. 説明会でメモを取るのは失礼になりませんか?

A. メモを取るのは一般的なことなので、心配はいりません。ただし、校内の撮影については学校ごとに決まりがあるので、案内に従ってください。

学校説明会で確かめる5つのチェック

  • □ 知りたいことを3つに絞って行った
  • □ 事実と印象を別の欄に書いた
  • □ 子どもが気になった場所を1つ聞いた
  • □ 帰宅後24時間以内に一行メモを残した
  • □ 通学を朝の時間で確かめる予定を立てた
学校説明会で確かめる5つのチェック
学校説明会で確かめる5つのチェック

まとめ:説明会は入学後の毎日を想像する場

学校説明会は、学校を採点する場ではなく、親子が入学後の毎日を想像する場です。行く前に知りたいことを3つに絞り、当日は事実と印象を分けて書き、帰宅後24時間以内に一行メモを残す。この3段階で、説明会の回数が増えても情報が散らかりにくくなります。

次の説明会の前に、まず親子で「今日知りたいこと3つ」を書き出すところから始めてみましょう。

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学校説明会は行く前・当日・帰宅後の3段階で準備する

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