中学受験を控えているお子さんの偏差値が40やそれ以下である場合、「偏差値40って中学受験をしても合格できるの?」と不安に思われる保護者の方も多いでしょう。
一般的に偏差値40というのは決して高い数字ではなく、受験を考える上では頑張らないといけない成績ではありますが、実は高校受験や大学受験と比べて、中学受験の偏差値には大きな違いがあります。
そこで本記事では、成績下位(偏差値40台)から逆転合格する方法について解説します。
実は低くない!「偏差値40」
意外に思われるかもしれませんが、中学受験で偏差値40というのは、普通の小学生よりも優秀な方の部類に入ります。
一般的には低いと思われがちな偏差値40ですが、小学生全体で見るとかなり優れた成績です。
なぜかというと、高校受験は全体の9割以上が受験をするのに対して、中学受験をする小学生は全体のわずか1割程度です。さらに、中学受験をする家庭は教育に対する意識が高いことが多く、その子どもたちも成績優秀である傾向があります。
つまり、中学受験の母集団は全体的にレベルが高いのです。
中学受験における偏差値は中学受験をする人々の中での順位を示しているため、普段成績が良い子どもでも中学受験の模試では偏差値が低くなることがあります。
【対策1】どうして偏差値40なのかを考える
お子さんの偏差値を上げる勉強法を考える前に、「なぜうちの子は偏差値40で伸び悩んでいるのか?」について考えてみましょう。
偏差値が40であることは、周りのレベルが高い以外にも原因があることがあり、この原因を理解し改善することで偏差値を上げることができるかもしれません。
中学受験でお子さんの偏差値が伸び悩む原因
- 復習不足
- 自信の欠如
- 授業の目的がメモを取ることになっている
復習不足
中学受験において、偏差値40で伸び悩む原因の一つは、「復習をしない」ということです。学校生活でも「復習は大事!」と言われることは多いでしょうが、中学受験でもこれが重要です。
偏差値40の小学生は勉強ができないわけではありませんし、授業内容が理解できないわけでもありません。実は多くの場合、復習が足りていないということが原因なのです。
授業中に理解できても、後で復習しないとほとんど忘れてしまいますよね。その結果、授業の理解が追いつかず、模試の成績が低下してしまいます。
反対に、復習をしっかり行うことによって教わった内容を定着させやすくなります。繰り返し学習することで知識が定着し、成績も向上するのです。そのため、成績が上がらなくて悩んでいる子どもがいる場合、復習の時間をしっかり確保してあげることが大切です。
自信の欠如
先ほど、偏差値40は小学生の中では決して低い学力ではないと説明をしましたが、実際はその結果に落ち込んでしまったり自信を失うこともあるでしょう。親や塾の先生からの期待に応えようとするプレッシャーも自信を失わせる原因になることがあります。
その上で努力しても成果が出ないと感じると、自信を喪失し、勉強嫌いになる可能性もあります。最悪の場合、中学受験を途中で辞めてしまうこともあるでしょう。
物事に取り組む上で、自信を持つことは非常に重要です。自信があれば困難な状況にも立ち向かえますし、新たな挑戦にも前向きに取り組めます。お子さんには小さな成功体験を積み重ねることで自信をつけさせることが大切です。
授業の目的がメモを取ることになっている
授業の進行スピードは個人によって異なります。そのため、ついていけない人もいますよね。
このような場合、子どもは授業中にメモを取ることに必死で、授業内容を十分に理解することができないということがあります。これは真剣に授業を受けているのにも関わらず成績が伸び悩んでいる生徒に多い傾向です。
このように、偏差値が40の生徒は「メモを取ること」を頑張ってしまっていることがあり、その結果授業内容を聞くことが疎かになっていることが多いです。そのため、授業中は「聞くこと」を大切にしてみましょう。
【対策2】成績アップのための正しい勉強方法を知る
本項では正しい勉強方法について解説を行います。
正しい勉強方法
- 勉強した内容を復習すること
- 積極的に質問すること
- 定期的な模擬テストを受けること
勉強した内容を復習すること
成績を上げるためには一度理解した授業内容を定期的に復習することが大事です。復習を通じて知識や概念を定着させることができます。復習では授業後や自習時間を活用して行い、教科書やノートを見直すなどして、自分がどのくらい理解できているかを確認しましょう。
積極的に質問すること
授業中に分からない点や疑問が出てきた場合は積極的に質問をしましょう。先生やクラスメイトに質問することでより理解度を深めることができます。また、自分の理解を確認するだけでなく、他の生徒の質問にも耳を傾けることで、新たな視点や発見が得られるかもしれません。
定期的な模擬テストを受けること
成績アップには定期的な模擬テストの受験も大切です。
模擬テストを通じて自分の学習状況や弱点を把握することで対策を練ることができます。模擬テストで間違えた問題や苦手な分野に焦点を当てて対策を行うことによって着実に成績を伸ばすことができるため、模擬テストは定期的に受けることをおすすめします。
偏差値40でも正しい勉強法で逆転合格へ!
中学受験において、偏差値40からの逆転合格は決して不可能ではありません。正しい勉強法を実践し、継続的に努力することで成績アップにつながるでしょう。
お子さんの可能性を信じて、日々の学習を支えながら、一緒に目標に向かって頑張ってくださいね。
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