SAPIXに通い始めると、「α」「A」「B」といったクラスの名前を耳にするようになります。ほかの家庭から「うちはα2」「うちはE」と聞いても、それがどのくらいの位置なのか、よく分からないという方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、SAPIXのクラスは、上位のαクラスと、それ以外のアルファベットのクラスに大きく分かれると言われています。ただし、クラスの数やアルファベットの並び方は校舎の規模によって違うため、同じクラス名でも校舎が違えば位置は同じではありません。クラス名は「今、校舎の中でどのあたりにいるか」の目安として見るのがよいでしょう。
この記事では、クラス名の基本、クラスの位置を見るときの4つの注意点、クラス名とのつき合い方を紹介します。わが家が塾を続けるかどうかを考えたときの話も、最後に少しだけ紹介します。
SAPIXのクラス名の基本

αクラス:上位のクラス
SAPIXでは、上位のクラスをαクラスと呼ぶことが多いと言われています。規模の大きい校舎では、αクラスが複数あり、α1、α2のように番号がついている場合があります。一般的には、番号が小さいほど上位のクラスとされています。
アルファベットのクラス
αクラス以外のクラスは、A、B、Cのようなアルファベットで呼ばれます。アルファベットの並び方は校舎によって違うと言われており、アルファベットの順番だけでどちらが上かを判断するのは難しい場合があります。通っている校舎のクラスの並び方は、入室の説明会や面談で確かめておきましょう。
クラスの数は校舎の規模で変わる
クラスの数は、校舎の規模によって大きく変わります。生徒の多い大きな校舎ではクラスが細かく分かれ、規模の小さい校舎ではクラスの数が少なくなります。そのため、同じ「Cクラス」でも、校舎によって位置づけがまったく違うことがあります。
▶ SAPIXの校舎の規模と校舎選びはこちら:サピ校舎別クラス
クラスの位置を見るときの4つの注意点

注意点1:ほかの校舎のクラス名と比べない
友だちや知り合いの家庭と、クラス名を比べたくなることがあるかもしれません。ですが、校舎によってクラスの数も並び方も違うため、クラス名どうしを比べても、あまり意味がありません。インターネット上で見かけるクラス名と偏差値の対応表のような情報も、校舎や時期によって違うため、そのまま当てはめないようにしましょう。
注意点2:同じαでも幅がある
αクラスが複数ある校舎では、同じαでも、α1とそれ以外のαでは学力に幅があると言われます。「αに入ったから安心」「αから落ちたから終わり」と、αかどうかだけで判断するのではなく、校舎の中でのおおよその位置を知っておくことが大切です。
注意点3:1回ではなく流れで見る
クラスは、テストの結果によって上がったり下がったりします。1回のテストの結果だけで一喜一憂するのではなく、数回分のクラスの流れを見ましょう。少しずつ上がっているのか、同じところで止まっているのか、下がり続けているのか。流れを見ると、今の勉強のしかたがうまくいっているかが分かります。
注意点4:クラスより得点の中身を見る
クラスの名前より大切なのは、テストで何を取り、何を落としたかです。基本の問題を落としているのか、難しい問題が解けていないのか、時間が足りなかったのか。得点の中身を見ると、次に何をすればよいかがはっきりします。
▶ SAPIXのクラスが決まるテストの仕組みはこちら:【保存版】SAPIXのクラス分けの基準
クラス名とのつき合い方
クラス名は、子どもにとっても気になるものです。上のクラスに上がれば自信になりますが、下がったときには大きく落ちこむこともあります。家庭では、クラスの名前で子どもを評価しないように気をつけましょう。「クラスが下がったね」ではなく、「どの問題で点を落としたか一緒に見てみよう」と声をかけると、子どもは次のテストに向けて前を向きやすくなります。
また、上のクラスに入ることだけを目標にすると、子どもが息切れしてしまうことがあります。クラスは、志望校に合格するための通過点です。志望校との距離は、クラス名より、模試の結果や過去問の得点で測る方が確かです。
子どもにクラスのことをどう話すか
子どもは、教室の雰囲気や友だちの会話から、クラスの上下をとても敏感に感じとっています。親が何も言わなくても、「自分は下のクラスだ」と気にしていることもあります。だからこそ、家庭ではクラスのことを話題にしすぎないことが大切です。
子どもの方からクラスの話をしてきたときは、まずは気持ちを聞きましょう。上がったときは「がんばったね」と一緒に喜び、下がったときは「悔しかったね」と受け止める。そのうえで、「次のテストまでに何をしようか」と、話を前に向けていきます。
クラスが変わると、先生や周りの友だちも変わります。新しいクラスで緊張している様子が見えたら、「新しいクラスはどう?」「どんな先生だった?」と、クラスの位置ではなく、授業の様子を聞いてあげてください。クラスの名前より、そのクラスで何を学んでいるかに目を向けることが、子どもの安心につながります。
転塾を考えたときの、わが家の決め方
わが家の息子は、小1から早稲田アカデミーに通っています。途中で、SAPIXやグノーブルへ移ることも考えましたが、最終的には本人の意思を大切にして、今の塾を続けることにしました。
塾を変えるかどうかを考えるとき、クラス名やうわさに気持ちが動くことはあります。ですが、いちばん大切なのは、子ども自身がその塾で前向きに学べているかどうかです。クラスの名前に振り回されず、子どもの気持ちと、テストの中身を見て判断することをおすすめします。
よくある質問
Q. αクラスに入らないと難関校は難しいですか?
A. クラス名だけで合否は決まりません。志望校の過去問で必要な点数が取れるかどうかが大切です。クラスの流れと、得点の中身をあわせて見ていきましょう。
Q. クラスの並び方を塾に聞いてもいいですか?
A. 入室の説明会や面談の場で、通っている校舎のクラスの数や並び方を聞いてみてください。校舎によって答え方は違う可能性があります。
クラス名を見るときの5つのチェック
- □ 校舎のクラスの数と並び方を確かめた
- □ ほかの校舎のクラス名と比べていない
- □ 数回分のクラスの流れを見た
- □ クラスより間違えた問題の中身を見た
- □ クラス名で子どもを評価していない

まとめ:クラス名は「今の位置」の目安
SAPIXのクラスは、上位のαクラスとアルファベットのクラスに分かれ、クラスの数や並び方は校舎の規模によって違います。クラス名はほかの校舎と比べず、数回分の流れと、テストの得点の中身をあわせて見ることが大切です。
次にクラスの発表があったときは、クラス名より先に、テストで間違えた問題を一緒に見るところから始めてみてください。
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