秋になると、塾から新学年の案内や冬期講習の申込書が届き始めます。小6のご家庭が模試と過去問で手一杯になっているころ、小5の保護者は「まだ1年ある」と思いつつ、どこか落ち着かない。そんな時期ではないでしょうか。
実は、大手塾の多くは2月に新学年が始まります。つまり小5の11月から1月までの約3か月が、小6になる前に家庭で手を打てる最後のまとまった時間です。
わが家の長男は、小5の算数で成績が大きく落ちました。原因は「比」です。全部をやり直すのではなく、単元別の問題集で比だけを集中的にやり直して立て直しました。この経験から思うのは、小5の冬は「全部を完璧にする時期」ではなく「穴を1つ減らして小6に入る時期」だということです。この記事では、新小6までに整えておきたい3つの土台を、月ごとの流れと一緒に紹介します。
なぜ小5の冬が分かれ目なのか
小6になると、塾のカリキュラムは小6範囲の学習と入試演習が中心になります。夏以降は志望校別の講座や過去問が加わり、小5の単元に戻る時間はどんどん少なくなっていきます。たとえば早稲田アカデミーのNN志望校別コースは小6の4月から始まると紹介されていて、春の時点で学校別の勉強がスタートする子もいます。
一方で、小5は割合・比・速さなど、入試算数の柱になる単元が続く学年です。ここに穴が残ったまま小6に入ると、応用問題のたびに同じところでつまずくことになりやすい、と一般的に言われています。

土台① 11月:苦手単元を「1つ」に絞る
最初にやることは、直近の模試や組分け・クラス分けテストの結果を単元別に見直すことです。科目の偏差値ではなく、どの単元で点を落としているかを見ます。
正答率が高いのに落としている問題が同じ単元に集まっていれば、それが優先して直すべき単元です。候補がいくつもあっても、冬の間に直すのは1つ、多くても2つに絞ります。わが家の場合は、それが比でした。
単元が決まったら、塾の先生に「この単元をやり直すなら、どの教材のどこがいいか」を聞いておくと、家で迷わずに済みます。
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土台② 12月:冬期講習の前に「やり直しリスト」を作る
冬期講習は、その学年で習った内容の総復習が中心になる塾が多いです。講習のテキストや日程が届いたら、11月に決めた苦手単元を扱う回にしるしをつけておきます。
講習中は毎日授業があるので、家で全部を復習しようとすると子どもがパンクします。しるしをつけた回だけ、翌日に1問を解き直す。これくらいの量がちょうどいいと感じています。
年末年始は家族の予定も入ります。講習のない日に何をするかを、12月の初めに親子で決めておくと、冬休みがだらだらと過ぎるのを防げます。
▶ noteでも書いています:塾の授業ノートを翌日の1問につなぐ

土台③ 1月:新小6の生活リズムを先に試す
新小6になると、通塾の日数や授業時間が増える塾が多いです。塾の新学年の時間割が分かったら、1月のうちに「帰宅・夕食・宿題・就寝」の流れを1週間ほど試してみます。
実際にやってみると、夕食の時間が遅くなる、宿題が寝る前までに終わらない、といった問題が見えてきます。2月に入ってから慌てて組み直すより、1月に一度ずれを確かめておくほうが、子どもも親も楽です。
習い事や週末の予定をどうするかも、このタイミングで話し合っておきたいところです。続けるか、回数を減らすか、受験が終わるまで休むか。子どもの気持ちも聞きながら決めると、本人が納得して新学年に入れます。
▶ あわせて読みたい:習い事の断捨離
小5の冬に親がやらないほうがいいこと
一つは、小6の内容の先取りに手を広げることです。新学年で習う内容を家で先にやるより、小5の穴を1つ減らしておくほうが、小6の授業についていきやすくなります。
もう一つは、冬休みに小5の全範囲をやり直そうとすることです。計画は立派でも、講習と並行すると続かないことがほとんどです。範囲を絞って、終わったら次の単元に進むくらいで十分です。
新小6までの家庭チェックリスト

- □ 直近の模試を単元別に見直した
- □ 苦手単元を1つに決めた
- □ 冬期講習の日程と苦手回を確認した
- □ 新小6の通塾日と時間を塾に聞いた
- □ 習い事や週末の予定を親子で話した
塾の面談がある場合は、このリストを持っていくと話が早く進みます。特に通塾日や時間は、校舎や在籍クラスで変わることもあるので、早めに確認しておきましょう。
まとめ:小5の冬は「穴を1つ減らして」新小6へ
大手塾の多くは2月に新学年が始まります。小5の11月から1月は、苦手単元を1つに絞る、冬期講習の前にやり直しリストを作る、新小6の生活リズムを試す、の3つに取り組めば十分です。
今日できることは、直近の模試の成績表を出して、落とした問題がどの単元に集まっているかを数えてみることです。それだけで、冬にやることが1つ決まります。
小5の冬をどう過ごしたか、新小6に向けて工夫していることがあれば、ぜひコメントで教えてください。
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